シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT Girls S-cup2010」
2010年8月29日(日)東京・グランドプリンスホテル赤坂
開場14:00 開始15:00
観衆=1,368人(超満員札止め)
▼メインイベント(第14試合) Girls S-cup 2010トーナメント決勝戦 2分3R延長2R
○RENA(シュートボクシング及川道場/Girls S-cup2010優勝)
再延長判定3−0 ※さ三者とも10−9
●高橋 藍(シーザー/SB日本レディース3位)
※RENAがトーナメント2度目の優勝
※本戦は1−0(30−30、30−29、29−29)
※延長は1−0(10−9、10−10、10−10)
決勝戦に駒を進めたのは、二連覇を狙うRENAと、下馬評を覆し無尽蔵のスタミナで勝ち上がってきた高橋。国歌斉唱の後、遂にゴング!
1R、お互いに様子見の出だし。RENAの前蹴りに対し、高橋は連打。しっかりブロックするRENAはバックブロー。そして突き刺すような前蹴りを高橋の顔面にグサリ。大きくのけぞる高橋の顔面に前蹴りが再び刺さる。高橋はひるむことなく前に出てはリーチを活かしたパンチで攻める。
2Rのゴングと同時にRENAが飛び蹴り! これを冷静にさばいた高橋はパンチのラッシュで一気に前に出る。RENAは連打をさえぎるように組み付くと、ヒザ。そしてそのまま突き放すとバックブロー。RENAは組み付いて投げを見舞うも、これはシュートポイントにならない。お互いに正面から打ち合う展開。終了のゴングがなるも、観客の大歓声で音が聞こえず、手をやめない。
3R、勢いに乗るRENAは右ミドル。高橋をパンチでコーナーつめたが、ここで高橋の右ストレートがクリーンヒット!
これで一瞬RENAが腰を落とすが、レフェリーはダウンとならず試合続行。
ダメージを感じさせることなく、RENAは前に出続けながら顔面への前蹴り。高橋もパンチから組みついてのヒザを多様する。RENAの顔面に右ハイをヒット。ひるむことなくRENAはパンチ連打からバックブロー。ここでゴング。
判定は30−30、30−29、29−29とRENAに一票入るも、二票がドローのために、延長戦に突入した。
延長R、最後とばかりにRENAがパンチ連打で高橋をコーナーに追い込む。高橋は長身を活かしたヒザで対抗。RENAはバックブローを出すも、高橋にブロック。RENAが前蹴りからワンツー。お互いに接近戦で打ち合いを見せところでゴング。判定10−9、10−10、10−10の1−0でまた両者に差がなかったために再延長へと突入した。
再延長R、変わらず左右のワンツーで前に出る高橋に対し、RENAは前蹴りで突き放す。
全く疲れを見せない両者は激しくパンチを交錯させる。高橋は左ジャブから右ストレート。RENAはボディ。そしてバックブローと揺さぶるも、高橋はブロック。最後まで打ち合いとなり、ゴング。判定3−0でRENAが死闘を制し、トーナメント二連覇を果たした。
マイクを握ったRENAは「毎日毎日練習が辛くて、何回も心が折れそうになったんですけど、みんなのサポートでここまで来れました。本当にありがとうございました。
私はこの大会は通過点だと思っていて、シーザー会長! 先輩たちの血と汗と涙のこもったベルトを継承したいと思います。私に本当のベルトをください」と藤山照美、中村ルミらが巻いたシュートボクシングレディースのタイトル戦を直訴。そして、「優勝したので大きいこと言っていいですか? 私が女子格闘技を引っ張っていきます!」とアピールし会場を沸かせていた。
▼セミファイナル(第13試合) ジュエルスマッチ 65kg契約 5分2R
○HIROKO(マスタージャパン/第4代スマックガール無差別級王者)
一本 1R1分45秒 ※前腕チョークスリーパー
●サンディ・ファーナ(JABOUT/WKA女子世界ライト級王者)
本来HIROKOの対戦者相手は、北京五輪レスリング銅メダリストのランディ・ミラーだったが古傷の腰を負傷し今大会を欠場。代替選手としてHIROKOと対戦するのは、オーストラリア女子中量級でWKAなど5つの世界タイトルを保持するサンディに変更となった。キックボクシング出身でMMAの経験は少ないものの「ルールが何であろうと相手をKOすることに変わりはないわ。HIROKOが私とどの程度打ち合えるのか楽しみね」と淡々と挑発コメント。
対するHIROKOはホームリングのジュエルスで5連勝中。海外進出を狙い、Strikeforce世界女子フェザー級王者クリスチャン・サイボーグとの対戦を目標に掲げている。HIROKOのセコンドには、10月のパンクラスで北岡悟と対戦が決まった弘中邦佳。
1R、パンチの連打で前に出てくるサンディに対し、果敢にパンチ勝負のHIROKO。左ストレートをクリーンヒットさせると、サンディは下がる。
組み付いたHIROKOは足を引っ掛けてテイクダウンする。上のHIROKOはサンディに組み付かれながらもパウンドをこつこつ当てていく。
相手の喉元に、HIROKOが前腕を押し付けるとサンディはたまらずタップ。HIROKOが危なげなく勝利した。
▼第12試合 SBレディースマッチ 59kg契約 3分3R延長2R
○AZUMA(y-park/NJKF女子フェザー級王者)
判定
30−26、30−25、30−26
●超弁慶(ガムランナック)
今年1月に成沢紀予との王座決定戦に挑み、圧巻のKO勝利でNJKF女子フェザー級王者になっAZUMAは、女子選手ながら巧みなパンチ技術でダウンを量産するファイター。
対する超弁慶は、5月に行われたジュエルスでSBルールに挑戦し、対戦相手の眼底および鼻骨を破壊しKO勝利を収めたばかり。昨年のGirls S-cup2009ではHIROKOと無差別級契約の試合を行うなど階級やルールを越えたチャレンジで常に周囲を驚かせる。今回は久々にウェイトを落とし59kg契約で臨む。
1R、パンチを出しながらプレッシャーをかける超弁慶。AZUMAは下がりながらも応戦。超弁慶が組み付くと、AZUMAはヒザ蹴りで突き放す。距離を保つAZUMAは左ミドルを軸にパンチの手数を増やしていく。
2R、パンチで超弁慶を下がらせるAZUMAが強烈なバックキック! これを腹部にもらった超弁慶はダウンを喫してしまう。チャンスと見たAZUMAは一気にラッシュを仕掛け、右ストレートで追加のダウンを奪う。
立ち上がる超弁慶は組み付いて逆転の投げを狙うも、耐えるAZUMAがパンチのコンビネーションで有利に試合を組み立てる。
3R、AZUMAはパンチから右ハイと的確に攻撃を当てていく。2Rと同様、超弁慶は投げ狙いに執着するものの、AZUMAはそうはさせない。焦りの見え始めた超弁慶にパンチを細かく当てていったところでゴング。AZUMAが王者らしく、大差をつけて判定勝利した。
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