マーヴェラスジャパン/DEEP事務局
「女子総合格闘技ジュエルス 3rd Ring」
2009年5月16日(土)東京・新宿FACE
開場18:30 開始19:00
※オープニングファイトは18:45〜
観衆=734人(超満員札止め)
▼メインイベント JEWELS公式ルール 無差別契約 5分2R
○HIROKO(B CREW/第4代スマックガール無差別級女王)
判定3−0
●シャノン・フーパー(アメリカ/CSW)
ジュエルス旗揚げ戦から2連勝中のHIROKOが初のメイン&国際戦に臨む。
対戦相手のシャノンはジョシュ・バーネットのマネージャー&トレーナーを務める。2004年には藪下めぐみとスマックガールで対戦し一本負け。昨年9月の「DEEP
GLOVE」ではキックルールでJ-GIRKSのランカーを下した。
1R、HIROKOは一定の距離を保ちながら徹底した右ロー。これを嫌がるようにシャノンが前にでると、10cmも上背のHIROKOが首相撲からヒザ蹴りを入れていく。
シャノンは左右のフックで前に出るも、クリーンヒットはなし。HIROKOは変わらずこつこつと右ローを当てていき、距離が詰まればヒザ蹴りと一貫した攻めを見せる。
2R、HIROKOの右ロー攻撃で、シャノンの左太ももはみるみるうちに赤く染まっていく。痛そうな表情を見せ始め、自分から攻撃を仕掛けられないシャノン。時折、HIROKOは前蹴りや右ハイキックも見せ、主導権を握ったまま。自ら前に出たHIROKOがヒザ蹴りを連発し追い込む。
一度もグラウンドの状態にいくことなく、この試合はスタンドのみの攻防となった。お互いに決定打がなく試合は終了。
ローキックとヒザ蹴りで優位に試合を組み立てたHIROKOが完勝した。
マイクを握ったHIROKOは「ちょっと試合がイマイチだったかもしれないんですけど、どんどん強くなっていって世の中の不況をぶっ飛ばします」と更なる飛躍を誓う。
試合後のインタビューでは、国内でもう一つの女子格闘技のリングであるGCMコミュニケーション主催のヴァルキリーに興味を示したHIROKO。
「闘いたい対戦相手を考えるよりも、金網での闘いに興味があります。ぜひパウンドありでやってみたいと思います」
これを受けてDEEP佐伯繁代表は「うちとヴァルキリーの関係は悪くはないので、HIROKO選手が金網に出ることは問題ありません。でも、うちもそうなんですけど、対戦相手が見つかるかどうかが問題だと思いますよ」とコメント。HIROKOのヴァルキリー参戦はあるのか。今後の展開に注目が集まる。
▼セミファイナル シュートボクシングルール −53.5kg契約 2分3R
○石岡沙織(空手道禅道会小金井道場)
判定3−0 ※30−28、29−28、30−28
●岡 加奈子(シュートボクシング/立志会館)
シュートボクシング(以下SB)とジュエルスの提携により、今大会から交流がスタート。SBルールに初挑戦する石岡は、ジュエルスの将来のエース候補。旗揚げ戦から2大会連続でメインに抜擢されいずれも勝利している。対する岡はシュートボクシング協会からの推薦選手。
SBルールに合わせて石岡はオレンジ色のロングスパッツ姿でリングインする。1Rはお互いに様子見の展開。右ローを連打で決める岡に対し、石岡はジャブを軽くだすのみで前には出ない。目立った展開はないままゴング。
2R、作戦を変えたかのように石岡はパンチを出しながら組み付いては投げを狙っていく。必死に耐える岡のボディにヒザを入れながら投げを放つも、これはもつれた形で両者が倒れる。このラウンドも動きはなく、レフェリーから「もっと動くように」との注意が両者に言い渡される。
3R、石岡は右ローを出しながらカウンター気味に右ストレートをクリーンヒットさせ、丘からダウンを奪った! 慌てる岡がパンチで反撃するも、石岡は前蹴りで連打を許さない。
組み付いた石岡がフロントチョークで岡の首をぐいぐい絞めこんだところで終了のゴング。
