J-NETWORK
「J-GIRLS 女祭り 2010 〜戦う女は美しい〜」
2010年12月12日(日)東京・ディファ有明
開場17:00 開始17:30
▼トリプルメインイベント(第12試合) Wヒロインズカップ(56kg以下)決勝戦 サバイバルマッチ1
○陣内まどか(フォルティス渋谷/J-GIRLSバンタム級2位)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●龍子(RT/J-GIRLSフェザー級1位)
※陣内がトーナメント優勝
美しく強いヒロインが活躍する映画『ソルト』(アンジェリーナ・ジョリー主演)、『バイオハザードIV アフターライフ』(ミラ・ジョヴォヴィッチ主演)を配給するソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのキャンペーン「Wヒロインキャンペーン」が、J-GIRLSとコラボレーション。
これは『Wヒロインキャンペーン』のコンセプト「戦う女は美しい。」が、J-GIRLSのコンセプトと合致することにより実現したもので、コラボレーション企画として56kg以下契約のワンデイ・トーナメント「Wヒロインズカップ」が開催された。
1R、距離を取り左ミドルを出す龍子に対し、陣内は前蹴りを出しながらパンチ連打につなぐ。龍子もパンチで応戦するが、陣内はミドルと前蹴り、そして横蹴りと自分の間合いを保つ。
2R、右ロー、前蹴りの陣内。龍子はパンチ連打で距離を潰し、右ロー。陣内は左ミドルからパンチのコンビネーション。以前よりもパンチの腕に磨きがかかっている。終盤には、陣内がパンチラッシュを仕掛け、龍子は防戦一方となる。
3R、前蹴り、左ミドルで距離を取る陣内。龍子は接近戦を仕掛けパンチ勝負に出る。しかし、回転数の速いパンチを出すのは陣内。手数で完全に上回り、距離を取っては蹴りも入る。全くペースの落ちない陣内が主導権を握り続けたところでゴング。
陣内が判定勝利でトーナメントを制覇した。マイクを握ると「前回は敗れてしまいましたが、高校生のうちにチャンピオンになりたいと思います」と水野志保が持つJ-GIRLSバンタム級タイトル再挑戦をアピールした。
▼トリプルメインイベント(第11試合) J-GIRLS アトム級タイトルマッチ 2分5R延長1R
○山田真子(Weed/挑戦者)
判定3−0 ※50−47、50-46、50-47
●Little Tiger(F・TEAM TIGER/王者)
※山田が第2代J-GIRLS アトム級王座に就く。Little Tigerは初防衛に失敗。
昨年8人トーナメントを制して初代アトム級王座に就いたLittle Tiger(以下LT)が、初防衛戦を迎えた。
挑戦者は今年5月にプロデビューしたばかりにも関わらず、挑戦者決定トーナメントを制して僅か3戦目でタイトルマッチにまで辿り着いた山田。小学校1年生から格闘技を始め、アマチュア時代にはキックボクシング以外にもボクシング、テコンドー、グローブ空手などの大会で100戦近い試合をこなしている。
1R、LTが右ローキックで先制し、山田は左右のフック。LTが山田にヒザ蹴りを突き刺すと、山田は左右フックの連打を2度仕掛ける。LTも右ローを当てて行く。LTにはつかんでのヒザ蹴りでイエローカードが提示された。
2R、山田が早くも仕掛けて左右の連打から右フックをヒットさせる。LTがヒザ蹴りで反撃すると持ち前のパンチの回転力を活かして左右フックのラッシュ! LTが左ミドルで回転を止めにかかるも、このラウンドは山田がフックのラッシュでLTを下がらせた。
3R、右ローを蹴って行くLTに山田がまたも左右フックを回転させて攻める。LTは左右のローを的確にヒットさせるが、山田は構わず突進して左ボディを連打し、また左右フックのラッシュ。さらに顔面前蹴り、飛び込んでの右フック。LTは左ローとカウンターのヒザ蹴りで応戦する。
