4月7日(水)東京・後楽園ホールで開催されるKGS『RISE 63』にて、“60kg級日本最強の男”山本真弘(藤原)と対戦するRISEの60kg級チャンピオン板橋寛(スクランブル渋谷)が、3月31日(水)東京・スクランブル渋谷で公開練習を行った。
板橋は3分間のシャドーを行った後、内田康弘会長の持つテコンドーミットへリズミカルにパンチを繰り出す。内田会長が次々と変則的に位置を変えるミット、板橋はそれに素早く反応し、アップテンポのビートをジムに響かせた。
まったく息を切らすことなく即座に質疑応答に入った板橋。山本との対戦オファーを受けた時は「予想外でビックリした。日本のトップと試合をやらせてもらえるなんて驚きでしたね。あと何戦かやってからだと思っていたので、そこまで意識していたわけでもなかった」と、こんなに早くチャンスが巡ってくるとは思わなかったという。
「(山本は)実績も60kgのナンバーワンですし、トップを取るチャンスだと思います。やらせてもらえるのは嬉しい」と、政権交代に燃える板橋。
印象は「ディフェンスが上手いのとスピード。この2点に尽きると思います。あそこまで動く選手ってなかなかいないと思う。攻略は相当難しい選手です」と評し、「自分が優っているのはパワーですかね。あとはセコンド」と語る。セコンドと言うからには作戦をみっちり立てているのかとの問いには「作戦と言っても自分が出来るかどうかですからね。それを試合で出すだけです。ある程度は作戦を立てたつもりですが、やってみないと分かりません」と慎重に答える。
今回はサウスポー対決となるが、「僕にはサウスポーの練習相手がたくさんいるので、それに関してはどうのこうのはないです。距離の取り合いが基本になるでしょうね。むしろ、あっちの方が苦手なんじゃないかと思います。過去の試合を見てそう思いますし、戦略的な部分で何を基本に彼が試合を組み立てているかを考えると、苦手なんだろうと思う」と、サウスポー対決は自分の方が有利と言い放った。
山本の最大の特徴である日本でも指折りのディフェンステクニックに関しては、「僕はディフェンスに関してそんなに自信は……(笑)。肉を切らせて骨を断ちます」と、自分が打たれても倍にして返すと言う。
今回はメインイベントという立場。「楽しみですね。後楽園ホールは2回目なんですが、2回目でメインなので。メインに恥じない試合をやってしっかり盛り上げていきたいと思います」と意識は高い。
昨年からスタートしたRISE×Krushの“頂上決戦”という見方もされているが、板橋本人は「あまり意識しないようにしています」と言い、「これに勝ったらトップの一角に食い込めると思うので、その意気込みで頑張ります」と、山本と闘うこと自体に高いモチベーションを感じているようだ。
60kgと言えば、K-1が5月2日(日)東京・JCBホールからライト級(63kg級)の日本人トーナメント開催を発表。これまでK-1に澤屋敷純一、TATSUJI、尾崎圭司、日菜太、龍二などを送り込んできた実績のあるRISEから、出場するとすれば板橋しかいないが、現在のところ出場予定メンバーにその名はない。
「今回いい試合を見せて、ぜひ16人の一人に食い込めたらと思います。(4月7日から5月7日まで1カ月も間がないが)ダメージがなければぜひ出たい。アマチュアボクシングをやっている頃はライトウェルター級(60kg〜64kg)でやっていたし、ジムでの練習もウェルター級の選手とやっているので大丈夫だと思います。通常体重も66〜67kgくらいなので」と、体重的に問題はなく、60kg日本最強の山本に勝って出場をアピールするつもりだ。
同じRISEの60kg級で活躍する小宮山工介がすでにK-1MAX出場を果たしており、チャンピオンである自分が後塵を拝するわけにはいかない。「RISEから出た小宮山選手がKOで勝って盛り上げてくれたのはありがたいですね。(小宮山は)あまり意識はしないようにしているが、やったらしっかりKOします」とチャンピオンのプライドを覗かせた。
内田会長は山本戦について「(板橋の仕上がりは)いつも踊りです。勝利の可能性? やってみないと何とも言えません。パーセンテージでは量れないですね。もちろん、勝つつもりでやります。やる前から負けるつもりでやるヤツがいるか、このヤロー!(※アントニオ猪木の名セリフ)です」と多くは語らなかったが、「山本選手は穴が少ない。どうしようかと悩んだ時はセオリーに立ち返ればいい。セオリーを粛々と遂行するだけです。秘策? セオリーです」と、最強攻略のヒントはセオリーにあるとした。