ダウンを奪ったことで判定勝利した石岡はマイクを握ると、総合無敗の“秒殺女王”藤井惠を呼び込み、「アブダビの試合とかで忙しいと思いますけど、予定が合えば、ぜひ私と試合をしてください。胸を借りるつもりはありません。勝ちに行かせてもらいます」と宣戦布告。リングに上がった藤井は「私もいつも通り、倒しにいきたいと思います。お互いに力いっぱい戦いましょう」と対戦要求を受諾した。
▼第7試合 シュートボクシングルール −53.5kg契約 2分3R
○AZUMA(y-park/J-GIRLSバンタム級2位)
判定2−1 ※29−28、29−30、29−28
●富田美里(シュートボクシング/シーザー)
SBの名門シーザージムが誇る富田は、藤井惠とSBルールで対戦し勝利した実力者。対するAZUMAは10戦以上のキャリアを持つキックボクサー。キャリアでは断然AZUMAが有利だが、SBルールだけに何が起こるかはわからない。
1R、AZUMAは右ジャブを小刻みに当てていき、ミドルも的確に入れていく。富田は前蹴りで距離をとるも、AZUMAのテンポいいパンチが次々と顔面をとらえていく。顔面を赤くしながらも富田は前に出るが、AZUMA優勢か。
2R、プレッシャーをかけながら左回りにAZUMAがパンチを見舞う。右ストレートをもらった富田は一瞬ぐらつくが、ミドルを返していく。パンチをもらいながらも富田はガンガン前に出ては攻撃の手を休めない。
3R、手数で優位のAZUMAが優位に試合を進めていく中、組み付いた富田は見事な払い腰を決めシュートポイントを奪取! 大逆転のチャンスを得た富田はAZUMAと激しくパンチの打ち合いを展開。試合終了のゴングがなると、勝ちを確信した富田はガッツポーズ。しかし、2票を獲得したAZUMAが僅差ながら勝利をモノにした。
▼第6試合 JEWELS公式ルール −48kg契約 5分2R
○瀧本美咲(空手道禅道会横浜支部)
一本 1R3分40秒 ※腕ひしぎ十字固め
●関 由紀子(フリー)
瀧本は22戦の戦績を持つベテランであり、スタンドでもグラウンドでもレベルの高いオールラウンドファイター。
対する関も15戦をこなすベテラン選手。ケガから長期戦線離脱していたが、復帰戦となる。
1R、パンチで突進する関。8cmも上背の瀧本は首相撲からヒザ蹴りを見舞う。
ここで腰から崩れた関からバックを奪い、わき腹にヒザを放つ瀧本。しかし展開が作れずにブレイク。
すぐに組み付いた瀧本は再び関の背後をとるとスリーパーを狙いへ。これが極まらないと見るや、即座に腕十字にいきここで勝負あり。瀧本が完勝した。
▼第5試合 JEWELS公式ルール −58kg契約 5分2R
○杉山しずか(空手道禅道会横浜支部)
判定3−0
●セリーナ(ノルウェー/team hellboy
hansen)
旗揚げ戦でデビューし、現在2連勝中の大型新人・杉山。
対するセリーナはDREAMで活躍するヨアキム・ハンセンの愛弟子であり初来日。日本に来てからはAACCで修行を積んでいるために、セコンドには阿部裕幸、藤井惠がつく。
TBS番組「あらびき団」で披露したお笑いユニット「キュートン」のネタで入場し、会場を沸かせたのは杉山。
1R、両者ともに激しいパンチの応酬を見せる。セリーナはタックルを仕掛けテイクダウンに成功。すると杉山は見事なスイープで上のポジションをとるとパウンドの連打。しかし、ここで杉山のパンチがセリーナの顔面にヒットしてしまい、レフェリーから注意が言い渡される。
再開後、杉山の打撃を警戒してか、セリーナは執拗にタックル狙い。腰の強い杉山は必死にこらえながらセリーナのわき腹に強烈なパンチ落としていく。
スタンドに戻ると、杉山は右ストレートでセリーナからスタンディングダウンを奪う。
チャンスと見た杉山はグラウンドでパウンドを打つも、またもや顔面へのパンチでイエローカード。
2R、スタミナ切れの目立つレリーナは自分から攻撃が仕掛けられない。タックルにいったセリーナは杉山にヒールホールド。体を回転させることで脱出した杉山はすぐに立ち上がり、猪木・アリ状態から激しく蹴りを見舞う。
終盤、パンチから必殺の飛びヒザを繰り出す杉山に対し、組みつきに徹するセリーナはマウントポジションを奪ったものの杉山の頭部にパンチを入れてしまいブレイク。
完全にバテバテのセリーナを攻め込むことが出来なかった杉山だったが、判定勝利した。
