6月13日(土)東京・後楽園飯店にてWBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメントの開催記者会見が行われ、橋本敏彦MA日本キックボクシング連盟理事長、斉藤京二NJKF理事長、山根千抄JPMC理事長、主要出場選手が出席した。
今年1月からMA日本キックボクシング連盟・ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)によりスタートしたWBCムエタイルール日本統一ランキング戦。この度、橋本理事長、斉藤理事長、山根理事長らが協議を行い、WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメントをスタートする運びとなった。 会見ではまず斉藤理事長が「1月からランキング戦を行ってきましたが、協議を重ねて日本統一王座決定トーナメントを開催することになりました。今回のトーナメント開催に向けてWBCのロゴが入ったベルトも新設しました。ここからインターナショナル、世界王者につなげていきたいと思います」とトーナメント開催に至った経緯を説明。 続いて橋本理事長が「1月にWBCムエタイルール日本統一ランキング戦の開催を発表してからは、MA日本キックとNJKFと数度、協議を重ねてきました」と挨拶。 山根理事長がWBCムエタイのパトリック・クシック事務局長から届いた文書を読み上げ、「JPMCの活動が1年ちょっとですが、このトーナメントはWBCムエタイを広めるステップの一つになると思います。またこういったトーナメントがあることで日本の選手を海外の大会に推薦しやすくなりますし、ぜひ日本人にはインターナショナル、世界のタイトルを取ってもらいたい」と語った。 トーナメントには試合のスケジュールなどにより欠場する選手がいたものの、MA日本キック、NJKFのチャンピオンやランカーが多数エントリー。(※桜井洋平の欠場については斉藤理事長が『彼はWFCA世界ライト級王者であり、本人がK-160kgを目指したいという願望があるため、今回は参加しないことになりました』と説明)
ベルトに関してはMA日本キック、NJKF、JPMCが参加する実行委員会が管理する形となり、これまで行われたランキング戦とトーナメントの結果を反映して統一ランキングが発表されることになる。 山根理事長はトーナメント優勝者の将来的な試合のプランについて「王者や日本のランキングが制定されれば、そこから世界ランキングに選手が入ってくると思います。 ボクシングもそうですが試合が組まれるかどうかはプロモーター次第になるとは思いますが、正式にチャンピオンが決まれば私たちとしても海外の大会にも推薦しやすくなります。今回のトーナメントはこうした段階・仕組み作りでもあります。 すでにアメリカやメキシコなどではそれぞれの王者が決まっていて、日本の王者が決まれば将来的には各国の王者同士の試合が組まれることにもなるでしょう。そしてインターナショナル、世界王者を目指してもらいたい」と話している。
また現時点ではMA日本キック、NJKFの選手によって行われているWBCムエタイ日本ランキング戦・統一王座決定トーナメントだが、このトーナメントには両団体以外の所属選手として大道塾の末広智明が参戦。斉藤理事長は「いずれは両団体以外の選手にも参加して欲しい。トーナメントに参加していない選手にも今後は(WBCムエタイルールでの試合に)出場を呼びかけていきたい」と門戸開放をアピールしている。会見に出席した選手たちのコメントは以下の通り。
会見に出席した選手たちのコメントは以下の通り。 TOMONORI 「ぶっちぎりで優勝してベルトを取ります。そして世界を目指します。トーナメントで気になる選手は特にいないです。ただ僕は今年が12年に1度の最悪の風水らしいので、それが不安です(笑)」 米田貴志 「このベルトは取らなきゃいけないベルトだと思っています。必ず取ります。そこまで注目したり、意識したり危険だと思う選手はいないです。自分との戦いになると思います」 前田浩喜 「すごく大きな大会なので絶対に勝ちたいと思います。そして決勝では国崇選手と戦いたいです。今までで一番苦戦した相手なので」 水町 浩 「自分のことなのですが、ここ3戦は腐った試合をしてしまいました。恥ずかしい思いでいっぱいです。自分でカッコいい試合をしようと思って固くなってました。そういう気持ちはクソくらえです。ファンの皆さんが喜んでもらえるような熱い試合をしてベルトを取りたいです。自分はキックを見ないんでどんな選手がいるか分かりませんが、絶対に僕の試合は面白くなります。期待していてください」 山本佑機 「WBCムエタイの初代日本統一王者になって、全日本キックのKrushに負けないように盛り上げたいと思います。気になる相手は…とりあえず明日の試合のことで頭がいっぱいです(笑)」 平本 悠 「WBCムエタイという大きな舞台で戦えることは自分にとっていいチャンスだと思います。本気でベルトを持って返りたいと思います。気になる選手は準決勝で対戦する国崇選手です。とても強い選手なので楽しみです」 「WBCムエタイルール 日本統一王座決定トーナメント」 <各階級の組み合わせ> ■フライ級 ▼準決勝(8・2MA日本キック) 飛燕野嶋(契明/MA日本フライ級王者) VS 大槻直輝(OGUNI/NJKFフライ級2位) ▼準決勝(8・2MA日本キック) エリー隆司(武勇会/MA日本フライ級1位) VS 中西祐介(健心塾/NJKFフライ級1位) ▼決勝(10・18MA日本キック) ■バンタム級 ▼準決勝(7・26NJKF) TOMONORI(OGUNI/MACH55・52kg王者&WMC.ICスーパーフライ級王者) VS 6・14MA日本キック 翔姫VS松本の勝者 ▼準決勝(8・2MA日本キック) 島んちゅ泰(真樹ジムオキナワ/MA日本バンタム級2位) VS TSUYOSHI(健心館/NJKFバンタム級1位) ▼決勝(9・23NJKF) ■スーパーバンタム級 ▼準決勝(7・26NJKF) 前田浩喜(インスパイヤードモーション/NJKFバンタム級王者) VS 保田 俊(花澤/MA日本フェザー級3位) ▼準決勝(7・26NJKF) 国崇(拳之会/NJKFフェザー級王者) VS 平本 悠(橋本道場/MA日本バンタム級3位) ▼決勝(9・23NJKF) ■フェザー級 ▼準決勝(7・26NJKF) 米田貴志(OGUNI/真王杯55kg王者&WMC.ICスーパーバンタム級王者) VS アトム山田(武勇会/MA日本フェザー級1位) ▼準決勝(8・2MA日本キック) RIOT(真樹ジムオキナワ/MA日本フェザー級王者) VS 心センチャイジム(センチャイムエタイ/NJKFフェザー級3位) ▼決勝(9・23NJKF) ■スーパーフェザー級 ▼準決勝(7・26NJKF) 赤十字 竜(キング/NJKFスーパーフェザー級王者) VS 奥山光次(渡辺/MA日本フェザー級2位) ▼準決勝(8・2MA日本キック) 末広智明(大道塾吉祥寺支部/2007年大道塾北斗旗軽量級王者) VS 中須賀芳徳(OGUNI/スーパーフェザー級1位) ▼決勝(9・23NJKF) ■ライト級 ▼準決勝(9・24NJKF) 大和哲也(大和/NJKFライト級王者) VS 6・14MA日本キック 大江VS田中の勝者 ▼準決勝(10・8MA日本キック) 河野雄大(武勇会/MA日本ライト級王者) VS 海戸 淳(y-park/NJKFライト級2位) ▼決勝(12・4MA日本キック) ■スーパーライト級 ▼準決勝(7・26NJKF) 獅センチャイジム(センチャイムエタイ/NJKFスーパーライト級4位) VS 加藤 渉(Kインター柏/MA日本スーパーライト級2位) ▼準決勝(8・2MA日本キック) 山本佑機(橋本道場/MA日本スーパーライト級1位) VS HANAWA(ブリザード/NJKFスーパーライト級2位) ▼決勝(10・18MA日本キック) ■ウェルター級 ▼準決勝(7・26NJKF) 宮越宗一郎(拳砕会/NJKFウェルター級1位) VS 坂本 章(橋本道場/MA日本ウェルター級2位) ▼準決勝(10・18MA日本キック) 水町 浩(士魂村上塾/MA日本ウェルター級1位) VS 7・5NJKF 上田VS獏センチャイジムの勝者 ▼決勝(12・4MA日本キック)
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