山本の印象は「戦績もキャリアもあるし、見せ方も上手い。判定になっても勝てるようにするし、久保優太戦の時のようにペースを掴めそうになかったら力でねじ伏せることも出来る。勝てるパターンをいっぱい持っていますね」と評する。
K-1ライト級トーナメントの出場候補に板橋の名前がないことについては、「本人が出たがっているので出してやりたい。この試合が試金石になると思います。候補で名前が挙がっている選手とも対戦しているし、(板橋は)なんら遜色はないと思っています」と愛弟子に自信のコメントを残した。
KGS
「RISE 63」
2010年4月7日(水)東京・後楽園ホール
開場17:30 本戦開始18:30
※オープニングファイト開始17:45
<全対戦カード>
▼メインイベント(第9試合) -60kg契約 3分3R延長1R
板橋 寛(スクランブル渋谷/第2代RISE 60kg級王者)
VS
山本真弘(藤原/Krushライト級グランプリ2009王者)
▼セミファイナル(第8試合) -65kg契約 3分3R延長1R
吉本光志(ヌンサヤーム/初代RISE 65kg級王者)
VS
巨輝(フリー/元NKB二階級王者)
▼第7試合 -70kg契約 3分3R
白須康仁(キングビースト/WMAF世界スーパーウェルター級王者)
VS
オ・デュソク(水源闘魂/世界ムエタイ連盟 ウェルター級王者)
▼第6試合 -70kg契約 3分3R延長1R
守屋拓郎(スクランブル渋谷/2009年RISE 70kgトーナメント準優勝)
VS
オルチャン-K(清武/韓国格闘技連盟ライト級王者)
▼第5試合 -70kg契約 3分3R延長1R
悠生(スタレントネットワークス/M-1ミドル級王者)
VS
森田崇文(レーング東中野/2009年RISING ROOKIES CUP 70kg級優勝)
▼第4試合 -60kg契約 3分3R延長1R
TURBφ(FUTURE_TRIBE ver.O.J/RISE FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07王者)
VS
リョウ・ペガサス(ROOFTOP ACADEMY/J-NETWORKスーパーフェザー級2位)
▼第3試合 -70kg契約 3分3R
里獅ZLS(チームゼロス)
VS
KEN(OGUNI-GYM/NJKFウェルター級7位)
▼第2試合 -55kg契約 3分3R
Dyki(TARGET/2009 RISING ROOKIES CUP 55kg級準優勝)
VS
上野 歩(笹羅)
▼第1試合 -60kg契約 3分3R
金澤元気(新宿レフティー)
VS
大滝裕太(マルプロ/2008年 KAMINARIMON 60kg級トーナメント準優勝)
▼オープニングファイト第2試合 RISING
ROOKIES CUP 55kg級一回戦 3分3R延長1R
菊地洋次朗(WSRフェアテックス)
VS
山元幸也(アカデミア・アーザ水道橋)
▼オープニングファイト第1試合 RISING ROOKIES CUP 65kg級一回戦 3分3R延長1R
松村直人(リアルディール)
VS
宮坂俊明(峯心会)
<チケット料金>
VIP席15,000円(完売) SRS席10,000円 RS席7,000円 A席5,000円
B席3,500円(残少)
※当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
チケットぴあ=TEL:0570-02-999
イープラス=http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯より購入可能)
KGS=TEL:03-3942-2135
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999
RISEオフィシャルホームページ=http://www.rise-kgs.com
<お問い合わせ>
KGS=TEL:03-3942-2135
●2010年 RISEイベントスケジュール
4月7日(水) RISE 63 @後楽園ホール ※3・27より日程変更
4月25日(日) RISE 64 @大森・ゴールドジム
5月16日(日) RISE 65 @ディファ有明
5月30日(日) RISE 66(新人王準決勝) @大森・ゴールドジム
6月27日(日) RISE 67 @大森・ゴールドジム
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