4月17日(金)都内にあるFIGHTING TV サムライ(CS放送・格闘技&プロレス専門チャンネル)のスタジオにて、『DREAM』で活躍する青木真也(パラエストラ東京)と『全日本キックボクシング連盟』の全日本スーパーフェザー級チャンピオン石川直生(青春塾)が対談を行った。
これはサムライで4月に特番枠(サムライスペシャル)が復活、対談番組を再開することを記念して実現したもの。※詳細は下記
出会いは、まず青木が石川に興味を持ち、共通の知人を介して知り合いとなって、その後は雑誌などの取材で4〜5回対談。今では電話やメールなどもやり取りし、お互いに相談事をするなど親しくなったという。
番組内では二人の出会いからスパーリングもした感想、ムエタイ好きでもある青木のキックボクシング論、お互いに相手の印象に残っている言葉や果ては格闘技会場論やグローブ論まで、青木得意のエロ話など話題は多岐に渡って収録時間を余裕でオーバーした。
番組の最後には石川がミットを持ち、青木のミドルキックやパンチを受けてワンポイントアドバイス、さらには自分の得意技である飛びヒザ蹴りを伝授する実技コーナーも設けられた。
収録後、青木は「ザ・世間話でしたね。いつもこんな会話をしているんですよ」と普段通りの二人の会話が出来たと満足そう。実は1週間前にも石川が青木を誘って新橋で待ち合わせをし、二人で話しながら浜離宮恩賜庭園から銀座まで歩いて行ったそうだ。
「試合が終わった後、石川さんと話がしたかった」(青木)、「青木君が落ち込んでいると思ったし、プライベートで会うことがあまりなかったので誘いました」(石川)、「もう、ぜひぜひって感じで」(青木)と男同士のデート(?)を楽しんだという。
青木は4月5日の『DREAM.8』で桜井“マッハ”速人に1R27秒でKO負け、石川は3月14日の全日本キック『Krush.2』で大月晴明に3R2分37秒でKO負けとそれぞれ大事な試合を落としてしまい、ショックを引きずっているかと思われたが…。
「ヘコみはない。パイーン(ワオワオ、チェストーに続いて青木の中で流行している言葉)って感じです」(青木)、「すぐに気持ちを切り替えました」(石川)と、次に向けてすでに動き出しているという。
青木は「次の試合は7月くらい。KO負けしたので6月は休んでくれと言われました。7月が再出発なので行けるところまで行きます。止まってちゃいけない。ライト級でしっかりと、ライト級で勝負論のある人と試合がしたいですね。いま、格闘技の景気が厳しいじゃないですか。どれだけ人を巻き込めるのか、魅力のあるマッチメイクをしていきたいですね」と、本来の階級であるライト級での出直しを宣言。
また、技術本を出版したことについては「選手としてここまで出していいのかっていうくらい技術が載っている。でも、全て知っていたって出来るものじゃない」と青木が言うと、石川が「それを読んだら俺にも出来るかな?」と聞き、「まあ、たしなむ程度には(笑)」と答えた。
この技術本には“ヘンタイ”という文字がキャッチコピーとして大きく踊っているが、「これはプロレスで言うバカと同じような意味。プロレスバカって褒め言葉じゃないですか。MMAの世界ではヘンタイが褒め言葉なんですよ」と説明し、「MMAのちゃんとした初めてのテクニック本だと思います」と胸を張った。
石川は「5月17日の『Krush.3』でK-1ルールの復帰戦をやります。前回は大月選手との試合になってしまったので、K-1もキックボクシングもなかった。俺はキックボクシングがK-1ルールでも強い試合を見せたかったので、今度はそれを見せたいですね。自分へのけじめとして」と、前回は達成できなかったテーマに再び挑むという。
そして「希望が通るかどうかは分からないけれど出来れば5月、6月と連戦したい」と石川が言うと、青木は連戦の先輩として「連戦は万人にお勧めします(笑)。石川選手は毎月できる、絶倫ですね」と笑った。
二人が目標としているのは、大晦日の『Dynamite!!』で同じリングに立つということ。青木は「石川さんにはぜひヒジありでやって欲しい。そしてヒジで切って勝ち誇るところをお茶の間に見せて欲しいですね」とエールを送った。
FIGHTING TV サムライ
「サムライスペシャル『Versus』(第25回)
放送日=4月20日(月)23:00〜24:00ほか
出演者=青木真也、石川直生
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