FEG
「K-1 WORLD MAX 2011〜−70kg Japan Tournament FINAL〜」
2011年9月25日（日）大阪府立体育会館 第一競技場
開場16：00　開始17：00

▲前半は城戸のテクニックに押されていた健太だが、ダウンを奪って逆転勝利

▼第5試合　−70kg Japan Tournament 1回戦　3分3R延長1R
○健太（E.S.G./NJKFスーパーウェルター級王者、初代Krush−70kg王者）
判定2−0　※28−28、28−29、28−29
●城戸康裕（谷山ジム/K-1 WORLD MAX 2008 -70kg Japan Tournament王者）
※健太が準決勝に進出。

　2008年の日本トーナメント覇者で、「今年はまず日本チャンピオンに復帰する」と宣言している城戸は、1回戦で初参戦の初代Krush−70kgチャンピオン・健太と対戦。健太は7月16日のKrush -70kg初代王座決定トーナメントの準決勝で、中島弘貴から勝利を奪っている。

　1R、お互いに左ミドルを蹴り合い、城戸は健太のパンチを前蹴りとスウェーでかわしていく。

　 健太の右ストレートを受けた直後、城戸が左ハイキック！　これで健太がバランスを失って倒れる。前蹴りでも健太を倒す城戸。健太は左右フックで前に出るが、城戸は軽々とかわす。城戸がワンツーから左ミドル。オープンスコアはジャッジ三者とも10−9で城戸を支持した。

　2R、ボディと足に前蹴りを連発する城戸、続いて右ロー。健太はパンチで入ろうとするが、城戸がそれをさせない。

　 連打で詰めたと思えば、城戸はパンチをブロックして左フックを返す。前蹴り、左ミドルで距離をとる城戸。しかし、余裕を持って戦って戦っていたかに見えた城戸に健太の左フックが炸裂！　ダウンを奪う！　オープンスコアは三者とも10−8で健太。

　3R、健太が左右フックで前に出る。城戸はヒザを突き上げた。ここでバッティングがあり、城戸が左のまぶたをカットして出血。再開後もパンチで打ち合いを挑む健太。

　 サウスポーの城戸が前に出て行き、パンチで打ち合う。城戸が左ヒザから離れ際に左ハイ、健太は下がりながらのパンチ。健太のワンツーに城戸が右フックを返し、さらに左ストレート。前に出る城戸がパンチの打ち合いを挑み、ヒザ蹴りとハイキック。城戸のバックブローで健太が後頭部をおさえて後退する。しかし、健太も左右フックで前へ出て城戸をロープに釘付けにする！

　判定は2−0で健太！　城戸までもが1回戦で姿を消すという大波乱のトーナメントとなった。

▲山本が危なげない試合運びで松倉にリベンジを果たした

▼第4試合　−70kg Japan Tournament 1回戦　3分3R延長1R
○山本優弥（Booch Beat/K-1 WORLD MAX 2009 -70kg Japan Tournament第3位）
判定3−0　※30−28、30−28、30−29
●松倉信太郎（バンゲリングベイ・スピリット/K-1甲子園2009 70kg級日本一決定トーナメント優勝）
※山本が準決勝に進出。

　2009年の日本トーナメント第3位、同年の世界トーナメントでも第3位になった山本が1回戦で迎え撃つのは、K-1甲子園2009 70kg級日本一決定トーナメントで優勝した松倉。

　 両者は今年5月29日にKrush -70kg初代王座決定トーナメント開幕戦で対戦し、松倉がダウンを奪って判定勝ちする番狂わせを起こしている。山本にとってはリベンジマッチとなった。

　1R、前に出るのは山本。フェイントを入れながら左ミドル、左ボディブローを繰り出す。右ローから左ミドル、さらに右ロー。コーナーへ詰めて右ストレート。

　 山本は徹底して左ボディと左ミドルでのボディ攻め。松倉はそこに左フックを合わせようとするが、山本が圧倒する。オープンスコアはジャッジ2名が10−9で山本、1名は10−10。

