M-1MC
「M-1ムエタイチャレンジ RAORAK MUAY FAINAL」
2011年11月13日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▲前蹴りとヒジ打ちを駆使して闘魔(右)が五冠王に!
▼第10試合 WPMF日本バンタム級王座決定戦 3分5R
○闘魔(新宿レフティージム/WBCムエタイ日本同級王者、WPMF日本&M-1スーパーフライ級王者)
判定3−0 ※50−47、50−47、50−46
●伊東拓馬(橋本道場/同級1位、MA日本同級王者)
※闘魔が新王座に就く。
WPMF日本バンタム級チャンピオンの一戸総太が階級を上げたため、同王座を返上。同級1位の伊東と、実績を評価された闘魔が王座決定戦を行う。
闘魔はこれまでWPMF日本スーパーフライ級&M-1&J-NETWORK同級王座、そして10月2日には一階級上のWBCムエタイ日本バンタム級王座を獲得。今回、ベルトを獲得すれば五冠王(現在J-NETWORK王座は返上)となる。対する伊東は2009年3月にプロデビュー以来13戦負けなし、現在はMA日本バンタム級王座を保持している。
1R、闘魔が左前蹴りを打つと、伊東は左ローを返す。闘魔は右前蹴りで牽制しながら距離を取っていく。右前蹴りを多用する闘魔に伊東は右ローで応戦。闘魔が突っ込んで右縦ヒジを打つが伊東はこれに組みついて対処する。
それでも闘魔はガードする伊東にお構いなしに左ヒジを打つ。直後に飛び込みながら右ヒジ! ガードした伊藤はすぐに右ローを返す。前に出てくる伊東に、闘魔は狙いすました右前蹴りで伊東の顔面をモロにとらえる。
2R、伊東が右ローで先手を仕掛けると、闘魔は左ローを返す。伊東はこの左ローに合わせて闘魔の奥足を払ってコカす。伊東が左前蹴りを打つと、闘魔も左前蹴りを返す。しかし、伊東はこれをキャッチしてまたもやコカす。闘魔が右ローを打つと、これに左フックを合わせる伊東だが、闘魔はガード。互いに左前蹴りが交錯し、接近戦となっていく。
闘魔が怒涛の右ヒジ連打! このヒジを被弾してしまった伊東は左目尻をカット。ドクターチェックが入るもすