10月2日(金)東京・大久保のDEEP OFFICIAL GYM IMPACTにて青木真也(パラエストラ東京)が公開練習を行った。青木は10月6日(火)神奈川・横浜アリーナで開催される「DREAM.11フェザー級グランプリ2009 決勝戦」でヨアキム・ハンセン(ノルウェー)の持つDREAMライト級のベルトに挑戦する。
これまでDREAMではコスプレ、ソロバン、公園での座禅など、工夫を凝らした公開練習を行ってきた青木。しかし今回は青い柔術衣に身を包み、原点回帰とも言える柔術のスパーリングを公開。
青木は柔術でも黒帯を巻く今成正和を相手に、真面目モードでスパーリングを開始すると、スイープ、パスガードといった柔術ならではの攻防を繰り広げ、道衣を使った絞め技で今成からタップを奪った。
公開練習後、囲み取材に応じた青木はハンセン戦を前に道衣を着た練習を見せたことについて「他の選手はこういうことをやらないし、僕は一番下っ端だから何かやらされるんですよ。ただ毎回やらされるんで、もうネタがなくなってきたんです。それで今回は道衣だなと思って道衣でやりました」と、咄嗟に思いついたものだと説明。
DREAMのルール上、道衣を着ての試合は認められているが、青木は「道衣を着る気持ち? 全くないですね。僕はMMA(総合格闘技)は道衣は着ないものだと思うし、今はもう道衣を着てやるとかそういう時代じゃないでしょう。道衣を着てもマイナスのことの方が多いですから」と道衣着用をきっぱりと否定する。
しかし「ごくたまに道衣を着て練習してます。僕は割りと柔術が好きだし、青木はムエタイだけじゃないぞ、みたいな(笑)。僕は柔術が好きなんですよ。柔術は僕にとってライフワークな部分があって、格闘技は仕事で殺伐としたものなんですが、柔術は楽しんでやれるんですよね。柔術をやるのは僕にとって心の息抜きです」と道衣を着た練習は今でも続けていることを明かし、「道衣を着ると少し力の差があっても練習になるんです。裸のグラップリングではなく道衣を着ると強い人はたくさんいます。
(柔術は)寝技でトップを目指すにはいいものですよね。今年のADCC(アブダビコンバット)でもほとんどの階級で優勝したのは柔術のトップ選手、ブラジル人の柔術家じゃないですか。そういう意味でも道衣を着て練習することは重要じゃないかなと思います」と道衣の練習における意味を語った。
対戦相手のハンセンとは今回が3度目の対戦となる。初戦の2006年12月31日「PRIDE男祭り2006−FUMETSU−」では青木がフットチョークで一本勝ち。第2戦の2008年7月21日「DREAM.5」ライト級GP決勝戦ではハンセンがパウンドでTKO勝利を収めた。過去、MMAでは同じ相手と2度戦ったことがある(J.Z.カルバン、桜井“マッハ”速人、菊地昭)青木だが、3度戦うのはハンセンが初めて。
それでも青木は「関係ないですね。今回もハンセンだからどうこうというのはない。それよりもどこまで自分を高められるか。100%の自分を表現できれば大丈夫。こんなところで小さな駆け引きをしてもしょうがない。自分がどれだけ強くなれるか以外、全く何も考えてないです。強いて言うならMMAをMMAとして捉えていることを意識するくらい」とVSハンセンに対して特別な意識はない。
青木のこの姿勢はベルトやテレビ放送についても同じで「ベルトは欲しい? 欲しい…とは違うな。勝ちたい。負けたくない。とにかく勝ちたいし、負けたくないんですよ。勝てばベルトがついてくるというだけ。ベルトを考えてもいいことないし、損得なしに勝ちたい。それだけです。
テレビどうこうも気にしてないですね。それは僕の都合じゃないし、僕が一番大事にしているのは試合で勝つこと。勝ちにこだわる? その気持ちは毎回強いですよ。僕は遊びでやっているわけじゃないですから。(大晦日の川尻達也戦は?)全く考えてません。そんな余裕もないし、次の試合で勝ったら考えます」と、その姿勢を最後まで貫いた。
その中で「DREAM.12」からスタートする金網イベントには「興味ありますね。今メジャーと言われているイベントが金網でやっていて『青木は金網だとやられるんじゃないか』という声もありますけど、それには腹が立つし、そういう意味で金網には興味あります」と興味を示した青木。
しかしその一方で「UFCはメジャーな舞台で、BJ・ペンが世界一。でもそれは違うだろうと物申したい。UFCがメジャーで、金も持っていて、BJ・ペンが強いのは認めます。でもそれが一番だというのは認めない。俺の方が強いだろうって。
UFCの試合は面白いし、勉強にもなりますよ。でも(UFCのことが)分かってもいないのに、UFCは凄いという気はないです。自分が日本最後の砦? 俺に任せちゃっていいんですか(笑)。僕はそういう意識はないですけど、俺はあいつらが相手でもやれると思うし、勝つと思っている。だからこそ僕は負けられないんですよ。僕が一番(UFCを)意識していると思うし、ライト級に限らず負けられないんです」と日本、DREAMで試合を続けるMMAファイタとしてのプライドをのぞかせた。
「シャオリンに勝って何が強くなった? 打たれ強い心かな(笑)。それは冗談にしても、あの試合で僕の経験値が上がったし、柔術黒帯を越えられたことで自信がつきました。僕はオリンピックのメダリストクラス、スーパー黒帯と言われる柔術家に対して、コンプレックスではないけれど、そういうものがあったと思います。
でもそれを越えられたことは僕にとって良かったし、(格闘家として)厚くなれました。例えばチョン・ブギョンと試合をした時だって、僕は柔道では(ブギョンに勝つような)そんなクラスではなかったけど、MMAでは何とかなるんです。
僕は異種格闘技戦ではなくて、MMAなら勝てるし、MMAで一番になりたいと思っています」とシャオリン戦の勝利を振り返った青木。最後は「ハンセン戦では青木真也のMMAを見せられると思います」と力強く語った。
FEG
「DREAM.11フェザー級グランプリ2009 決勝戦」 2009年10月6日(火)神奈川・横浜アリーナ
