DEEP事務局
FIGHT FOR JAPAN
「10th Anniversary DEEP 55 IMPACT」
2011年8月26日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00
▲廣田瑞人(左)が前に出る圧力と的確なパンチで勝利
▼メインイベント(第10試合) DEEPライト級(70.3kg以下)タイトルマッチ 5分3R
○廣田瑞人(CAVE/第2代SRCライト級王者/挑戦者)
判定5−0
●菊野克紀(ALLIANCE/王者)
※廣田が第6代王座に就く。菊野は2度目の防衛に失敗。
元SRCライト級チャンピオンの廣田を迎え、DEEPライト級タイトル2度目の防衛戦に臨む菊野。会場には両者の大応援団が詰めかけ、試合前から大きな盛り上がりを見せる。
1R、ノーガードの菊野に対して、いきなり左フックから飛び込む廣田! 菊野は右アッパーを突き上げて、四つ組みの攻防になると、廣田が菊野をコーナーに押し込んでヒザ蹴りを入れる。ブレイク後、菊野は構えをオーソドックスとサウスポーにスイッチしながら動き、廣田がパンチで飛び込んでくるところに前手のフックを狙う。
廣田は菊野がサウスポーになると右ボディストレートから顔面への左フック、そのまま組み付いて菊野をコーナーまで押し込む。それを突き放す菊野だったが、廣田はワンツー! もろ差しで組んでテイクダウンを狙うと、菊野は必死にそれをディフェンスする。
右ストレートから左フックで前に出る菊野。廣田は組んでボディにヒザ蹴り。試合がスタンドに戻ると廣田がジャブを突き、菊野が右フック。菊野が廣田を投げてテイクダウンするが、廣田もすぐに菊野のバックにつく。菊野は立ち上がって正対し、試合はスタンドに戻る。
菊野がインローを蹴ると、廣田は右ストレートから飛び込んで菊野をコーナーまで押し込む。ブレイク後、菊野は構えをサウスポーに変えて左ミドル、廣田は右ストレートで前に出る。しかしそこに菊野が右フック! これで廣田がバランスを崩す! そこに菊野は左フック、左ストレート。廣田も体勢を立て直して左フックから右ストレート! この右ストレートで菊野を下がらせる。
2R、サウスポーに構える菊野が左ストレート、廣田は右ストレートで前に出て行く。菊野は廣田の前進に合わせて左フック、そして強烈な右ロー。廣田が細かくジャブを突いて左フックで前に出るが、菊野は距離を取って右ローを蹴り返す。
菊野はサウスポーに構えて左ミドルを蹴るが、そこに廣田がカウンターの右ストレート。さらに菊野が左ボディで飛び込んでくると、廣田が左フック! そしてノーガードの菊野に右ストレートを連打! これで菊野の足が止まる。
廣田は菊野の左ミドルに右ストレートで飛び込み、そのまま菊野をロープまで押し込んでいく。ブレイク後、菊野は三日月蹴りを狙うが空振り。廣田が右のパンチを振って前に出ると、菊野は組み付いてテイクダウンを狙うが廣田は倒れない。
右ストレートで菊野が前に出ると、廣田は菊野の首をコントロールしてヒザ蹴り。菊野は廣田が首相撲の形を取ると、もろ差しでテイクダウンを狙うが、廣田もそれを阻止する。逆に廣田は菊野のパンチに合わせて組み付いてテイクダウン! 菊野は廣田に背中を見せるようにして立ち上がり、組みの攻防に持ち込むが廣田は倒れない。スタンドで菊野が前に出てくると、廣田は左アッパーと右ストレート。菊野は右ストレートで突進する。
3R、廣田が左フック、菊野は右ストレートから左フック。廣田はヒザ蹴りから前に出て菊野をテイクダウンする。脇を差してすぐに立ち上がった菊野はサウスポー構えからインロー、三日月蹴り! そして左ストレート!
