GCM 「VALKYRIE
04」 2010年2月11日(木・祝)東京・ディファ有明 開場12:30 開始13:00
▼メインイベント 女子フェザー級(52.2kg)チャンピオンシップ 5分3R ○V一(ヴィー・はじめ/MAX柔術アカデミー&Yogaスタジオ/挑戦者) 一本 1R1分14秒 ※チョークスリーパー ●辻 結花(総合格闘技闇愚羅/王者) ※辻が防衛に失敗、V一が第2代王者となる。 初代ヴァルキリーフェザー級王者であり、2003年7月のアンナ・ミッシェル・ダンテス戦以来、14連勝中という脅威の記録を打ち立てている“絶対女王”辻。
V一は挑戦者決定トーナメントで優勝し、辻への挑戦権を獲得。2人はヴァルキリー旗揚げ戦で対戦し、その時は辻が判定勝利を収めている。 挑戦者のV一は青い道衣姿で入場。対する王者・辻は般若のお面とベルトを持って金網に向かう。茂木康子プロデューサーが金網に上がり、認定書を読み上げ、辻からベルトが返還された後、試合開始のブザーが鳴らされた。 1R、パンチのプレッシャーをかけていくV一。辻が両足タックルに入ると、そこにV一はヒザ蹴りを合わせる。それでも構わずテイクダウンを奪った辻だが、V一は金網を背にして立ち上がり、離れ際に右ストレートを当てる。
試合がスタンドに戻ると右フックを見せる辻。しかしV一も左フックを返し、辻のタックルを切るようにしてバックに回り込み、それと同時にチョークスリーパー!
辻は体を反転させて、何とかV一のチョークスリーパーを外そうとするが、V一の腕は深く入っており辻がタップ! V一が“絶対女王”と呼ばれた辻からタップを奪い、第2代ヴァルキリーフェザー級王者となった。 試合後、マイクを握ったV一は「この練習に向けてたくさんの人に協力していただき、勝ててホッとしています。ここまで頑張れたのも辻選手という強い選手がいたからこそだと思います」と挨拶。
「これで何とか一番最初に世代交代をしたいと思います。ここで止まらないでどんどん上に行きたいと思いますので、上の人は大きな壁になってもらいたいし、若い選手はどんどん自分の後に続いて欲しいと思います」と世代交代を宣言した! 試合後のV一のコメント 「(試合が終わっての心境は?)すごくホッとしています。あんなに早く決着がつくとは思っていなくて、3Rフルにやって死にそうな試合になると思っていたんで、信じられないです。ベルトを取ったこともまだ信じられないです。ただこれでいい気にならず上を目指したいし、下から強い選手も上がってくると思います。明日から…じゃなくて今日から再出発したいです。 作戦は止まらず先に攻めるということ。一本を取りに行くことはリスクがあるんですが、それでも攻めの姿勢を崩さずにやろうと思いましたね。タックルを切って、その後の動きを大事にするのをポイントに考えていて、タックルを切ってもすぐに離れなかったのが、一本勝ちのポイントかなと思います。チョークは抜けるかもなと思ったんですが、セコンドから『うつ伏せにして極めろ』という指示が聞こえて、冷静に極められました。 (戦ってみたい上の選手は?)女子格闘技で言ったら藤井(惠)さんやMIKUさんですかね。自分はいずれ試合をやると思っているんで、それを越えていくのも一つの目標です。今年の目標は大みそかの試合に出たいです(笑)」
▼第6試合 女子フライ級(45.4kg)初代チャンピオン決定トーナメント 準決勝 3分3R ○大室奈緒子(和術慧舟會東京本部) 判定3−0 ●高木佑子(総合格闘技闇愚羅) 1R、サウスポーの大室は右フック、そして左ストレート。高木も右のインローやミドルを返す。そのローに左ストレートからパンチをまとめる大室。高木はタックルでテイクダウンを狙うが、大室はそれを切ってグラウンドで上になる。
