ニュージャパンキックボクシング連盟
「熱風 零参」
2010年3月28日(日)東京・ディファ有明
開場15:00 開始15:30
レポート&写真=高崎計三(ソリタリオ)
▼メインイベント(第15試合) 70kg契約 3分3R ※ヒジなし
○健太(E.S.G/前NJKFウェルター級王者/NJKFスーパーウェルター級1位)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-27
●北山高与志(SFK/WMAF世界ウェルター級王者)
この春に大学を卒業した健太は、それにちなんで「仰げば尊し」で入場。リングインすると角帽を被ってのマッスルポーズを決めた。
関西から乗り込んできた北山に対し、健太は1R序盤から、ジャブからローのコンビネーションを入れていく。減量がほとんどなくいい状態で臨めたという健太はいつにも増してスピードの乗った攻撃で前に出ていく。前蹴りも効果的に使い、接近戦からは投げで北山を突き放す。
応戦する北山は中盤過ぎに左ミドルをクリーンヒットさせると、終盤には右ボディ、右ストレートを返していく。
2Rもジャブ、ワンツーからのローを中心に組み立てる健太。早い出入りでローも左右に振ってペースを掴むが、どうにか局面を打開したい北山はヒザ蹴りからのパンチ連係に活路を見出していく。
3Rも序盤からスピーディーなコンビネーションで前に出る健太に、北山はロープを背負わされながらもヒザを返していく。
終盤には右ストレートもヒットさせるが、最後まで健太のペースを落とすことはできず。健太が3-0での判定勝利となった。
リング上でのマイク、試合後のコメントともに、健太は「判定続きで長い大会になってしまったのでKOで締めたかったが、締められなかった」と判定に終わった結果に反省。「最近、パンチとローのコンビネーションが減っていたので出すようにしたが、蹴りがローだけになってしまった。パンチももっと打ち分けたかった」とコメントした。
学生最後の試合に「ここからがサバイバル。今回は勝つという最低限の結果」としつつ、前日のK-1 WORLD
MAXで長島☆自演乙☆雄一郎が日本トーナメントを制したことについては「ビックリした。でも、対戦すれば勝てると信じている。MAXの『倒されても倒しに行く』という闘い方は僕の理想じゃない。『倒されずに倒しに行く』闘いを見せたい」と、今後に意欲を燃やした。
▼セミファイナル(第14試合) 58kg契約 3分5R
○心センチャイジム(センチャイムエタイ/WBCムエタイルール日本フェザー級王者)
判定3-0 ※49-47、50-47、50-47
●長崎秀哉(ウィラサクレック・フェアテックス/元M-1スーパーフェザー級王者)
前回の「テーマ曲争奪マッチ」で“死守”した、長渕剛の『ひまわり』に乗って入場してきた心はいつもながら気合い十分。試合は5Rを通じて終始、心がパンチから首相撲に捕らえる展開に。
長崎は組み際のヒジ、右フックで応戦し2Rにはカットにも成功するが、左ミドル、ローを交えつつ捕獲してはヒザを繰り返す心を突破することはできず。
5Rには長崎のアッパー、ヒジも入り試合はヒートアップ。レフェリーのブレイクが入った後に長崎がヒジを入れてしまい、イエローカードを提示される場面も。ここから終了まで両者がやや感情的になった様子もあったが、最終的に心が判定勝ちを決めた。
試合後、マイクを渡された心は「今日はらしくない試合をしてしまい、すみませんでした。まだ未熟でした。まだ未熟でした。気持ち強くなります」と観客に試合内容を謝罪した。
▼第13試合 60kg契約 3分3R
○AZUMA(y-park/NJKF女子フェザー級王者)
判定3-0 ※三者とも30-27
●藪下めぐみ(フリー/元スマックガール無差別級女王)
1月に団体初の女子王者となったAZUMAは、女子総合のレジェンド、藪下に1R序盤からロー、前蹴りで攻勢。右ハイで横を向かせてミドルを叩き込めば、逆にミドルからハイへの連係を見せたりと多彩に攻めていく。
防戦一方となった藪下だが、終盤にはバックブローをヒット。客席からはどよめきが起きる。
2、3Rもパンチからミドル、ハイと攻め込んでいくAZUMAだが、藪下はダッキングというよりは前にかがむ形でハイをかわし、カウンターでヒザを入れる場面も。
AZUMAは二段式の跳びヒザ、ワンツーから蹴りへのコンビネーション、左ボディ、ヒザ蹴り連打と攻め続けるが藪下も驚異的なタフさを発揮して倒れることなく試合は終了し、AZUMAが判定勝ちを収めた。
▼第12試合 64kg契約 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
○K・ルークプラバーツ(タイ/センチャイムエタイ/元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級10位)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●須釜和成(拳粋会/NJKFスーパーライト級2位)
▼第11試合 NJKFライト級王座決定トーナメント準決勝 3分5R
○宮越慶二郎(拳粋会/同級5位)
判定3-0 ※三者とも50-47
●ひでお(北流会君津/同級4位)
※宮越がトーナメント決勝戦に進出
▼エキシビションマッチ 3分1R
−桜井洋平(Bombo Freely/WFCAムエタイ世界ライト級王者)
勝敗なし
−羅紗陀(キング/WBCムエタイ日本&NJKFスーパーフェザー級王者)
★桜井洋平の引退発表ニュースはこちら
▼第10試合 スーパーバンタム級 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
○裕センチャイジム(センチャイムエタイ/同級6位)
延長判定3-0 ※三者とも10-9
●新人(E.S.G/同級5位)
※本戦判定は1-0(29-29、29-28、29-29)
▼第9試合 女子バンタム級 2分3R
△大浜芳美(インスパイヤード・モーション)
ドロー 判定1-1 ※29-28、28-29、29-29
△岡 加奈子(立志会館/シュートボクシング)
▼第8試合 65kg契約 3分3R
○平野将志(インスパイヤード・モーション/NJKFライト級)
判定3-0 ※三者とも30-28
●カズ宮澤(PIT/NJKFウェルター級)
▼第7試合 ライト級 3分3R
○凌太(OGUNI)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-28
●楠本竜太郎(町田金子)
▼第6試合 バンタム級 3分3R
○波賀創太(立川KBA)
判定3-0 ※三者とも30-29
●鈴木貴善(OGUNI)
▼第5試合 バンタム級 3分3R
○波賀宙也(立川KBA)
判定3-0 ※29-28、30-29、30-29
●鰤鰤左衛門(キックボクシングCORE)
▼第4試合 62kg契約 3分3R
○石田雅也(ブリザード)
KO 2R1分47秒 ※ヒザ蹴り
●秋草利光(E.S.G)
▼第3試合 女子フライ級 2分3R
△ルミナ・K(センチャイムエタイ)
ドロー 判定1-1 ※30-28、29-30、29-29
△西田恵理(OGUNI)
▼第2試合 スーパーライト級 3分3R
○所 孝幸(キング)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●森 篤志(OGUNI)
▼第1試合 フェザー級 3分3R
○向後宏昭(キング)
KO 1R1分23秒 ※右フック
●水野晴郎(キックボクシングCORE)
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