4R、LTは山田の突進をローで止めにかかり、山田はアッパーを交えた左右のフックを回転させてヒザ蹴り。LTは前蹴りで山田を突き放し、右ローを蹴って行く。山田はそのローに左フックを合わせる。
LTの右ハイキックをもらっても、山田は前へ出て左ボディを放つ。終盤にはLTの前蹴りと山田の右ストレートが相打ちになる。
5R、LTの右ミドルに山田は左ボディで応戦。LTが蹴ると山田はすぐにボディを打ち返してくる。右ローには左フックを合わせ、左右のフックを回転させて前へ出る山田! LTは右ハイキック! LTのローで山田の動きがやや鈍った様子だが、左右のフックをまとめ打ちされるとLTは下がってしまう。
残り5秒のところで山田の右ミドルキックとLTの左ミドルキックが交錯し、下から蹴り上げたLTの蹴りが山田の下腹部に当たってしまい、試合は一時中断。故意の反則ではないが、ダメージを与えたということでLTには2枚目のイエローカードとしてレッドカード(減点1)が提示された。試合が再開され、両者がコーナーを飛び出したところで試合終了。ジャッジ三者とも山田を支持し、山田がベルト獲得に成功した。
アナウンサーから山田がまだ16歳(高校1年生)であることが告げられると、場内からは「えぇーっ!」と驚きの声があがる。ベルトを巻いた山田は嬉し泣きし、「信じられないです。嬉しいです。チャンピオンはやっぱり強かったけれど、最後までガムシャラに試合が出来たので良かったです。ベルトは獲れたけれどいっぱい課題があるので、もっと強くなって最強になります」と、喜びを伝えた。
▼トリプルメインイベント(第10試合) J-GIRLS ライト級タイトルマッチ 2分5R延長1R
○村上リエ(DRAGON/J-GIRLS同級王者、WPMO世界女子同級王者、OneSongchai World Title 63kg王者)
KO 3R1分14秒 ※パンチ連打
●藪下めぐみ(FIGHT CHIX/初代スマックガール無差別級王者/挑戦者)
※村上が初防衛に成功。
23戦22勝(7KO)1分と無敗記録を更新している村上が、5月に獲得した現在J-GIRLSの最重量級となるライト級王座の初防衛戦に臨む。挑戦者は総合格闘技・プロレス・ボクシング・キックとあらゆるジャンルで活躍するベテランの藪下。両者は過去2度対戦し、いずれも村上が判定勝ちしている。
1R、サウスポーの村上が右ハイキックからヒザ蹴り、左フックとコンビネーションで藪下を下がらせ、コーナーへ詰めての連打でいきなりダウンを奪う。
さらにパンチの連打を加えると藪下は顔をそむけて一方的に打たれ、ヒザをもらって2度目のスタンディングダウン。
2Rも同じように村上が蹴りからパンチの連打で前に出ると、藪下は顔をそむけて背中を見せるような状態になってしまい、スタンディングダウンを奪われる。
バックブローや前方回転蹴りを放つ藪下だが、コーナーでまたもパンチ連打からのヒザ蹴りをもらってスタンディングダウンが宣告され、この試合4度目のダウンとなった。
3R、村上が左ミドル、左ハイキック、右ハイキック。さらに左ストレート、ヒザ蹴りで藪下をコーナーへ詰めると、レフェリーがついに試合をストップ。一方的に打たれながらも完全にはダウンしないタフさを見せた藪下だったが、村上が圧勝で初防衛に成功した。
村上は「倒すことしか考えられなかったので、ちょっと緊張しました。藪下選手は身体も心も強いので、今まで闘った相手の中でも手ごわい選手だったと思います。KOで勝てたので来年も負けないで行きたい。海外での試合が予定されているので、J-GIRLSをアピール出来たらと思います」と、無敗記録をさらに更新させたいと語った。
★第9試合(田嶋はる引退試合)〜第1試合の試合結果はこちら
特集「女子格闘技祭り2010」
田嶋はる「引退の真相、そして今後」、陣内まどか「現役女子高生、衝撃の発言」、安倍基江「フェロモンラッシュの秘密」、桜朋梨恵「女子キックの知名度を上げるキーポイント」など |
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