サイドポジションを取った大室は、じっくりと高木を押さえ込んでマウントポジションへ移行。大室がパンチで攻め込むが、高木が両足を大室の体に引っ掛けてポジションを入れ替える。グラウンドで下になった大室だったが、すぐに腕十字! 高木の腕が伸びるが、高木は体を反転させて腕を抜き、グラウンドで上になる。 2R、構えを何度かスイッチする大室だが、高木は構わず右ミドルを連打。距離が詰まると大室がテイクダウンを奪う。サイドポジションをとった大室はじっくり高木を押さえ込みながら鉄槌。
マウントポジションを取ってパンチを狙う大室だったが、1Rと同じように高木は足を入れてポジションを入れ替えようとする。しかしここは大室もすぐに体を起こして高木をマットに寝かせる。 3R、前蹴りとミドルで攻める高木。組み付いて大室はテイクダウンするが、高木はイノキ・アリ状態から蹴り上げを連打する。ブレイク後、ここも蹴りで攻撃を組み立てる高木。しかし大室が右フック、左ストレートを当てて、テイクダウンを奪う。
ここでも大室がサイド→マウントとポジションで圧倒するが、マウントポジションを取ったところで試合終了。一本勝ちこそ逃したものの、大室がきっちりと判定勝利を収めた。これによりトーナメント決勝は大室VS玉田という組み合わせに決まった。
▼第5試合 女子フライ級(45.4kg)初代チャンピオン決定トーナメント 準決勝 3分3R ○玉田育子(AACC) 判定3−0 ●ハッピー福子(総合格闘技コブラ会) 1R、玉田はすぐにハッピーに組み付いてテイクダウンを奪う。ここから玉田はポジショニングでハッピーを圧倒し、バックポジションをキープする。ハッピーは必死にチョークや腕十字をディフェンスし、この状態のままで1Rが終了となる。 2R、ミドルとローを蹴ってパンチで前に出るハッピー。玉田は組み付いてハッピーを金網に押し込んでテイクダウンを奪う。玉田は上半身をがっちりと押さえ込んでパスガード、マウントポジションへ移行。しかしハッピーも反転して自分がインサイドガードで上になる。 3R、玉田が一気にスタンドでバックを取るとそのままスリーパー! これがガッチリと入るがハッピーは必死に耐えて、ここから脱出。インサイドガードで上になって玉田を金網に押し込む。ガードポジションからサブミッションを狙う玉田。
ハッピーはそれを潰しながら頭を抜いてパンチを落とす。玉田もすぐにハッピーの足を取って足関節。玉田が足関節を仕掛けたところで試合終了となった。判定は3−0で玉田。この勝利で玉田がトーナメント化粧に駒を進めた。
▼第4試合 女子フェザー級(52.2kg) 3分3R ○WINDY智美(パンクラスism) 判定3−0 ●吉田正子(フリー)
1R、吉田のローを受けて前蹴り、右ストレートを返すWINDY。吉田もWINDYがローを蹴ると、そこにパンチのカウンターを合わせる。思い切り良くパンチで飛び込む吉田。
WINDYもローからワンツーにつなげるが、吉田は出入りが早く空振りが目立つ。逆に吉田がタイミングよくタックルに入ったところでラウンド終了となる。 2R、ワンツーで前に出る吉田。WINDYも吉田の右ストレートに右のカウンターを合わせる。吉田はWINDYのローに右ストレート、そしてWINDYの蹴り足を取ってテイクダウンを狙う。
ここでWINDYは首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを放つが、吉田はガードポジションに引き込んで三角絞め! 足をしっかりと組んで三角絞めの形を作ると、WINDYの顔を突き放して鉄槌。WINDYは吉田の体を金網に押し込んで、ラウンド終了を待つ。 3R、ワンツー、ミドル、ローと手数を増やすWINDY。吉田はバックステップでそれを空振りさせて、WINDYの打撃に合わせて両足タックル。
