▲SRC(戦極)王者・廣田を後ろからじっと睨みつけるDREAM王者・青木
12月22日(火)都内ホテルにて記者会見が行われ、大みそか12月31日(木)さいたまスーパーアリーナで 開催されるFEG『Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜』の追加対戦カードが発表された。
新たに発表されたのはDREAMライト級チャンピオンの青木真也(パラエストラ東京/DREAM)とSRC(戦極)ライト級チャンピオンの廣田瑞人(フリー/SRC)による王者対決、川尻達也(T-BLOOD/DREAM)VS横田一則(GRABAKA/SRC)のDREAM×SRC対抗戦の2試合。加えて、前回発表された高谷裕之(高谷軍団/DREAM)VS小見川道大(吉田道場/SRC)の両者も会見に出席、対抗戦ムードが高まる会見となった。
会見ではまず谷川貞治FEG代表が「魔裟斗選手の引退試合、吉田秀彦VS石井慧という2つのスペシャルなカードと共に3本目の柱になるDREAM×戦極の追加カードが決まりました」と挨拶。続いて笹原圭一DREAMイベントプロデューサー(以下、EP)、SRCを運営するワールドビクトリーロードの稲村角雄・営業統括本部長が挨拶。追加対戦カード、対抗戦についてコメントを残した。
「対抗戦に出る全ての選手のモチベーションが高く練習に励んでいるという報告を聞いています。大晦日に向けてどの選手も燃えている。熱の入ったカードが出来るように努力していきたいと思います」(稲村本部長)
「青木選手と川尻選手はDREAMのタイトルマッチを行う方向で考えていて、ギリギリまで調整しました。そこで色々な意見をお聞きし、最終的に対抗戦を組むことになりました。青木選手と廣田選手の試合はDREAMと戦極のチャンピオン同士の試合で、まさに対抗戦という試合になると思います。
また川尻選手は色々な想いがあるとは思うのですが、リングに上がれば川尻達也らしい試合をしてくれると思います。また横田選手はスタンド、グラウンドも強くて本当にいい選手だと思います」(笹原EP)
この挨拶を受けて、対抗戦出場選手が会見場に姿を現す。選手はそれぞれ壇上で2ショットでの写真撮影を行う予定で、最初に登場した高谷と小見川は個別の写真と2ショットで写真に収まったのだが、次に出てきた川尻は横田との2ショット写真を拒否。スタッフの指示を無視して、自分の席に座る。また最後に出てきた青木も川尻同様に、廣田との2ショット写真を完全無視。開始直後からピリピリムードが漂い始める。
そんな雰囲気の中、選手たちがそれぞれ挨拶。まずは小見川と高谷が「高谷選手はDREAMで一番強い日本人だと思っています。その選手と闘えることがうれしくて、今からよだれがこぼれそうなくらいワクワクしています」(小見川)、
「対抗戦で試合が決まったんですが、これはDREAMと戦極の喧嘩です。思いっきりぶっ飛ばしたい」(高谷)と、らしい言葉で意気込みを語る。
そして次にマイクを握ったのが戦極で“戦慄のマイクパフォーマー”というニックネームをつけられている横田。横田は「幾つか話したいことがあるんですけど」と前置きして川尻を“口撃”した。
「まずは対戦相手がやっと決まったな、と。何か相手が色々とごねていたみたいなんですけど、対抗戦をやるんだからパッと決めて欲しかった。これで試合も決まって、気合も入ったんであとはやるだけですね。
僕は昔『川尻選手や石田選手に勝つよりも、五味選手に勝たないと意味がない』と言ったことがあるんですが、2人は五味選手に負けているし、その時はそう思ってました。でも今は川尻選手は知名度もあって、実力もあって、俺にとってはおいしいじゃないですけど、川尻選手に勝って自分の知名度を上げたいです。モチベーションは俺の方が上だと思います」
さらに横田は、川尻がK-1MAXで魔裟斗と対戦した試合にも触れて「川尻選手は魔裟斗選手とも試合をしてますけど、K-1ルールでやっても間違いなく俺の方が強いと思いますね」と、自分の隣に座っている川尻に対して、挑発的な言葉を続ける。するとこれを聞いていた青木がマイクを持って「うるせぇよ、黙れよ!」と声を荒げる。
横田はそれでも「多分、K-1ルールで俺が魔裟斗選手とやったら、俺の方が魔裟斗選手といい勝負が出来たと思いますね」と言葉を続け、この横田の発言に対し、川尻は「いい正月を過ごしたいと思います。僕はやれんのか!?と言われたらやるだけです」と短い言葉で挨拶を終えた。
そして前回の会見では青木に「戦極のチャンピオンが誰か知らない」と挑発された廣田は「対抗戦で青木選手と試合をするんですけど、俺のことを知らないようなんでガツンとぶっ飛ばします」と青木に対して宣戦布告。
