J-NETWORK
「J-GIRLS Catch The stone〜9」
2010年7月25日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 試合開始17:30
観衆/700人(超満員=主催者発表)
▼第11試合 J-GIRLSバンタム級タイトルマッチ 2分5R延長1R
○水野志保(名古屋JKF/同級王者)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●陣内まどか(Black PUG/挑戦者・同級4位)
※水野が初防衛に成功。本戦の判定は48−46、48−48、48−48
昨年9月のプロデビュー以来5戦全勝と無敗記録を伸ばしてきた“ハマのスーパー女子高生”陣内がトーナメントを勝ち上がり、いよいよ王者と激突、大一番に臨む。
その陣内と対戦する水野は今回が初防衛戦。K-1 WORLD MAXで活躍中の佐藤嘉洋も所属している名古屋の名門ジム・名古屋JKFにて地道な努力を重ねてきた。下馬評を覆し、手にしたベルトをそう易々と手放す事は出来ない。
陣内が無敗の王者となるか? 水野が初防衛成功なるか?
1R、水野が中に入ってパンチ連打とロー。陣内は下がって前蹴り、ワンツーから右ロー。このワンツーからの右ローが後半はよく決まり、水野は前へ出て手数を出していく。
2R、陣内は回り込みながら左右ミドル、水野がパンチで入ってくると両者はクリンチになることが多く、イエローカードが提示される。しかし、水野が左右のパンチを細かく出しながら前へ出てくると、どうしても組んでしまう陣内。離れると前蹴り、パンチからの右ローをヒットさせるが、距離が縮まると圧力に耐え切れないのか組んでしまう。
3R、陣内が前蹴りと左右のミドル、離れてパンチから右ロー。蹴りの一発一発が快音を発して決まるが、水野が入ってくるとやはり組んでしまう。水野も接近すると組んでしまうためパンチが打てない。水野の左フックで陣内が仰け反る場面も。
4R、陣内が左右ミドルの前蹴りで距離をとろうとし、一発ずつ綺麗に当てていくが、水野がパンチで入ってくるとクリンチという展開が続く。ついに両者へレッドカードが提示されるほどクリンチが多い。水野も近づきすぎてパンチが打てず、右ストレート、左フックをヒットさせるも離れると陣内が蹴りを入れる。
5R、陣内は水野が入ってくるところに左ミドルからのパンチ連打、ここで打ち合いを展開すると水野の方がパンチを多く当てる。2R後半からすでにスタミナ切れの兆候があった陣内だったが、最終ラウンドで気力を振り絞って左ミドルを連打していく。しかし、ラストラウンドまでクリンチが多く、距離が合わず噛み合わない試合となってしまった。
判定はジャッジ1名が陣内に2ポイント差をつけたがドローに。マスト判定の延長戦へ突入した。
陣内はスタミナ切れを起こしながらも水野が入ってくるところに左ミドル、前蹴り、右ロー。足を止めてのパンチ連打で打ち合っても見せる。しかし、水野は蹴り足を掴んで転倒させて、さらにスタミナを奪い、パンチの手数で前へ出てスタミナ切れした陣内を押し切った。判定で敗れた陣内は泣きながらリングを降りていった。
勝った水野もまた、泣きながら勝利者インタビューに答える。「ベルトよりもプレッシャーになるものがあって、結果だけでも残せてよかったです。まだ体力なら自分の方があると自信があります。全て小森会長のおかげです。とりあえず防衛が1回できてよかったです」。水野のプレッシャーと涙の理由は、同日に名古屋で開催された『NAGOYA KICK』に名古屋JKファクトリーから選手が3人出たにも関わらず、小森会長がタイトルマッチの方が大事だからと水野1人のためにセコンドに就いてくれたからだった。
水野は「結果が残せてよかったです」と涙ながらに小森会長に感謝の言葉を述べた。
▼第10試合 U-15ミニフライ級王座決定戦 決勝戦 Bリーグ特別ルール 1分30秒2R(延長1R)
○新垣聖羅(鍛錬会)
判定2−0 ※20−20、20−19、20−19
●日下部奈々(OISHI)
※新垣が初代王座に就く。
「J-GIRLSジュニア50(ジュニアクラス50kg以下)」を廃止し、今回新しくジュニアランキングを新設。15才以下のファイターを集めた「J-GIRLS U-15ミニフライ級王座決定戦」は4名の1DAYトーナメントで争われ、新垣と日下部が決勝に勝ち進んだ。
1R、勢いよくパンチ&ローで突っ込む日下部は手数で押していく。それに左ミドルを返す新垣。
2Rも同様に日下部がパンチでとにかく手数を出して前進していくが、新垣がパンチを出すとすぐに腕を掴んでホールディングしてしまうため、イエローカードが提示される。新垣は前蹴りで日下部の前進を止め、素晴らしいタイミングで左ミドルを放つ。僅差の判定で新垣が優勝候補の日下部を破り、初代王座に就いた。
新垣は「嬉しいです。強い選手だと思いました。そんなに練習の成果は出せませんでした」と勝利者インタビューに淡々と答え、アナウンサーから13歳の中学2年生であることが告げられると、場内は大きなどよめきに包まれた。「格闘技歴は9年です。凄く楽しく出来ました。夏休みも練習に頑張っていきたいです。これからも頑張っていくので、よろしくお願いします」と挨拶した。
▼第9試合 J-GIRLSバンタム級契約