▼第4試合 JEWELS公式ルール −54kg契約 5分2R
○長野美香(S-KEEP/CORE)
一本 1R2分10秒 ※腕ひしぎ十字固め
●深岬パトラ(空手道禅道会松本支部)※小澤深岬から改名
ジュエルス旗揚げ戦で石岡沙織とメインで闘った長野が約半年ぶりに総合の試合を迎える。対する深岬は前回大会でデビューするもアクシデントによるTKO負け。リングネームを変えて再出発を計る。
1R、一気にタックルを仕掛けた長野はテイクダウンに成功。マウントポジションを奪ったが攻めあぐねてしまいレフェリーがブレイク。
パンチを打つパトラに対し、長野は一切打ち合うことなくフロントチョーク気味にがぶり、コントロール。
そのまま上を取った長野はパトラの腕を掴むと腕十字の体勢へ。危険と判断したレフェリーが即座に試合をストップした。
▼第3試合 JEWELS公式ルール 無差別契約 5分2R
○及川千尋(格闘探偵団バトラーツ)
一本 1R1分22秒 ※腕ひしぎ十字固め
●HARUMI(アゲ♂アゲ☆)
女子格闘技界のハルウララことHARUMIはデビュー以来、9戦9敗と連敗街道まっしぐら。
対する及川は前回大会で総合に初挑戦し敗れはしたが、佐伯代表から評価を得ている。
1R、パンチを出しながら及川は組み付くも、HARUMIが粘りグラウンドには行かせない。及川は左右のフックを飛ばしながら首相撲にいきヒザ蹴りの連打。
そして自ら引き込むように跳びついてグラウンドの展開へ。あっという間にHARUMIをリバースした及川は上のポジションを取り、ゆっくりと腕十字へ。
HARUMIの腕が伸びきったところでレフェリーがストップし、及川が一本勝ちした。
▼第2試合 JEWELS公式ルール -57kg契約 5分2R
○アミバ(DEEP OFFICIAL GYM
IMPACT)※デビュー戦。大矢裕子から改名
判定3−0
●小林華子(伊藤道場)
青木真也から漫画「北斗の拳」のキャラクターに似ていると言われたことから改名したアミバ。DEEP佐伯繁代表の秘蔵っ子として注目を集める。対する小林は前回大会のメインで石岡と対戦し敗れた女子プロレスラー。今回が総合2戦目となる。
1Rから右ローを中心に試合を組み立てる小林。アミバはパンチで応戦するも、小林のパンチがヒット。劣勢のアミバは組み付きにこだわった展開を見せ、3度目のタックルでようやくテイクダウンに成功した。腕十字を狙いにいくも、小林がしのぐ。
2R、アミバがタックルにいくと、小林は反則となるロープ掴みでテイクダウンから逃げたために、レフェリーから口頭注意が与えられる。再開後もグラウンドにこだわるアミバはスリーパーの体勢にいくが極めきれない。
マウントポジションを奪う場面を作ったアミバだが、小林が防戦一方だったために、レフェリーが膠着とみなし小林にイエローカードを提示した。判定決着となり、アミバがデビュー戦を勝利。
▼第1試合 JEWELS公式ルール −60kg契約 5分2R
○森藤美樹(T-BLOOD)
KO 1R16秒
●まゆ(空手道禅道会松本支部)※デビュー戦
10戦のキャリアを持つ森藤と対戦するのは、今回がデビュー戦となる若干19歳のまゆ。禅道会に所属し、2008年VTアクセス空手道選手権大会女子の部では優勝の実績を持つ。
ハイテンションで入場した森藤は、ゴングと同時にパンチの連打で一気にまゆをコーナーに詰める。まゆもパンチで応戦するが、森藤の勢いは止まらない。まゆはダウンを喫し、10カウントが数えられるも立ち上がれず。森藤が秒殺KO勝利した。
▼オープニングファイト第2試合 JEWELSアマチュアルール -54kg契約 5分1R
○北村ヒロコ(空手道禅道会小金井道場)
一本 1R2分31秒 ※腕ひしぎ十字固め
●村田恵実(AACC)
▼オープニングファイト第1試合 JEWELSアマチュアルール -52kg契約 5分1R
○MIYOKO(GRABAKA柔術クラブ)
一本 1R2分50秒 ※スリーパーホールド
●鹿児島陽子(品川CS)
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