2Rと同じようにガードポジションに引き込んで寝技の展開を作る吉田だったが、WINDYは背筋を伸ばして強烈なパンチを落とす。WINDYの手首を持ってパウンドを打たせないようにする吉田だが、WINDYは立ち上がってローを連打。
終了直前に吉田の蹴り上げをもらって尻餅をついてしまうが、すぐに立ち上がるWINDY。3Rにパウンドで攻勢に出たWINDYが判定勝利を収めた。
▼第3試合 女子ウェルター級(61.2kg) 3分3R ○中井りん(修斗道場四国) 一本 3R1分50秒 ※アームロック ●佐藤瑞穂(和術慧舟會東京本部) 今回が約1年2カ月ぶりの試合、そして金網デビュー戦となる中井。かねてから金網向きと言われていた中井はどんな試合を見せるか? 1R、佐藤は一気にパンチで突進! そのまま中井を金網まで押し込んでいく。中井も態勢を入れ替えてパンチを打ち返す。必死に中井と打ち合う佐藤だったが、中井はヒザ蹴りとパンチでそれを迎え撃つ。中井の打撃でバランスを崩してハーフガードになる佐藤。すぐに下から足関節を狙うが、中井はそれを潰してパンチを落とし、亀になる佐藤のボディにヒザ蹴り、顔面に鉄槌を落とす。 2R、ここも一気にパンチで前に出て中井を金網に押し込む佐藤。しかし中井がテイクダウンを奪うと、佐藤を押さえ込みながらパンチを落とす。佐藤は亀になって立ち上がり、中井を金網に押し込む。中井は態勢を入れ替えて再びテイクダウン。亀になって立ち上がろうとする佐藤だったが、中井はそれを押さえ込んでアームロックを仕掛ける。 佐藤は体を起こして立ち上がり、中井のタックルにフロントチョーク。そのままがぶりの態勢に持ち込むが、ここで反則となる頭部へのヒザ蹴りを蹴ってしまい、佐藤に反則1、中井にはダメージ回復のためのインターバルが与えられる。再開後、佐藤はすぐに中井をパンチで金網まで押し込む。 3R、すぐに組みつく佐藤。中井は佐藤を金網に押し込むが、ここはテイクダウンできずにブレイクとなる。再開後、佐藤のローをキャッチしてテイクダウンを奪う中井。佐藤は中井の体を返してグラウンドに上なるが、中井はすぐに体を起こして投げでテイクダウンを奪う。
ここも立ち上がる佐藤だったが、中井はそのままバックについてグラウンドに持ち込むとアームロック。最後はきっちりと一本勝ちを収めた。試合後、中井は勝利のバック宙返りを披露で喜びを現した。
▼第2試合 -53.0kg契約 3分2R ○北村ヒロコ(空手道禅道会小金井道場) TKO 2R2分57秒 ※レフェリーストップ ●sakura(和術慧舟會東京本部)
1R、ミドルを蹴るsakuraに対し、パンチで距離を詰めて組み付く北村。北村は組みの攻防になると、sakuraの顔を突き放すようにしてヒザ蹴りを打つ。ブレイク後、北村が豪快な投げでテイクダウン。押さえ込みながらパンチを落とす。 2R、ローとパンチのコンビネーションで攻め込む北村。sakuraも組み付いてテイクダウンを狙っていくが、北村は金網を背にしてそれを許さない。そして体勢を入れ替えると北村がヒザ蹴り、右ストレート! このパンチがsakuraの顔面を捕らえて、sakuraの動きが止まる。ラウンド終了間際、北村が投げでsakuraをテイクダウン。バックマウントからパンチを落とすと、レフェリーが試合をストップした。
▼第1試合 女子バンタム級(48.5kg) 3分2R ○森岡 恵(和術慧舟會岩手支部) TKO 1R1分27秒 ※レフェリーストップ ●溝口麻美子(ALLIANCE) 1R、森岡が両足タックルで溝口をテイクダウン。一度は溝口に立たれた森岡だったが、すぐに首投げでテイクダウンを奪い、マウントポジションをキープしながらパンチを連打。溝口の動きが止まったところでレフェリーが試合を止めた。
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