「X-DUEL W〜終わりなき決戦」
ニュージャパンキックボクシング連盟
2004年5月2日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:15
両者の意地譲らず、激闘の末ドロー
▼フォースメイン第4試合
NKBウェルター級タイトルマッチ 3分5R
王者
△木浪シャーク利幸(OGUNI/176cm/28歳)
11勝(7KO)8敗2分
ドロー 判定0−1 ※50−50、49−50、50−50
同級1位
△石毛慎也(東京北星/176cm/24歳)
10勝(6KO)8敗3分
※木浪が初防衛に成功。
“最強の挑戦者”を迎えての、木浪の初防衛戦。前回1年前の対戦では、石毛が木浪をヒジで2RTKOに降している。前回とは王者と挑戦者の立場を入れ替えての対戦。
「ヒジを警戒していた」木浪は前蹴り、左ミドルでの長距離戦を挑む。一方の石毛はやはりパンチで迫ってのヒジ。木浪の右ストレートと接近してのヒザ、石毛のレバーブローとフックで一進一退の攻防で迎えた最終回、両者は激しく打ち合う。
木浪が左右のストレート、前蹴り、ヒザと攻めれば石毛もフック、ヒジ。石毛は「ポイントを取りに行った」という右ローキックの連打を見せるが、木浪はすぐにジャブで距離を取り時間切れ。石毛に1ポイント入ったが、判定はドローとなった。初防衛に成功した木浪は、「次はK-1!…に出れたらいいな」と控えめにアピールした。
ムエタイMVPの底力!桜井を寄せ付けず
▼フォースメイン第3試合 日泰国際戦 -60kg契約 3分5R
ルンピニースタジアム・フェザー級4位
ラジャダムナンスタジアム同級2位
プロムエタイ協会同級3位
○ワチャラチャイ・ゲオサムリット(タイ/23歳)
131勝(21KO)27敗3分
TKO 3R2分35秒 ※タオル投入
WMCスーパーフェザー級10位
●桜井洋平(GANGA/182p/26歳)
17勝(6KO)4敗4分
ムエタイとの対戦が続く桜井は、前回1月の試合ではサガーオトーンに屈辱の1RKO負け。今回が再起戦となるが、相手はルンピニーとラジャ二大殿堂のトップランカーであるばかりか、2001&2003年度ムエタイMVPに輝いたスーパースターのワチャラチャイだ。この強豪を相手に桜井がどう闘うか注目されたが…。
2R、ワチャラチャイは1Rの左ロー攻めから一転してボディ狙い、狙い済ました左ボディストレート一発で桜井からダウンを奪う。桜井はハイキック、ミドル、ワンツーで応戦するがワチャラチャイの強烈な攻めは止まらない。
3Rにはハイキックからのバックブロー、リーチを生かしたワンツーで死力を尽くした反撃を見せる桜井だが、ワチャラチャイの猛攻でコーナーに詰められメッタ打ちに合い左ボディストレートで再びダウンを奪われる。意識が朦朧とするのか、桜井はセコンドに目をやったところで右フックをもらい、その後もパンチラッシュを浴びる。最後はワチャラチャイの右フックにバッタリと倒れ、セコンドからタオルが投入された。
ヒジ合戦に勝利し、飯田が新王者に
▼フォースメイン第2試合 NKBライト級王座決定戦 3分5R
同級1位
○飯田誠一(町田金子/171p/32歳)
13勝(10KO)4敗1分
TKO 1R2分25秒 ※ヒジによるカット
同級2位
●清野浩志(MTONG/23歳)
11勝(5KO)8敗3分
※飯田が第2代王座に就く。
笛吹のウェルター級転向に伴い、返上されたライト級座を巡る一戦。両者は一昨年の12月に対戦しており、その時は1Rに2度のダウンを奪われた清野が2Rに逆転KO勝ちを収めている。清野は過去5戦負けなし、対する飯田も過去4戦負けなしと好調同士の闘いである。
1R、両者のヒジが交差したところで、なんと互いに切り合いになってダブルのドクターチェックという珍しい場面。しかし、これはチャンスと見た飯田が左の縦ヒジを連発し、清野もこれにヒジで応戦する。
ヒジ合戦に勝ったのは飯田のほうだった。飛び込みざまの左縦ヒジをヒットさせ、今度は清野が一人でドクターチェック。「まだやれる」と両手を広げてアピールした清野だが、傷口を広げられストップがかかった。
童子丸がムエタイ現役ランカーをヒジで切り裂く!