開場17:00 開始18:00(予定) <決定対戦カード> ▼DREAMフェザー級GP 準決勝戦
高谷裕之(高谷軍団) VS 所英男(チームZST) ▼DREAMフェザー級GP 準決勝戦 ジョー・ウォーレン(アメリカ/チームクエスト)
VS ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム) ▼DREAMフェザー級GP 決勝戦
高谷VS所の勝者 VS ウォーレンVSビビアーノの勝者 ▼DREAMフェザー級GP リザーブファイト
DJ.taiki(フリー) VS 宮田和幸(フリー) ▼DREAMライト級タイトルマッチ ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー/王者)
VS 青木真也(パラエストラ東京/挑戦者) ▼ライト級ワンマッチ 川尻達也(T-BLOOD)
VS メルカ・バラクーダ(アメリカ/Purebred Spike22) ▼スーパーハルクトーナメント 準決勝戦
ソクジュ(カメルーン/チームクエスト) VS ボブ・サップ(アメリカ/チームビースト) ▼スーパーハルクトーナメント 準決勝戦
ミノワマン(フリー) VS
チェ・ホンマン(韓国) ▼ライト級ワンマッチ 中村大介(U-FILE CAMP) VS 調整中
<チケット料金> VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付) RRS席22,000円 スタンドS席10,000円 スタンドA席5,000円
<チケット販売> DREAMオフィシャルサイト http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯オフィシャルサイト i-mode Yahoo!ケータイ EZweb TBSオンラインチケット http://www.tbs.co.jp/k-1/
イープラス http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード:594-790) ローソンチケット=TEL:0570−084−003 CNプレイガイド 0570−08−9999
レッスル池袋店 03-3989-0056 書泉ブックマート 03-3294-0011 フィットネスショップ格闘技 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1 03−5275−2778 後楽園ホール 03-5800-9999 さいたまスーパーアリーナ 048-600-3037
公武堂 052−241-2511 バトルロイヤル 03-3556-3223 新日本プロモーション http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム http://ringside.jp/
<お問い合わせ> DREAM事務局=TEL:03-5775-5065
FEG
「DREAM.12」
2009年10月25日(日)大阪城ホール
開場14:00 開始15:00
<決定対戦カード>
菊野克紀(ALLIANCE/第5代DEEPライト級王者)
VS
エディ・アルバレス(アメリカ/Fight Factory)
弘中邦佳(マスタージャパン/第3代ケージフォースライト級王者)
VS
パーキ (韓国/CMA KOREA)
<出場予定選手>
ぺ・ミョンホ(韓国/釜山TEAM M.A.D)
田村潔司(U-FILE CAMP)
前田吉朗(パンクラス稲垣組)
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館ブラジル支部)
パウロ・フィリオ(ブラジル/チーム・パウロ・フィリォ)
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)
マリウス・ザロムスキー(リトアニア/LONDON
SHOOT FIGHTERS/MMA Bushido)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付)
RRS席22,000円 スタンドS席10,000円 スタンドA席5,000円
<チケット販売>
DREAMオフィシャルサイト http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯オフィシャルサイト i-mode Yahoo!ケータイ EZweb
TBSオンラインチケット http://www.tbs.co.jp/k-1/
イープラス http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード:594-790)
ローソンチケット=TEL:0570−084−003
CNプレイガイド 0570−08−9999
レッスル池袋店 03-3989-0056
書泉ブックマート 03-3294-0011
フィットネスショップ格闘技 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1 03−5275−2778
後楽園ホール 03-5800-9999
さいたまスーパーアリーナ 048-600-3037
公武堂 052−241-2511
バトルロイヤル 03-3556-3223
新日本プロモーション http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム http://ringside.jp/
<お問い合わせ>
DREAM事務局=TEL:03-5775-5065
●DREAM2009年度スケジュール
・10月6日(火) DREAM.11フェザー級GP決勝戦 横浜アリーナ
・10月25日(日) DREAM.12 大阪城ホール
・12月31日(木・大晦日) Dynamite!! さいたまスーパーアリーナ
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