しかし廣田も下がることなく右のボディストレートから顔面への左フック。組み付いて菊野のボディにパンチをまとめる。試合がスタンドに戻るとお互いのパンチが交錯するが、廣田が菊野をロープまで押し込んでいく。
左ハイキックを蹴る菊野に左フックで前に出る廣田。左ミドルで廣田の前進を止めようとする菊野だったが、廣田は右ストレートで前に出て菊野をロープまで押し込む。この攻防が何度か続き、廣田は菊野を首相撲に捉えてボディにヒザ蹴り! 菊野の反撃を首相撲で阻止する。
そしてここで試合終了。判定はジャッジ5名とも廣田を支持し、廣田が菊野を下して第6代DEEPライト級王者となった。
試合後、マイクを握った廣田は「DEEPのみなさん、はじめまして、廣田です。1年8カ月、色んな人に支えられてここに立っています。本当に感謝しています。泣こうと思ったけど、泣けないです」と挨拶。
今後については「今日がスタートで、自分にはやりたい相手もいるんで、次の試合がどうなるか分かりませんが、佐伯さんにチャンスをいただいたので、次もDEEPかなと思います。応援よろしくお願いします!」と話している。
▲松本晃市郎(右)が強烈なパンチで勝利し、有終の美を飾った
▼セミファイナル(第9試合) DEEPフェザー級(65.8kg以下)タイトルマッチ 5分3R
○松本晃市郎(今田道場/王者)
TKO 2R2分48秒 ※セコンドからのタオル投入
●長倉立尚(吉田道場/挑戦者)
※松本が初防衛に成功。
もともとお笑い芸人を目指し、格闘技ファンでもある今田耕司のサポートを受けて「今田道場」の所属として活動を続けてきたフェザー級王者・松本。しかし長倉との防衛戦が決まると、この防衛戦を最後に現役を引退し、お笑い芸人の道を進むことを発表している。
1R、ガードを下げて構える松本に対して、長倉が右ストレートから左フック。そのまま組みの攻防になるが、ブレイクとなる。
再開後、長倉が左アッパーから右ストレート。松本はそこに左のパンチを返す。ここで組みになると長倉のヒザ蹴りがローブローになり、試合が一時中断される。
再開後、長倉が強烈な右ロー、体を振って飛び込むような左フック! 長倉が右ストレートを打つと、松本も右ストレートを返す。ガードを下げた松本は顔を突きだして長倉を挑発。長倉が右のパンチで飛び込むと、松本もそこに左フックを狙う。
両者が組んでブレイクになると、今度は松本が右フックで飛び込み、再び組み合う。ブレイク後、松本がインローを蹴ると、長倉も右ロー。長倉がジャブを突くと、松本はバックステップで距離を取る。長倉は松本をロープに詰めて右ストレート! そのまま組みの攻防でブレイクとなり、レフェリーから両者にもっとアグレッシブに動くように、と口頭注意が与えられる。再開後、長倉が上体を左右に振って左フック! 下がる松本に右アッパーを突き上げる。
2R、右フックで突進する長倉に松本は左フック! ここから松本が連打をまとめて、長倉がバランスを崩す! しかし長倉も右ストレートから左フック! 激しく両者が打ち合い、ニヤリと笑って両手を合わせると場内が大きく盛り上がる。
試合が一旦落ち着くと、長倉が左アッパーから右ストレート! 今度は松本がパンチで飛び込むと、長倉が左フックを返す。組みの攻防になるが、両者の動きが止まってブレイク。
再開後、松本が左アッパーから右フック! 松本は叩きつけるような右フックを連打する! これで長倉が大きくバランスを崩し、前蹴りで距離を取ろうとするが、逆に松本がカウンターの右フック! 必死に立ち続ける長倉だったが、セコンドからタオルが投入され、松本のTKO勝利が告げられた!
宣言通りに長倉をパンチで倒し、ラストファイトを勝利で飾った松本は「みんな知っていると思うけど、僕は今日を持って格闘家を引退します。総合格闘技という競技が、DEEPという団体が大好きです。
僕は格闘技で復帰することは100%ないですが、お笑いという違う形でこのリングに帰ってきます。それが僕のもう一つの目標です。お笑いがずっと僕の夢で、人生は1回しかないのでチャレンジします。温かく見守っていただければうれしいです。今までありがとうございました!」とファンに挨拶。練習仲間、そしてお笑い芸人の山下しげのり、なかやまきんにくんらと集合写真に収まった。
★第8試合(どすこい羅頭魔勢vs田澤和久)〜第1試合(アマンダ・ルーカスvs篠原光)はこちら
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