新日本キックボクシング協会/伊原道場
「TITANS NEOS[」
2010年9月11日(土)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼メインイベント(第15試合) 63kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
○西山誠人(アクティブJ/J-NETWORK/M-1スーパーライト級王者、WPMF日本スーパーライト級1位、元WFCA世界ライト級王者、元J-NETWORKライト級王者)
KO 1R1分21秒 ※左ヒザ蹴り
●松本芳道(八景/日本ライト級王者、K-1 WORLD MAXライト級日本トーナメント第3位)
『K-1 WORLD MAX』ライト級日本トーナメントで大月晴明、上松大輔を破る番狂わせを連発、一躍その名を轟かせた松本がTITANSに凱旋出場。対する西山は2006年4月の石井宏樹戦以来となる参戦。
両者は過去にスパーリングをしたことがあり、その時は西山が押し気味だったという。K-1の大舞台を経験した松本が、その成長ぶりを西山と後楽園ホールの観客に見せ付けるのか。
1R、西山は左へ回り込みながら左インロー、松本も右ローを返す。前に出る西山が左ミドルをクリーンヒットさせ、フックの連打で下がらせる。ロープ際に追い詰めた西山の右ストレートで松本が腰を落とし、そこへ狙い済ました西山の左ヒザが炸裂!
見事にアゴをとらえ、松本は完全にダウン! そのまま立ち上がることが出来ず、西山がKO勝ちを収めた。K-1の番狂わせ男が敗れるという番狂わせとなった。
「パンフレットを見てハッと気付いたんですが、過去5戦の戦績が1勝4敗だったんですよ。イケてない人になっていたので、これで負けたらかませ犬だと思いました」と試合後の西山。ダウンを奪ったパンチは「無意識にスムーズに出た」ため覚えていないが、倒れ際を狙ったヒザ蹴りは膝が腫れるくらいの手応えがあり、「これは立って来れないと思った」という。
今年7月に開催された『K-1 WORLD MAX』ライト級日本トーナメントで第3位の成績を残した松本を1RでKOしたことで、西山は「絶対にK-1へ行きたいです」とK-1参戦をアピール。「63kgは自分の階級だと思っているので、そこで開かれたのは運命的なものを感じる。いいトシだけれど心をアツくさせてもらえる舞台が最後の最後に出てきた」と意気込む。
東大卒のエリートサラリーマンとして多忙な日々を送り、今回の試合へ向けての練習も最大で1日2時間しか出来ず、泊り込みの仕事で練習に行けない日もあったという。最強の頭脳を持つキックボクサーのK-1参戦はあるのか!?
▼セミファイナル(第14試合) 70kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
○藤田ゼン(横須賀太賀/日本ライト級1位)
延長R 判定2−1 ※10−9、9−10、10−9
●北山高与志(フリー/元WMAF世界ウェルター級王者、元J-NETWORKウェルター級王者)
※本戦は30−29、29−29、29−29
2007年9月以来のTITANS登場となる北山。今年から所属ジムを離れてフリーとなっての参戦だ。迎え撃つ藤田は7月のタイトルマッチで王座まであと一歩まで迫ったウェルター級のトップランカー。
1R、お互いに右ローを蹴り合い、藤田はジャブから右ストレートを強打。北山は左ミドル、藤田がバックブローを繰り出すと、胴廻し回転蹴りを見せる。組んだ藤田がボディアッパー。圧力をかけて前へ出る北山を、藤田は連打で押し返す。
2R、ジャブとローを打ち合い、北山が左ハイキック。北山は藤田の右ローに左インローの軸足蹴りを合わせていく。北山がワンツーで藤田を仰け反らす!
組むとヒザ蹴りを連打し、身体を浴びせ倒していく北山。しかし、この行為にイエローカードが提示される。
ワンツーで突っ込む藤田に組んでのヒザ蹴りを連打する北山。ワンツー、テンカオから組んでヒザに行く北山。両者クリンチが多くなってきた。
3R、いきなり組み合ってヒザを蹴り合う両者。北山がジャンプしてのパンチから連打していくが、クリーンヒットはない。北山のテンカオがヒットし、一気に攻めていく北山だが、ヒザ蹴りがローブローになってしまい試合は一時中断。
テンカオに行く北山に藤田がフックを合わせ、北山がパンチで前に出ると藤田が蹴り戻す。北山が左右のフック、藤田もフックで打ち合うがクリンチに。ラスト5秒で両者は足を止めて打ち合いを展開、判定はドローで延長戦に突入する。
藤田の右ストレートがいきなりヒットし、一気にパンチで前へ出る藤田。北山も打ち合いに応じるが、両者とも組んでしまう。藤田は組んだ状態でもボディへアッパー、さらにヒザ蹴り。北山はジャンプしてのパンチから組んでヒザ蹴りに行くが、またもローブローとなってしまいイエローカードに。
お互いにフックを連打して組み合い、ヒザを蹴る。北山が左フックをヒットさせるも組み合いになってしまい、後続打が出ない。ラスト10秒、打ち合いになったところで北山がガブりの状態からヒザ蹴りを連打! 応援団からの大歓声が上がる中、ゴングが鳴り、藤田がスプリットの判定勝ちを収めた。
▼第13試合の立嶋復帰3戦目〜第1試合の試合結果はこちら
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