シュートボクシング協会
「SHOOT the SHOOTO 2011」
2011年11月6日(日)東京ドームシティホール
開場14:00 開始15:00
※オープニングファイトは14:30〜
観衆/2896人(超満員=主催者発表)
▲ボーウィー(右)がK-1MAXで活躍したドラゴ(左)を破った
▼第7試合 SBエキスパートクラス特別ルール 71.0kg契約 3分3R無制限延長R
○ボーウィー・ソー.ウドムソン(タイ/ワンソンチャイ・ボクシング・プロモーション/WMC世界ウェルター級王者)
判定3−0 ※30−28、29−28、30−28
●ドラゴ(アルメニア/チーム SHOW TIME)
SBを主戦場にする“ムエタイの破壊神”ボーウィーと、K-1 WORLD MAXの常連選手として活躍した“踊る拳獣”ドラゴが対戦。
これまで宍戸大樹、梅野孝明、アンディ・サワーらとSBのリングで激闘を繰り広げてきたボーウィー。前回のトビー・イマダ戦からはシュートボクサーの象徴であるロングスパッツを着用し、SBの一員として外敵であるイマダを撃破した。
今回対戦するドラゴはK-1を主戦場にし、魔裟斗、アルバート・クラウス、佐藤嘉洋らと拳を交えてきた日本でもお馴染みのファイター。今回がSB初参戦となり、ボーウィーと初対決を行う。ムエタイvsK-1またはSBvsK-1という図式となったこの一戦。最後に立っているのは破壊神か、それとも踊る拳獣か!?
1R、ワンツーで前に出るボーウィーは圧力をかけてドラゴを下がらせる。
ドラゴは打ち下ろしの右フックでボーウィーをグラつかせたが、ボーウィーはあっという間にダメージから回復してローを蹴り、すぐにボディを打ち返す。
ドラゴがガッチリと顔面ブロックを固めているため、ヒザ蹴りとパンチでドラゴのボディを狙うボーウィー。ドラゴは右ハイキックをクリーンヒットさせるが、タフなボーウィーはものともせずにパンチで攻めていく。
ドラゴの右フックでまたもグラついたボーウィーだが、すぐに回復してボディから顔面へフックを打ち返す。
2R、ボーウィーがパンチとヒザ蹴りでボディを攻め、ドラゴは左フックでボーウィーをグラつかせる。ドラゴの強烈なパンチをもらっても、すぐに回復して攻めに転じるボーウィーはドラゴに組み付くと、ドラゴの股の間に手を入れて持ち上げようとしたが、ドラゴがロープをつかんでしまいイエローカードが提示される。
しかし、ボーウィーは再びドラゴの股間に手を入れてドラゴを持ち上げ、プロレス技のボディスラムのようにドラゴを投げてシュートポイントを獲得。波に乗るボーウィーは飛びヒザ蹴りを仕掛け、ドラゴはどんどん前に出てくるボーウィーを押し返すのが精一杯。
3R、ドラゴは逆転を狙ってパンチで前に出るが、ボーウィーはジャンプしての前蹴り。ドラゴは顔面前蹴りから左右のフックを繰り出すが、ボーウィーはすぐにボディを打ち返す。前蹴り、飛びヒザ蹴りと攻めるボーウィーがまたもボディスラムを決めて2度目のシュートポイントを獲得する。
ドラゴのパンチにはヒザ蹴りを合わせ、ドラゴをコーナーへ詰めての左右フック。ドラゴも後ろ回し蹴りからパンチの連打で反撃するが、すぐにパンチで押し返される。
最後はハイキックを連発するドラゴだが、疲労で自分が何度も転倒してしまう。試合終了後のゴングが鳴ると、両者ともロープにもたれかかって疲労困憊の様子。その光景が激闘を物語っていた。2度のシュートポイントを奪ったボーウィーが判定勝ちとなり、場内の拍手を浴びた。
▲復活したプルボー(右)がSB王者の鈴木(左)に圧勝した
▼第6試合 SBエキスパートクラス特別ルール 70.0kg契約 3分3R無制限延長R
○クリストフ・プルボー(スイス/元全日本キックウェルター級王者、TBAスーパーウェルター級王者)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●鈴木 悟(Unit-K/バンゲリングベイ・スピリット/SB日本スーパーウェルター級王者)
元全日本キックボクシング連盟ウェルター級王者プルボーが電撃参戦! プルボーは、スイス人ながらNJKF、J-NETWORK、全日本など日本の団体で活躍し、クンタップや山本優弥などにも勝利。その後、スイスに帰国を決め、2010年4月にアメリカでラストファイトを行い、TBAスーパーウェルター級王座を獲得している。今年になって現役復帰し、今回SBに初参戦。迎え撃つ鈴木は、9・10後楽園大会でSB日本スーパーウェルター級王座決定戦を制し新王者となり、今回が王座戴冠後の初戦となる。
1R、鈴木はレバーブローを狙い、プルボーはローと右ミドル。組み付いたプルボーは鈴木の頭を下げて顔面へのヒザ蹴り。鈴木は投げを狙うが失敗する。プルボーの右ローに追い詰められる鈴木はワンツーで前へ出てレバーブロー、プルボーは組んでのヒザ蹴りで顔面とボディに打ち分ける。
