3月5日(金)東京・巣鴨のTARGETキックボクシングジムにて、ファビアーノ・サイクロン、神村江里加、梅原タカユキ(いずれもTARGET)の公開練習が行われた。3選手は3月21日(日)東京・ディファ有明で開催されるM-1MC『M-1 FAIRTEX SINGHA BEERムエタイチャレンジ「NAI KANOMTOM vol,1」』に出場する。
日本人女子としては異例中の異例である“顔面ヒジ打ちあり”のルールに挑む、WPMF&J-GIRLSミニフライ級チャンピオンの神村江里加(TARGET)は、トーンター・シットソーコーカムロン(タイ)と対戦。
この日は男子キックボクサーの薩摩サザ波にヘッドギアを付けさせ、ヒジありのスパーリングを披露。強烈なヒジとヒザ蹴りで薩摩を何度もダウン寸前まで追い込んだ。
「ヒジありは自分から希望しました。5月にタイでWPMF世界タイトルの防衛戦があり、それがヒジありルールになったので、3月に1回やってみたいと思い会長にお願いしたんです」と、神村は今回ヒジありルールになったいきさつを説明。「WPMFはタイのベルトですし、タイに行けば女子でもヒジありルールでやらなくてはいけないので、いつかはやらないといけないとは頭の中に置きながら練習はしていました」と、以前から覚悟を決めていたという。
ヒジはKO狙いよりもカット(切る)することが主目的。下手をすれば一生顔に残る傷を負ったり、鼻が折れて曲がったりしてしまう可能性もある。男子には実際そういう選手もいるのだが……神村は「キックボクサーなので。1回くらいはあってもいいかなと自分の中で覚悟はしています」と気丈だった。
メインイベントでWPMF世界ヘビー級王座決定戦を行うファビアーノは、当初対戦相手だったKOICHI(バンゲリングベイ・スピリット)の負傷欠場で対戦相手がまだ未定。
それでも王座決定戦が実施されることは間違いなく、「プロデビューした時から、いつか世界チャンピオンになることが自分の夢でした。いろんな苦労をしてきましたが、最近は凄くいい波が来ているのでその波に頑張って乗り続けます。世界タイトルのチャンスも来たし、ここは獲らないとダメでしょう」と、世界王座のベルト獲得に燃えている。
特に今回はムエタイルールということで、「師匠の伊藤隆さん(TARGET会長=初代WMAF世界スーパーウェルター級王者)ばりにヒジとヒザで相手をKOします」と、ムエタイ殺法を披露すると宣言。この日はその師匠・伊藤会長の持つパンチングミットへ強打を叩き込み、好調をアピールした。
第5試合で元NJKFスーパーバンタム級10位の田中将士(上州松井)と「WPMF日本ランキング査定試合」を行う梅原は、タイ人トレーナーの持つミットに得意の左ミドルキック、ヒザ蹴り、ヒジを叩き込み快音を響かせた。
ホームリングであるRISEではヒジなしルール、今回はヒジありルールでの試合。昨年11月27日、J-NETWORKでのウエンツ☆修一戦で初のヒジありルールを経験し、2R1分58秒、ヒジによるカットでTKO負けを喫した苦い経験がある。
「前回切られているので、今回は切っちゃいたいみたいな(笑)。でも、ヒジで負けるのは悔しいけれど面白かったですね。特にヒジにこだわってるつもりはないですけれど、せっかく練習しているのでヒジが出せるところがあれば出します。相手もどんな選手か分からないですけれど、僕が1回切られているし、ヒジを狙ってくると思うのでしっかり対応したい」と梅原。
常に好試合を演じながら3連敗を喫しているため、「いい加減に結果を出さないと誰も見てくれなくなってしまう。今回は特に勝ちにこだわりたいですね」と、4試合ぶりの勝利を目指すと誓った。
M-1MC
「M-1 FAIRTEX SINGHA BEERムエタイチャレンジ
『NAI KANOMTOM vol.1』」
2010年3月21日(日)東京・ディファ有明
開場16:00 開始16:30
<全対戦カード>
▼メインイベント(第13試合) WPMF世界ヘビー級王座決定戦
ファビアーノ・サイクロン(ブラジル/TARGET/RISEヘビー級王者)
VS
未定
▼セミファイナル(第12試合) M-1スーパーフライ級タイトルマッチ
関 正隆(昌平校/王者)
VS
山野寛之(チームドラゴン/J-NETWORKフライ級1位/挑戦者)
▼第11試合 M-1女子ミニフライ級タイトルマッチ
岡田敦子(RAPTUREKING/王者)
VS
田嶋はる(アクティブJ/元J-GIRLSミニフライ級王者/挑戦者)
▼第10試合 スーパーフェザー級 WPMF日本ランキング査定試合
