▲昨年の全日本大会準優勝の森(右)が3回戦でロシアのガバラエフ(左)に敗れる波乱
国際空手道連盟 極真会館
「第10回オープントーナメント全世界空手道選手権大会」
2011年11月5日(土)東京体育館
開場10:00 開始10:20
日本代表21名は約半数の11名が明日の決勝日へ進出! 11月5日(土)東京体育館にて国際空手道連盟極真会館(松井章圭館長)『第10回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』が開催され、大会2日目となったこの日は2回戦64試合と3回戦32試合が行われた。
昨日の1回戦では清水賢吾と稲岡祐樹がトーナメントから姿を消した日本代表選手団だが、この日はさらに8名が敗退。
→プロのKrushでも活躍する鈴木(左)はシルヴァ(右)に何度も場外へ追いやられて3回戦で敗退
2回戦ではDブロックの小林大起がイウヌソフ・スルタナメトカン(ウクライナ)に体重判定で敗れ、Aブロック3回戦でプロの『Krush』でも活躍する鈴木雄三がジオゴ・シルヴァ(ブラジル)に判定負け。続いて同じくプロの『DREAM』に参戦した正道会館の外岡真徳も、優勝候補のゴテルジ・カパナーゼ(ロシア)の前に力尽きた。
Bブロックでは正道会館の沢田秀男がアレクセイ・メドヴェデフ(ロシア)に、竹岡拓哉が昨年に外国人史上初めて全日本王者となったタリエル・ニコラシヴィリ(ロシア)にそれぞれ敗れた。
→昨年の全日本王者タリエル(左)は竹岡(右)を下してベスト32へ進出した
一番の衝撃はCブロックで起こった。昨年の全日本大会準優勝者で日本の四天王の一人、森善十朗がラシャ・ガバラエフ(ロシア)に敗れたのだ。森は左下段廻し蹴りで優勢に試合を進めたが、延長戦からガクッと動きが鈍くなり、再延長戦ではガバラエフの突きで完全に動きが止まって人間サンドバッグ状態に。判定5−0でまさかの3回戦敗退となった。
しかし、同じCブロックでは小沼隆一が古豪レチ・クルバノフ(ロシア)を相手に大奮戦。圧倒的な体格差(小沼が身長164cm・体重71.9kg、レチが身長180cm・体重94.1kg)をものともせず果敢に打ち合い、レチの下段廻し蹴りで転倒させられてもすぐに立ち上がって向かっていく姿に観客は大興奮。
→体格差をものともせず互角に戦った小沼(左)が、レチ(右)を破る金星を得た
延長戦が終わると大きな拍手が沸き起こり、体重差判定(10kg以上の差がある場合、軽い方の勝ちとなる)で小沼が金星を獲得した。
Cブロックでは他に村岡賢和がニコライ・ダヴィドフ(ロシア)に判定で敗れ、Dブロックでは松村典雄がストイアン・ニコラエ(ルーマニア)に判定負けで姿を消した。
→日本のエース田中(左)は2日目も危なげなくクリアして明日に駒を進めた
日本の四天王である田中健太郎、谷口誠、荒田昇毅は順当に勝ち上がり、外国人優勝候補のエヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル)、ダルメン・サドヴォカソフ(ロシア)、ザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア)らも圧倒的な強さで決勝日へ駒を進めた。
決勝日は明日11月6日(日)午前10時20分から開会式となり、4回戦〜決勝戦までが行われる。果たして、記念すべき第10回大会で世界王者となるのは!?
<ベスト32進出者>
▼Aブロック
田中健太郎(川崎中原支部)
オレクサンダー・イエロメンコ(ウクライナ)
澤村勇太(総本部)
イゴール・ティトゥコフ(ロシア)
アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)
鎌田翔平(東京城西支部)
ジオゴ・シルヴァ(ブラジル)
ゴテルジ・カパナーゼ(ロシア)
▼Bブロック
ザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア)
木下成準(大阪西支部)
別府良建(鹿児島支部)
マルチン・プラチノ(ポーランド)
荒田昇毅(千葉県南支部)
ジマ・ベルコジャ(フランス)
アレクセイ・メドヴェデフ(ロシア)
タリエル・ニコラシヴィリ(ロシア)
▼Cブロック
ラシャ・ガバラエフ(ロシア)
パブロ・エステンソロ(スペイン)
赤石 誠(総本部)
ダルメン・サドヴォカソフ(ロシア)
小沼隆一(下総支部)
村田達也(埼玉県西支部)
ニコライ・ダヴィドフ(ロシア)
スタニスラブ・ロマンチェフ(ロシア)
▼Dブロック
谷口 誠(鹿児島支部)
イリヤ・カルペンコ(ロシア)
安島喬平(茨城県常総支部)
ミハイル・コズロフ(ロシア)
イウヌソフ・スルタナメトカン(ウクライナ)
ディミトリー・ルネフ(ロシア)
ストイアン・ニコラエ(ルーマニア)
エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル)
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※女子の無差別級世界大会のレポートはこちら
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