3月14日(土)東京・後楽園ホールで開催されたKrush実行委員会/全日本キックボクシング連盟「Krush.2」にて、昨年11月に現役引退を発表した望月竜介(U.W.F.スネークピットジャパン)の引退セレモニーが行われた。
望月は2001年にタイ・ラジャダムナンスタジアムでプロデビュー。日本ではR.I.S.E.を主戦場に戦い、2005年12月に全日本キック初参戦。
山内裕太郎とは2度の激闘を繰り広げ、中量級最強決定トーナメント70’sで優勝を果たすなど、全日本キックの中量級を多いに盛り上げた。 引退セレモニーは大会の休憩前に行われ、レッドカーペットがひかれたリングにスーツ姿の望月が登場。全日本キックの金田敏男代表より金一封が渡され、それからはファン、小林聡GMが望月に花束を贈呈。
そして望月の師匠で、U.W.F.スネークピット打撃コーチの大江慎がリングに上がり、タイのルンピニースタジアムで望月のために特別に作ったチャンピオンベルトを手渡す。このベルトはルンピニースタジアムで使用されているものと同じで、望月の名前が入った世界に一本だけのチャンピオンベルトだ。 思わぬプレゼントに望月は「えっーー!」と驚きの表情を浮かべる。望月はもともと健康維持のためにジムに入会。ジムの会員で出かけたタイ旅行で、生で見たルンピニースタジアムのムエタイの試合に感動し、プロのキックボクサーを目指したという経緯がある。
全日本キックで2度のタイトルマッチを戦いながら、ベルトを巻くことがないままリングを降りる望月を師匠・大江コーチがチャンピオンに認定したという感動的な場面だ。そして大江コーチとがっちり握手をかわした望月は会場のファンに最後のメッセージを残した。 「U.W.F.スネークピットジャパンの望月竜介です。本日はこのような素晴らしい興行の中、全日本キックの所属選手ではない自分に引退セレモニーをご用意いただき、本当にありがとうございます。自分は口下手なので引退の挨拶を紙に書いてきたので、読み上げさせてもらいます。 自分がプロのキックボクサーを志したのは大江先生に連れていってもらったタイの旅行で、ムエタイの試合を見て衝撃を受け、自分も強い男になりたいと思ったのがきっかけでした。
そして3年前から全日本キックに参戦させてもらい、チャンピンになることを目的に頑張ってきました。チャンピオンにはなれませんでしたが強い選手と戦って、山内選手と2度戦うことが出来て本当に満足しています。完全燃焼できました。 充実した競技人生を送ることが出来たのは、試合の機会を与えてくださった各団体の関係者の皆様、ファンの皆様のおかげです。そして選手が安全に試合ができるように裁いていただいたレフェリーの皆様ありがとうございました。自分はよくケガをする選手で、傷を縫ってもらったり診療してもらったドクターの皆様ありがとうございました。 興行がスムーズに進むように尽力していただいたスタッフの皆様ありがとうございました。雑誌やテレビで取り上げていただいたマスコミ各社の皆様ありがとうございました。そして宮戸先生、ロビンソン先生、ジムの後輩、マスクマンズの仲間達、ありがとうございました。全くの素人だった自分を厳しくも愛のある指導で育ててくれた大江先生。大江先生はキックの師匠ですが、これからの人生の師匠です。 そしてプロのキックボクサーという職業を支えてくれた妻と家族。これからは妻や家族のために恩返しして生きていきたいと思います。もう選手としてリングに上がることはありませんが、キックボクシング、そして全日本キックのためにすこしでも力になりたいと思います。本当にありがとうございました」 望月の挨拶が終わると、最後は10カウントゴング。望月の勝利のテーマでもあるU.W.Fのメインテーマが流れる中、望月は四方に深々とおじぎをして、リングを降りた。 望月竜介(もちづき・りゅうすけ) 1976年8月24日、静岡県出身 身長178cm/2001年7月1日、デビュー R.I.S.E.
DEAD or ALIVE TOURNAMENT'03 準優勝 70’s全日本キック中量級最強決定トーナメント優勝 全日本スーパー・ウェルター級1位(最高位) 通算戦績 29戦20勝(12KO)9敗
全日本キックボクシング連盟 「CROSSOVER−2」 2009年4月18日(土)東京・新宿FACE 開場17:00 本戦開始18:00 ※本戦開始前にオープニングファイト数試合予定 <決定対戦カード> ▼メインイベント スイスVSタイ 70kg契約 3分5R クリストフ・プルボー(スイス/スクランブル渋谷/全日本ウェルター級王者) VS クンタップ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1スーパーウェルター級王者) ▼全日本バンタム級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R 瀧谷渉太(WSK/桜塾/同級1位) VS 一戸総太(WSRフェアテックスジム/同級6位)
▼全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R 藤牧孝仁(はまっこムエタイジム/同級1位) VS 細野岳範(チームドラゴン/同級3位)
▼全日本ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R 吉川英明(チームドラゴン/同級3位) VS 板倉直人(スクランブル渋谷/同級6位)
▼全日本スーパー・ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R 守屋拓郎(スクランブル渋谷/同級6位) VS 清水武(藤原ジム/同級7位)
<チケット料金> RS席 6,000円/S席 5,000円/A席 4,000円/スタンディング 3,000円 ※当日券は各500円増し。 <チケット発売日> 3月16日(月)〜 <チケット発売場所> チケットぴあ 0570−02−9999 全日本キック 03−3365−1171 <お問い合わせ> 全日本キック 03−3365−1171
●2009年全日本キック興行スケジュール
4月18日(土)新宿FACE 5月17日(日)後楽園ホール 6月21日(日)後楽園ホール
7月24日(金)後楽園ホール 8月14日(金)後楽園ホール 9月22日(祝)後楽園ホール(※昼開催) 10月30日(金)後楽園ホール
12月11日(金)後楽園ホール |