前田尚紀(藤原/元全日本フェザー級王者)
VS
末廣智明(大道塾吉祥寺支部/2007年北斗旗軽量級優勝)
▼第9試合 初代M-1ライト級王座決定トーナメント準決勝戦
壮泰(士道館橋本道場/MA日本スーパーライト級王者)
VS
鈴木真治(藤原/元全日本ライト級2位)
▼第8試合 初代M-1ライト級王座決定トーナメント準決勝戦
遠藤智史(ヌンサヤーム/元全日本ライト級王者)
VS
中村敏射(=中村元気/プライアナン/元WPMF世界スーパーフェザー級王者)
▼第7試合 48kg契約 日タイ国際戦 ※ヒジあり
トーンター・シットソーコーカムロン(タイ)
VS
神村江里加(TARGET/WPMF&J-GIRLSミニフライ級王者)
▼第6試合 スーパーフライ級 WPMF日本ランキング査定試合
一戸総太(WSRフェアテックス/元全日本バンタム級4位)
VS
割澤 誠(ヌンサヤーム/J-NETWORKスーパーフライ級3位)
▼第5試合 55kg契約 WPMF日本ランキング査定試合
田中将士(上州松井/元NJKFスーパーバンタム級10位)
VS
梅原タカユキ(TARGET/RISING ROOKIES CUP55kg準優勝)
▼第4試合 60kg契約
町田 光(士道館橋本道場/MA日本ライト級7位)
VS
TOMOHIKO(レンジャー品川)
▼第3試合 68kg契約 WPMF日本ランキング査定試合
リキ(尚武会)
VS
清水 武(藤原/元全日本スーパーウェルター級7位)
▼第2試合 55kg契約
宮崎貴大(WSRフェアテックス)
VS
金子正人(上州松井)
▼第1試合
池上大将(WSRフェアテックス)
VS
原山正也(小林道場)
<チケット料金>
SRS席12,000円 RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円
※当日全席種500円増し
<チケット販売所>
M-1MC株式会社=TEL:03-6802-1011
チケットぴあ @電子チケットぴあ(Pコード)815-777
<お問い合わせ>
M-1MC=TEL:03-6802-1011
JMD認定/M-1事務局
「レフェリー講習会」
2010年3月15日(月)〜19日(金)東京・M-1MC事務局
開始19:00
<場所>
M-1MC事務局
台東区竜泉2-11-4WSRビル3階
<受講料>
10,000円
<お問い合わせ>
M-1MC=TEL:03-6802-1011
JMD認定/M-1MC
「M-1プロテスト」
2010年3月28日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
集合9:00
<受験料>
3,000円(合格者は別途5,000円必要)
<試験資格>
男女問わず15歳以上で義務教育終了している36歳までの方。ジム関係者の承諾が必要。未成年者は保護者の同意が必要。健康であること(合格した方は健康診断書提出を義務とする)。フリージムの受験可能
<受験体重>
当日受験可能な体重を明記(例:65kgと明記した場合は65kgに仕上げる事)。なお、参加者数の都合により受験者同士の体重に多少の差が出る場合もあり。
<試験概要>
実技 スパーリング
1R2分 パンチのみ
2R2分 ヒジ、顔面ヒザ以外の打撃
3R1分 首相撲のみ
<講習>
試験官によるルールや基礎的な知識の講習(口頭試問あり)
<持参する物>
マウスピース、ファールカップ、トランクス、バンテージ
<合格発表>
受験日より1週間以内に郵送をもって発表
<お問い合わせ>
M-1MC=TEL:03-6802-1011
タイ遠征
2010年5月7日(金・現地時間)タイ・ヤソトーン市
<出場選手>
ウエンツ☆修一(スクランブル渋谷/J-NETWORKスーパーフライ級王者)
前田尚紀(藤原/元全日本フェザー級王者)
カノンスック・ウィラサクレック(WSRフェアテックス/M-1フェザー級王者)
神村江里加(TARGET/WPMF世界&J-GIRLS女子ミニフライ級王者)
梅野源治(PHOENIX)
悠生(スタレントネットワークス/M-1ミドル級王者)
小笠原栄作(クロスポイント吉祥寺/KAMINARIMON Jr45kg王者)
<観戦ツアー>
先着40名
5月5日(水・祝)〜10日(月)朝着
<お問い合わせ>
M-1MC=TEL:03-6802-1011
クロスポイント吉祥寺=TEL:0422-21-0611
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