△NANA☆SE(KING EXCEEDスJ-GIRLSバンタム級4位)
ドロー 判定0−0 ※三者とも29−29
△林 美久(バンゲリングベイ・スピリット)
左前蹴り、左ミドルで距離をうまくとり、パンチを的確に当てていく林。NANA☆SEもガードを固めながら前に出る姿勢を見せたが、林の連打が光る。2Rには林が連打で追い込む場面も作った。3Rになるとスタミナ切れで林は手数が減る。NANA☆SEが巻き返しの場面を作り、ドローに終わった。
▼第8試合 54kg以下契約
○魅津希(空手道白心会)
判定3−0 ※ジャッジ三者とも30−27
●藤野恵実(和術慧舟會GODS)
総合格闘技のヴァルキリーで活躍する藤野がJ-GIRLS初参戦。筋肉隆々のパワフルなパンチで藤野がガンガン前に出続けるも、魅津希が回転の速いパンチで迎撃。藤野のパワーのある打撃VS魅津希のスピーディーな打撃といったところか。終盤には攻め疲れの藤野に対し、手数の止まらない魅津希が攻め続け判定勝利した。
▼第7試合 J-GIRLSアトム級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝第2試合 サバイバルマッチ1
○美保(KFG/同級4位)
判定2−0 ※30−29、29−29、30−28
●PIRIKA(ミルキーウェイ/同級5位)
※美保が決勝戦へ進出。
PIRIKAはロー、ミドルの蹴りをリズミカルに出しながらパンチの連打を見せる。対する美保はミドルで距離をとりワンツー。PIRIKAがプレッシャーをかけ、距離が縮まると美保はテンカオを的確に当てる。お互いに打ち合い場面も見せ一歩も譲らない。僅差の判定で美保がPIRIKAを撃破した。
▼第6試合 J-GIRLSアトム級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝第1試合 サバイバルマッチ1
○山田真子(Weed)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−27
●丸中雅恵(ワイズスポーツ/同級6位)
※山田が決勝戦へ進出。
ボディから顔面へと上下に打ち分ける強烈なパンチで山田が優位に立つ。丸中も連打を返す場面を見せたが、山田の勢いは止まらない。1R中盤には、レフェリーがストップしたところに攻撃をした山田にイエローカード。そのマイナスポイントに左右されることなく、山田が圧倒的なうまさで判定勝利した。
▼第5試合 J-GIRLS U-15ミニフライ級王座決定戦一回戦第2試合 Bリーグ特別ルール 1分30秒2R延長1R
○新垣聖羅(鍛錬会)
判定3−0 ※三者とも20−18
●小川楓花(ドージョー☆シャカリキ)
※新垣が決勝戦へ進出。
1Rからしなやかな蹴りで優位に立ったのは新垣。左ミドル、前蹴りを的確に当て小川に攻撃の糸口を掴ませない。コーナーに追い込んだ新垣はパンチのラッシュで一気に勝負に出る。小川もパンチ連打で反撃したが有効打はない。うまさを見せ付けた新垣が決勝に駒を進めた。
▼第4試合 J-GIRLS U-15ミニフライ級王座決定戦一回戦第1試合 Bリーグ特別ルール 1分30秒2R延長1R
○日下部奈々(OISHI)
判定2−0 ※19−19、20−19、20−19
●室永真央(晴山塾)
※日下部が決勝戦へ進出。
接近戦で打ち合う両者。パワーで上回る日下部が押し込み、主導権を握る。室永は掴んでの攻撃を見せたためにイエロー(注意)。2Rには日下部も同じ反則攻撃でイエローを言い渡される。日下部は重みのある前蹴りで室永を突き飛ばす場面も見せた。有利に試合を進めた日下部が決勝戦に進出した。
▼第3試合 J-GIRLSアラフォートーナメント2010(マキシマムクラス) 56kg以下契約 一回戦 第2試合 サバイバルマッチ1
○成沢紀予(フォルティス渋谷/J-GIRLSフェザー級4位)
判定3−0 ※三者とも30−28
●IZUMI(Studio-K)
※成沢が決勝戦へ進出。
成熟した女性達の中のNo.1を決めようと企画された今回のトーナメント。優勝候補であり、一番のキャリアを持つ成沢はゴングと同時にひたすらワンツーで前に出る。IZUMIもパンチを返していくが、リーチで上回る成沢が打ち合いを制す。2Rになると攻め疲れを見せた成沢。IZUMIがローで反撃する場面もあったが、成沢が手数で勝利。
▼第2試合 J-GIRLSアラフォートーナメント2010(マキシマムクラス)56kg以下契約 一回戦 第1試合 サバイバルマッチ1
○佐竹のぞみ(鷹虎/J-GIRLSバンタム級7位)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●亜利弥’(FIGHT CHIX)
※佐竹が決勝戦へ進出。
1Rから亜利弥’がローを主軸に攻めると、じっくりと構える佐竹がワンツー、フックで返していく。さらに距離が縮まると佐竹はテンカオを的確に当てていった。攻撃をもらいながらもタフネスぶりを発揮した女子プロレスラーの亜利弥’。前に出続けた亜利弥’だったが、的確な打撃の佐竹が判定勝利。
▼第1試合 J-GIRLSバンタム級 2分3R
○rak(KING EXCEED)
TKO 2R42秒 ドクターストップ
●舞獅(レグルス池袋)
|