3月23日(火)都内ホテルにて、エメリヤーエンコ・ヒョードルが役員として名を連ねる総合格闘技組織M-1 GLOBAL(ワジム・フィンケルシュタイン会長)の日本支部である『M-1 GLOBAL JAPAN』の発足発表が行われた。
会見には鶴賀義紀会長、村田純代表、石田日出夫顧問、松島富士雄エグゼクティブプロデューサー、金丸英男プロデューサー、NPO法人しんふぁ支援協会(シングルファミリーを支援する団体)の原貴紀氏が出席。
4月16日(金)東京・新宿FACEで開催される『M-1 Selection ASIA EDITION 2010 JAPAN〜STEP UP TO THE CHALLENGE〜』の発表後、鶴賀代表が記者からの質問に答えた。
ーーいずれ日本でM-1 GLOBALの世界大会を開催する予定はありますか?
「ございます。M-1チャレンジの上の大会としてM-1ブレイクスルー、M-1グローバルとありまして、昨年まではアフリクションとの業務提携をやっておりましたが、現在はストライクフォースと一緒にやっております。そういった規模の大会を年内に開催すべくすでに準備に入っております。ということは当然、M-1グローバルの頂点に立つヒョードル選手の日本での試合を実現させることが、今年の最大のテーマになっております」
ーー昨年までDEEPの佐伯繁代表が『M-1チャレンジ』の日本大会を開催していましたが、今後は関係がなくなるのでしょうか?
「今年から私がM-1 GLOBALの本部の人間であると同時に、日本でのM-1 GLOBALに関する動き、プロモーション、選手に関することを私が先頭を切って動きますが、プロダクション機能、選手の招聘などの機能がなくてはならない。それを私どものLIGHT ONで進めていきます。実は先だってDEEPの佐伯代表とも会いました。去年まで佐伯代表が大会を大変ご苦労されて、エネルギーを使って成功を収めてこられていますので、表敬訪問という形でご挨拶に伺いました。その時に何か出来ることがあったら言ってください、というような言葉を言っていただきました。私は日本の選手、MMAイベントをやってこられて皆様方に尊敬の念を抱いておりますので、今後も何か協力し合ってということはもちろん出てくると思います。スイッチしましたが、それで全く交流がなくなるということではございません」
ーー今後はヒョードル選手が日本で試合を行う場合、M-1 GLOBAL JAPANを通さなければ日本の他団体に上がれない形になるのですか?
「まさにその通りです。コントロールする機能としてM-1 GLOBAL JAPANがあるということで、ひとつの窓口になります。例えばロシアというと日本人の感覚から言うと非常に遠い国で、言葉も通じない。M-1 GLOBAL JAPANがあることによっていろんな相談を受けたり、提案をいただいたりすることが出来ると思います。M-1 GLOBALに出場している選手にオファーを出したり、受けたりということがスムーズに出来ると思いますので、私は日本で大会をやっている皆様にもお役に立てると思っております。
補足をしますが、ロシアの国技はサンボ。2月27日に韓国でサンボ東アジア大会が行われ、私はサンボの方々ともお付き合いがありまして行ってまいりまして、その時にアジアのサンボ連盟の会長さんに“鶴賀が日本でそういう形で動くのであれば、サンボ連盟に関係している選手であればぜひ協力する”と言っていただきました。その時にモンゴルやウズベキスタン、いろんな国から選手が来ていたんですが、非常にいい選手が隠れているんですね。例えばモンゴルの選手は、朝青龍元横綱が非常に素晴らしいアスリートでしたけれども、朝青龍関とはるんじゃないかというくらいスキルの高い選手がいました。日本で試合をしたら、きっと女性ファンの心を掴むんじゃないかなというようなハンサムで強い選手がおりました。そういうまだまだ世界に知られていない選手を日本に連れて来て、皆さんが運営されている大会への出場のご案内も出来ると思います」
ーーM-1 GLOBALは世界で言うと何支部あるんですか?
「今年に入りまして12カ国です」
ーーヒョードル選手の状態はどうなのでしょうか?
「右拳は順調に回復しております。古傷なので治りも遅くなっているんじゃないかと思いますが、本人は全く気もしておりません。やはり早く試合がしたい、と。打撃関係はコントロールしていますが、それ以外のことは全く変わらず練習を続けておりますので、そういう意味で調子がいい、ということです」
ーーヒョードルが日本で試合をする時期は?
「時期的なことを匂わせるのは問題があるので、ストライクフォースとの契約も知っていますし、いつがいいか本部と調整します。いろんな課題はあります。相手が誰でもいいのかという問題もありますし、日本でやるのに外国人はナンセンスだと私は思いますが、日本人のヘビー級は誰がいるのかと。そういう課題もあります。計画を練って進めて行きたいです。時期は絞られているので、こちらもプランをぶち上げないと日本では不可能になるので頑張って行きたいと思います」
ーー吉田秀彦選手の引退試合の相手にも名前が挙がっていますが、その可能性は?
「全くないです。私は吉田選手ともお付き合いがあるので、本人には言っていませんが頭の中にはありました。アイデアは持っていました。見たかったですね。今年何とか実現したいと思っていたんですが……。
補足しますが、日本のMMAが盛り上がって欲しいので、他団体とのジョイントの可能性はあります。日本のMMAイベントも盛り上がって一緒に出来たら楽しいし、ファンも喜んでくれるでしょうから、何が何でも私たちが単独でやるというのは頭の中にありません。
また、名前はまだ言えませんが、ある日本MMA界の大物の1人である方(現役選手ではない)から声をかけていただいています。本当はこの会見をもっと早くやって来ていただくことになっていたんですが、4月16日の大会に来ていただける段取りになると思います」
LIGHT ON/M-1 GLOBAL JAPAN事務局
「M-1 Selection ASIA EDITION 2010 JAPAN〜STEP UP TO THE CHALLENGE〜」
2010年4月16日(金)東京・新宿FACE
開場18:00 開始19:00
<エントリー階級>
-70kg、-76kg、-84kg、-93kg、+93kg
各階級2試合、総勢20名による全10試合
<チケット料金>
SRS席7,000円 テーブル席7,000円
RS席5,000円 A席4,000円
<チケット販売所>
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999 http://pia.jp/t/
25日よりぴあカウンター、ファミリーマート、サークルK、サンクス各店で発売
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード:36184)
ローソン店頭ロッピーにて
イープラス=http://eplus.jp/battle/
23日より先行予約、27日より発売。セブンイレブン、ファミリーマート各店にて受け取り可能
<お問い合わせ>
M-1 GLOBAL JAPAN事務局=TEL:03-5645-2119(10:00〜19:00)
|