これを受けて「大晦日は僕と川尻さんでタイトルマッチということでOKしていました。2人で今年のDREAMの総決算をやる、と。でもこういう形(=DREAMとSRCの対抗戦)になって、僕の気持ちもそうだし、笹原さんしかり、そこに泥を塗ったことは許せない」とSRC勢に敵意をむき出しにした青木。「最後は僕はこの人たちが刺しに行けと言うなら、刺しに行きます」と危険な言葉で対抗戦に挑む心境を語った。
その後、会見は質疑応答へと移ったのだが、DREAMとSRC勢の間の危険な空気は変わらない。
青木とのタイトルマッチが消滅する形となった川尻が横田戦について「対抗戦だか何だか知らないけど(横田戦に)興味がないし、やる気もない。リングに上がったら相手の息の根を止める。それだけ」と吐き捨てるように言えば、青木は「僕から言わせてもらえば、國保(元)広報、北岡(悟)さん、五味(隆典)選手がいない戦極ってどうなの?って感じです。大事な仕事なんで一生懸命に頑張って餅代を稼ぎます。
何より僕を育ててくれた親の面子を潰したことを許すことが出来ない。申し訳ないけど、全勝で(SRCを)潰してやりたい」と対抗戦に出場するSRC勢を格下扱い。この青木の発言に対して、SRCの大将格にあたる廣田は「そのままその言葉を返すようだけど、SRCが全勝で行きたいと思う」と一歩も譲らない。
そして全選手に対戦相手へのメッセージを求めると、各選手たちは以下のような言葉を残した。
「本当に高谷選手は大好物で、今すぐにでも試合がしたい。今まで戦極でやってきて、クソッタレ劇場の最終回が高谷選手ということで、願ったり叶ったりです。もう準備は出来ているんで、激しくいい試合をしましょう」(小見川)
「自分も同じ気持ちです。思いっきりやりましょう」(高谷)
「僕は相手のことをリスペクトしているんで、川尻選手はモチベーションが低いみたいですけど、モチベーションを上げてもらって。いい試合をして自分がマイクアピール出来るようにがんばります」(横田)
「(マイクを持たずにノーコメント)」(川尻)
「ぶっ飛ばします。それだけです」(廣田)
「サクっと勝って『DREAMって楽しいね』ということを再確認してもらえるように頑張ります」(青木)
▲集合写真を無視し、控え室に戻ろうとする青木を必死に押さえる笹原EP(写真左)。
会見が終わり、全選手で集合写真を撮ろうとすると、川尻と青木はスタッフの制止を振り切ってそのまま退室。それを見て控え室に戻ろうとする廣田と横田だったが、SRCスタッフに説得されてその場に残る。
最終的に青木だけが控え室から戻り、青木、高谷、廣田、横田、小見川の5選手で写真を撮ることに。しかしここでも青木が廣田の隣に並ぶことを拒否するなど、最後まで危険な雰囲気の漂う記者会見となった。
会見後の囲み取材では「決定ではないんですが、青木・川尻はDREAMを盛り上げてきて、大晦日に闘いたいという気持ちがあったと思うんです。だから2人の本心としては邪魔をするな、と。
(2人は対抗戦を受けたくないと言っていた?)そう言うとワガママみたいに聞こえますが、そうではなくて、2人は『やれと言われればやる』選手ですし、試合を断ったことはない。決して対抗戦をごねて嫌と言ったわけではないです。(青木の「親の顔に泥を塗られた」発言について)それは青木真也流の表現でしょう」と笹原EP。
谷川代表も「対抗戦らしくなってきましたね。僕は青木選手が対抗戦の軸になると思います。あのDREAM愛、言葉の力。注目してもらえたらなと思います」と対抗戦への盛り上がりに期待を寄せた。
FEG
「FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜」
2009年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナ
開場13:00 開始15:00
<追加対戦カード>
▼DREAM×SRC対抗戦
青木真也(パラエストラ東京/DREAMライト級王者)
VS
廣田瑞人(フリー/SRCライト級王者)
▼DREAM×SRC対抗戦
川尻達也(T-BLOOD/DREAM)
VS
横田一則(GRABAKA/SRC)
<決定対戦カード>
▼魔裟斗引退試合 K-1ルール 3分5R延長1R
魔裟斗(シルバーウルフ/K-1 WORLD MAX世界トーナメント2003&2008優勝) VS アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシングオランダ/K-1
