掣圏真陰流 興義館/リアルジャパン
「初代タイガーマスク佐山サトル創建
『武道 掣圏』第一回武術大会」
2011年5月24日(火)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
観衆=1,054人(主催者発表)
▲桜木(左)が若翔洋を完全KO!
▼メインイベント(第8試合) 無差別級 1戦目3分→2戦目3分→3戦目2分
○桜木裕司(掣圏真陰流興義館/前WAFCパンクラチオン世界無差別級王者、UKFキックボクシング・インターナショナル・ヘビー級王者)
完全1本 1戦目9秒 ※正拳上段突き連打
●若翔洋(フリー/元・大相撲関脇)
初代タイガーマスクこと佐山サトル(掣圏真陰流興義館総監)が創建した新武道『武道 掣圏』の第一回武術大会。
ルールは、打撃や投げによるKO、関節技・絞め技が極まれば完全決着1本となり、その時点で勝敗が決まる。場外への押し出しと3秒間の制圧(抑え込み)でもそれぞれ1本となり、こちらは2本先取で総合1本となる。
最終試合は佐山総監の愛弟子である桜木と元・大相撲関脇の若翔洋が対戦。両者の間には約60kgの体重差(桜木=93kg、若翔洋=150kg)があり、相撲と同じ場外押し出しが認められることから、桜木は「自分にとって厳しいルール」と戦前に語っている。
開始直前、低く構えて相撲の立ち会いのような構えになった若翔洋に場内からどよめきが起こる。
“はっけよい、のこった!”という声が聞こえてくるのでは、と錯覚するほど試合開始と共に飛び出した若翔洋だったが、桜木の方がいち早く飛び込み、若翔洋にヒザ蹴りを見舞う。
これで動きが止まった若翔洋に桜木は左右のフック! 桜木を押して前に出ようとした若翔洋に桜木の左フック、右フックが炸裂! 若翔洋は前のめりに倒れ、そのまましばらく起き上がることが出来なかった。
快勝を収めた桜木は「肩の荷が下りました。試合前、佐山先生から“正々堂々と戦いなさい”と言われ、逃げ回る気は最初からありませんでした。2週間前に肉離れを起こし、とりあえず動けるところまで回復したんですが、最初に動いた時に“ブチッ”と音がしました。でも、こんな状態でも勝てるところを後輩や他の選手に体現して見せられたのがよかったと思います」とコメントした。
▲豪快な首投げを見舞う佐藤
▼セミファイナル(第7試合) 90kg以下契約 1戦目3分→2戦目3分→3戦目2分
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
総合1本 1戦目1分9秒
●長谷川秀彦(SKアブソリュート/第2代DEEPウェルター級王者)
前大会の最終試合で僅か28秒、裸絞めによる総合1本勝ちを飾った佐藤が連続参戦。元DEEPウェルター級チャンピオンの長谷川と対戦する。
佐藤はレスリング、長谷川はサンボをバックボーンに持っており、それぞれの技術をどう掣圏に活かすかが注目される。両者は2003年6月にパンクラスで一度だけ対戦したことがあり、その時は長谷川が判定勝ち。約8年ぶりの再戦となった。
パンチから組み付いた長谷川を、豪快な首投げでテイクダウンする佐藤。立ち上がろうとした長谷川は両足が場外に出てしまい、佐藤が早くも1本を先取する。再開後、佐藤が右ストレートを2発クリーンヒットさせて両足タックル。
バックを奪って制圧(抑え込み)し、立ち上がろうとした長谷川を持ち上げて場外へ落とすが、長谷川も佐藤を離さず同体で場外へ落ちる。
佐藤が再び首投げからの押し出しを見せるが、これも両者同体で場外へ落ちてしまい無効に。
再開後、佐藤が右フックをヒットさせ、長谷川が組み付いてくるところにヒザ蹴り、そして豪快な首投げ! 佐藤は袈裟固めでガッチリと制圧し、総合1本で圧勝した。
▲高橋(左)はキレのある蹴りを放つ
▼第6試合 76kg以下契約 1戦目3分→2戦目3分→3戦目2分
○高橋良明(パラエストラ八王子)
完全1本 1戦目53秒 ※腕ひしぎ十字固め
●山本裕次郎(チーム太田章)
山本はレスリングでロサンゼルス&ソウルオリンピック2大会連続銀メダリストとなった太田章率いるチーム太田章所属の選手。今回は2度目の出場となる。対する高橋はブラジリアン柔術のパラエストラ八王子所属。
強烈な左ミドルキックを放った高橋。その蹴り足をキャッチした山本が寝技に持ち込むが、上になった高橋がバックからのパンチと同時に抑え込み、制圧(抑え込み)による1本を奪う。
試合再開後、ジャンプしての二段蹴りとパンチで攻め込む高橋。またしても蹴り足をキャッチした山本が寝技に持ち込み、高橋を押し出そうとしたが、高橋が下からの腕十字を極めて完全1本で勝利を奪った。
★第5試合(宮沢誠vs岡田孝)〜第1試合(百々拳人vs大西健司)はこちら
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