▼フォースメイン第1試合 日泰国際戦53.5s契約 3分5R
NKBバンタム級1位
○童子丸(キング/169p/26歳)
10勝(9KO)4敗2分
TKO 3R0分19秒 ※ヒジによるカット
プロムエタイ協会フライ級王者
ルンピニースタジアム・フライ級5位
●ダーオプラスック・シットパーファー(タイ/23歳)
前回アーリー・イングラムジムをバックスピンキックで華麗にKOした童子丸が、二階級下のフライ級とはいえ現役プロムエタイ王者でありルンピニーのランカーでもある強敵を迎えた。
1Rからハイキックを多用してくるダーオプラスックに対し、童子丸はミドルとローで崩してのパンチ。フットワークを多用して、止まらずに攻める。2Rになるとダーオプラスックは縦ヒジをバンバンと繰り出してくる。童子丸はパンチで崩しての左ローを多用するが、足が止まったところでダーオプラスックの蹴り、ヒジの乱れ打ちでロープに釘付けにされる。早くも大ピンチを迎えた童子丸だが、ここで一か八かの大勝負を仕掛けた。
3Rが始まるやいなや、童子丸は一気に距離を詰めてパンチの打ち合いを挑む。ダーオプラスックもこれに応じるが、離れ際に童子丸の右ヒジがヒット! ダーオプラスックの左目上がバックリと傷口を広げ、童子丸の右ヒジにこびりついた鮮血が生々しい。ドクターの判断は、当然ストップ。童子丸は何度も跳ね上がり、体全体で喜びを表現した。
笛吹のウェルター転向第一戦は幸先のいいKO
▼第7試合
前NKBライト級王者
○笛吹丈太郎(大和/176cm/33歳)
15勝(10KO)3敗1分
KO 2R0分47秒 ※右フック
NKBウェルター級2位
●中村篤史(北流会君津/177p/31歳)
11勝(5KO)9敗1分
高津、清野、飯田とトップランカーを撃退し、もはやライト級に敵がいなくなった笛吹がウェルター級に転向した。ハードパンチャーぶりはウェルターでも通用するか、注目された一戦だったが、1Rに笛吹は中村のローに合わせた左フックでいきなりダウンを奪う。その後もパンチでメッタ打ちにし、中村にロープを背負わせる。2R、ミドルから長いリーチを生かしてのパンチで中村をコーナーに追い詰め、笛吹の右フック一閃! 中村はバッタリと倒れ、笛吹がウェルター級侵攻作戦の第一歩を鮮やかに踏み出した。
▼第6試合 NKBミドル級 3分5R
NKBミドル級5位
○阿久澤英一(ピコイ)
TKO 1R2分25秒 ※3ノックダウン
NKB同級1位
●馳和徳(大阪真門)
※阿久澤はこれで6勝(4KO)無敗。7・19APKFの興行でロペス佐久間との王座決定戦が決定。
▼第5試合 フェザー級 3分5R
NKB同級8位
○大川眞人(大和)
判定3−0 ※49−48、49−47、49−47
NKB同級5位
●外山繁幸(上州松井)
▼第4試合 -85kg契約 3分5R
○天昇山(キング)
判定2−0 ※49−48、50−48、48−48
●大畠正士(平戸)
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