　2R、山本の左ボディブローに松倉が右フックを合わせる。至近距離でパンチを交錯させる両者だが、山本がヒット数で上回り、さらに右ローを蹴る。ジャブから右ロングフックを打った山本はニヤリと笑う。

　 松倉が左右フックを返すと、山本はブロックしながら“打って来い”とばかりに挑発。山本の右フックに松倉が右フックを合わせたが、山本はまたしてもニヤリと笑う。オープンスコアはジャッジ2名が10−10、1名が10−9で山本。

　3R、山本が左ミドルと右ロー、松倉はローからのパンチで前に出る。山本は左右に腰を捻って松倉を挑発し、ジャブ＆ステップで距離をとって余裕を見せる。松倉は飛びヒザ蹴り、右フックとヒザ蹴りで勝負をかけるが、山本は左ミドルとジャブで完全に距離をとって松倉のパンチをかわしていく。テクニックで翻弄した山本が判定3−0でリベンジに成功した。

▲無敗のRISE王者・森田が、昨年準優勝の中島を破り準決勝へ進出

▼第3試合　−70kg Japan Tournament 1回戦　3分3R延長1R
○森田崇文（レーング東中野/第3代RISEミドル級王者）
判定3−0　※三者とも30−29
●中島弘貴（バンゲリングベイ・スピリット/2010 -70kg Japan Tournament準優勝）
※森田が準決勝に進出。

　昨年の日本トーナメント準優勝で、世界トーナメントにも推薦出場した中島は、1回戦で初参戦の第3代RISEミドル級（−70kg）チャンピオン・森田と対戦。

　 森田は高校時代にグレコローマンレスリングで全国大会5位となり、プロキックボクサーになってからは11戦無敗のままチャンピオンの座に就いた。また、漫画家志望という異色のキックボクサーでもある。

　1R、森田は前蹴りを多用して中島を下がらせ、右ハイキックにつなげる。さっそく打ち合う両者。中島がボディブローから右ロー、森田も右ローを返す。森田は前蹴り、中島は左ボディブローを多用。

　 森田が右フック連打から右ハイキック。中島が左右フックを繰り出す中、打ち返す森田の左右フックが次々とヒットする。 森田の顔面前蹴り、中島が左ボディを返す。オープンスコアはジャッジ2名が10−10、1名は10-9で森田につけた。

　2R、森田の連打に中島は左フックを返して左ヒザ蹴り。長いリーチからの左右ストレートから右フック、中島はヒザ蹴り。森田は顔面を襲う左ヒザ蹴り、右ハイキック。

　 森田の右ストレートに右フックを返す中島だが、森田がヒザを突き上げる。しつこくボディを打ち続ける中島に、森田が連打で前に出た。このラウンドもジャッジ2名が10−10、1名が10−9で森田。

　3R、中島が左右のパンチを繰り出しながら前に出ると、森田は右ハイキックを連発！　パンチを出しながらどんどん前進し、ヒザを突き上げてくる森田に中島は左ボディを打ち続ける。中島はヒザでもボディを攻めるが、森田は下がらず左右フックを繰り出し、左フックがクリーンヒット。ヒザと左右フックの連打で前に出る中島！　森田は顔面前蹴りと左右ストレート。

　最後まで打ち合って競り合いを繰り広げた両者だが、判定は森田！　昨年の準優勝者・中島が1回戦で敗退という番狂わせとなった。

★メイン（名城裕司vs山本優弥）、セミ（久保優太vsアンドレ・ブルール）、第9試合（才賀紀左衛門vsヴァルドリン・ヴァトニカイ）の試合結果はこちら

★第8試合（山本優弥vs健太）、第7試合（名城裕司vs森田崇文）、第6試合（長島☆自演乙☆雄一郎vs拳月）の試合結果はこちら

★第2試合（名城裕司vsアルバート・クラウス）、第1試合（横山剛vsYOSHI）、オープニング第3試合の試合結果はこちら