2R、鮮やかな足払いで鈴木を転倒させるプルボー。鈴木は首投げにいくも失敗、右ローを蹴り続けられる。
プルボーは前蹴りからヒザ蹴り、また前蹴り。鈴木のジャブにヒザ蹴りを合わせていく。
3R、鈴木はパンチで攻めようとするが、プルボーの首相撲に捕まってヒザ蹴り連打をもらう。鈴木の投げを強い足腰で防ぎ、離れるとローキック。途中、キック時代の癖でヒジを繰り出す場面も。逆転を狙う鈴木はパンチで前へ出るが、プルボーは飛びヒザ蹴りから首相撲に持ち込んでのヒザ蹴り。初参戦のプルボーがいきなり王者・鈴木を破った。
▲オプスタル(左)が延長戦で郷野(右)を振り切った
▼第5試合 SBエキスパートクラス特別ルール 72.0kg契約 3分3R無制限延長R
○ヘンリー・オプスタル(オランダ/TEAM SOUWER/WMC欧州スーパーウェルター級王者)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●郷野聡寛(フリー/PRIDEウェルター級GP2006第3位)
※本戦は28−27、28−28、27−28
総合格闘家の郷野がシュートボクシングルールに初挑戦する。対戦相手のオプスタルはアンディ・サワーの愛弟子で、WMC欧州スーパーウェルター級王者の強豪。6月の後楽園大会では鈴木悟を右ローキックでKOしている。
1R、ロープを背負う郷野はカウンターを狙っているのか、顔面ブロックを固めてオプスタルのパンチを防ぐ。しかし、そのガードの隙間を縫ってオプスタルの右ストレートが炸裂! 郷野からダウンを奪う。
オプスタルの右ローの集中砲火に郷野はレバーブローで応戦。
2R、郷野が組むとオプスタルが逆に投げを狙い、郷野はそれを潰す。離れるとオプスタルはパンチから右ロー、組んだ郷野がバックドロップでシュートポイントを奪う! ここからオプスタルは投げを警戒して手数が少なくなり、郷野はオプスタルのパンチをかわして組み付いて投げを狙っていく。
3R、オプスタルは右フックからの右ロー、ローを蹴って右ストレートで郷野をコーナーへ追い詰めるが、郷野はすぐにタックルに入る。郷野はオプスタルの蹴り足をキャッチしてボディへパンチ。これをオプスタルは嫌がって下がる。郷野は右ストレートでカウンターを奪うと、カカト落としやハイキックを繰り出し、軸足蹴りでオプスタルを転倒させる。さらには飛びヒザ蹴り、パンチからハイキックを繰り出し、盛り返して本戦ドローに持ち込んだ。
しかし、延長戦になるとオプスタルはパンチのまとめ打ちからハイキック、右ロー。郷野はこの右ローでバランスを崩し、ロープにもたれかかってしまい印象が悪い。郷野はオプスタルの蹴り足をキャッチして投げようとするが、これは失敗。オプスタルはハイキック。郷野が組んでくると逆にひねり倒す。判定はジャッジ三者とも10−9で、オプスタルが勝利を奪った。
▲松花(下)が投げを放つと、水町(上)が先に手をついてしまい腕を脱臼した
▼第4試合 SBエキスパートクラス特別ルール 63.0kg契約 3分3R無制限延長R
○松花征也(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本ライト級2位)
TKO 1R2分55秒 ※ドクターストップ
●水町 浩(士魂村上塾/元MA日本スーパーライト級&ウェルター級王者、RISEライト級1位)
※松花の投げで水町が脱臼
▼第3試合 63.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○池上孝二(及川道場)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●菅原悠次(シーザー力道場)
※本戦は29−28、28−28、29−29
▼第2試合 SBエキスパートクラス特別ルール 54.5kg契約 3分3R無制限延長R
○MINA(秀晃道場/J-GIRLSフェザー級3位)
判定3−0 ※29−28、30−29、30−28
●藤野恵実(和術慧舟會GODS)
▼第1試合 スターティングクラスルール 2分3R延長1R
○内藤大樹(ストライキングジムAres)
判定2−0 ※30−29、29−29、30−29
●西村昌平(立志会館)
▼オープニングマッチ スターティングクラスルール 2分3R延長1R
○MIO(及川道場)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●井上明日香(ストライキングジムAres)
※本戦は三者とも29−29
★メイン(アンディ・サワーvsトビー・イマダ)、セミ(リオン武vs宍戸大樹)、第8試合(鈴木博昭vs西浦“ウィッキー”聡生)の試合結果はこちら
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