WORLD MAX世界トーナメント2005&2007優勝) ▼スーパーハルクトーナメント決勝戦 ミノワマン(フリー) VS
ソクジュ(カメルーン/チームクエスト)
▼DREAM×SRC対抗戦
山本“KID”徳郁(KRAZY BEE/DREAM)
VS
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST/初代SRCフェザー級王者/SRC)
▼DREAM×SRC対抗戦
桜井“マッハ”速人(マッハ道場/DREAM)
VS
郷野聡寛(GRABAKA/SRC)
▼DREAM×SRC対抗戦
柴田勝頼(LAUGHTER7/DREAM)
VS
泉 浩(プレシオス/アテネ五輪 柔道銀メダリスト/SRC)
▼DREAM×SRC対抗戦
所 英男(チームZST/DREAM)
VS
マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラス/SRC)
▼DREAM×SRC対抗戦
高谷裕之(高谷軍団/DREAM)
VS
小見川道大(吉田道場/SRC)
▼DREAM×SRC対抗戦
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/初代ストライクフォース世界ヘビー級王者/DREAM)
VS
藤田和之(藤田事務所/SRC)
▼K-1ヘビー級ワンマッチ
西島洋介(AK)
VS
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー ファイト アカデミー)
▼K-1甲子園62kg級FINAL準決勝 K-1甲子園ルール 3分3R HIROYA(主催者推薦/2008年優勝/セントジョーンズインターナショナルハイスクール/2年)
VS 野杁正明(主催者推薦/至学館高等学校/1年)
▼K-1甲子園62kg級FINAL準決勝 K-1甲子園ルール 3分3R
嶋田翔太(主催者推薦/昨年第3位/私立西武台高校/3年)
VS
石田勝希(主催者推薦/2009年全日本新空手道選手権大会軽中量級優勝/初芝立命高等学校/2年)
▼K-1甲子園62kg級リザーブファイト K-1甲子園ルール 3分3R
藤鬥嘩裟(関東地区Aブロック優勝/元J-NETWORKフライ級王者/勇志国際高等学校/2年)
VS
日下部竜也(主催者推薦/2008年第3位/愛知県立豊田高校/2年)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付)(完売)
VIP魔裟斗引退試合スペシャルシート100,000円(特典:応援グッズ+スペシャル特典付)(完売)
RRS席30,000円 SS席15,000円
SS魔裟斗引退試合スペシャルシート15,000円(特典:応援グッズ付)(完売)
スタンドS席7,000円 スタンドA席4,000円
※全席指定・消費税込
※1歳より入場券が必要
<チケット発売場所>
DREAM webサイト http://www.dreamofficial.com/
K-1 webサイト http://www.k-1.co.jp
DREAM携帯サイト iモード、Yahoo!ケータイ EZweb
K-1携帯サイト iモード、Yahoo!ケータイ EZweb
TBSオンラインチケット http://www.tbs.co.jp/k-1/
イープラス http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード:594-790)
ローソンチケット=TEL:0570-084-003
CNプレイガイド=TEL:0570−08−9999
レッスル池袋店=TEL:03-3989-0056
書泉ブックマート=TEL:03-3294-0011
フィットネスショップ格闘技=TEL:03-3265-4646
チケット&トラベルT-1=TEL:03−5275−2778
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999
さいたまスーパーアリーナ=TEL:048-600-3037
公武堂=TEL:052−241-2511
バトルロイヤル=TEL:03-3556-3223
新日本プロモーション http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム http://ringside.jp/
<お問い合わせ>
Dynamite!!事務局=TEL:03-5775-5065 |