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【ビッグバン】城戸康裕がダウンを奪って完勝「K-1チャンピオンに返り咲く」

2011/02/05



谷山ジム
「Jawin presents ビッグバン・統一への道 其の四」

2011年2月5日(土)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00

▼メインイベント第2試合(第15試合) 70kg契約 K-1ルール 3分3R
○城戸康裕(谷山/K-1 WORLD MAX 2008 日本王者)
判定3−0 ※29−28、29−27、29−26
●北山高与志(フリー/前WMAF世界ウェルター級王者)

 城戸はキム・ウジュン、M-1ミドル級王者・我龍真吾を撃破してビッグバンで2連勝中。対する北山は現在3連敗中と明暗が分かれている。北山は大物・城戸を倒し、番狂わせを起こせるか?

 1R、ゴングと同時にパンチで突っ込む奇襲攻撃を見せた北山だが、今回サウスポーに構えた城戸はブロックしてテンカオと前蹴りで落ち着いて対処。

 その後もパンチでアタックを仕掛ける北山に、城戸は徹底して左ローを叩き込んでいく。右ストレートから左ロー、ワンツーから左ローと必ず攻撃の最後に左ローを入れる城戸。

 2R、左ローを蹴られ続ける北山は前蹴りを連打。これに城戸が下がり、北山は前に出てパンチを放つが、城戸が鮮やかな左ハイキックでダウンを奪う。

 一気に仕留めようと城戸はパンチで前に出ると、クリンチした北山の顔を片腕で押し下げながらのヒザ蹴りを顔面へ! 北山が崩れ落ちる。

 これはダウンかと思われたが、レフェリーはつかんでのヒザ蹴りと判断(K-1ルールでは反則)し、城戸にレッドカード(減点1)が提示された。北山にダメージの回復を待つ休憩が与えられて試合再開。城戸は左ローで足、北山は前蹴りとパンチでボディを攻める。

 3R、城戸の左ローに右足を上げて耐える北山だが、パンチで猛反撃を開始。顔面とボディへパンチを叩き込んでいくが、これに城戸は左ミドルで応戦する。

 嵐のような左ミドル連打を放つ城戸に、北山は近寄ることが出来ない。城戸の左ミドルが決まる度に場内からは「オーイ!」と歓声が上がり、城戸が圧勝で3連勝を飾った。

 試合後、城戸は「勝ったのはいいけれどあまり良くはないですね。(山本)優弥からやりにくい相手だと聞いていましたが、本当にやりにくかった」と試合を振り返り、「今年はK-1チャンピオンに返り咲きます。今の俺はツイているので」と、2008年以来のK-1 WORLD MAX日本トーナメント王者になることを宣言した。




▼メインイベント第1試合(第14試合) 58kg契約 3分5R ※ヒジあり
○駿太(谷山/WMAF世界フェザー級王者)
判定3−0 ※49−48、49−47、50−48
●キム・ジンヒョック(韓国/大韓ムエタイ連盟フェザー級王者)

 昨年12月の『藤原祭り』で前田尚紀から劇的な逆転勝利を収めた駿太。現在3連勝中と勢いに乗っている。城戸と並ぶビッグバンのエースは今回、大韓ムエタイ連盟フェザー級王者キム・ジンヒョックとの対戦を迎えた。

 1R、キムが強い右ローを主軸に連打で飛び込む。駿太は手数は少ないが、左ミドルと右ローを度々ヒットさせる。距離を測っている様子だ。

 2R、パンチからローと積極的に攻めるキムに対し、駿太はジャブをいつも以上に多用して右ロー、左ミドルへつないでいく。一発一発に強さを感じさせるキムは勢いよく前へ出て連打。しかし、駿太は組んでキムの動きを止め、ヒザ蹴りをボディへ突き刺す。

 3R、ジャブを多用して距離を支配しようとする駿太に、キムは強いパンチで打ち合いを挑んでくる。駿太はこれに前蹴りで応戦、キムの勢いが止まる。駿太はすかさず首相撲からのヒザ蹴りでボディを攻め、パンチにつないでもう一度首相撲からのヒザ蹴り! キムは苦しくなり、ロープにもたれかかるほどの大きなダメージ。

 4R、駿太はここまでと変わらずジャブを主軸に試合を組み立て、キムのボディを攻めていくが、キムは決して下がらずにそれ以上の手数でパンチによる反撃を開始。

 逆に駿太のボディへストレートを突き刺し、猛然とパンチで襲い掛かる。さらに、パンチにヒジを織り交ぜるキム。駿太も距離が近づくとヒジを繰り出し、離れると飛び込んでの右ストレート。

 5R、ボディへのパンチとヒジで攻めるキムに駿太もパンチとヒジで応戦。明らかに疲れとダメージを感じさせるキムだが、決して後ろへ退かずにパンチを打ち込んでいく。駿太もパンチとヒジを織り交ぜながら倒しにいくが、キムが粘りに粘って勝敗は判定へ。

 駿太が判定勝ちで2011年の初陣を飾ったが、その表情に笑顔はなく自分への不満に満ちていた。




▼第13試合 エキシビション 2分1R
ー山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX 2009第3位)
勝敗なし
ー新田純一(谷山ジム新田道場)

 80年代の人気男性アイドルだった新田純一がリングに登場。『K-1 WORLD MAX 2009』世界トーナメント第3位の山本優弥とエキシビションマッチを行った。新田いわく「今回が人生最後の試合」だという。

 新田の応援には浅香光代が駆けつけ、リング上でチャンバラの殺陣を披露し、新田への激励の手紙を読み上げた。また、山本にも手紙が用意され「役者は顔が命。顔だけは殴らないでね」という内容が代読された。

 新田は鮮やかなハイキックを連発し、強い右ローとパンチで山本を攻める。山本は新田の攻撃を受けていたが、最後はノーガードでの打ち合いを挑み、スタミナ切れの新田も必死で打ち合って場内は拍手に包まれた。

 今年48歳だという新田は、ジュニア空手&キックボクシングの道場である谷山ジム新田道場をオープンしたことを発表した。

★第12試合(尾崎圭司VS水落洋祐)から第1試合までの試合結果はこちら

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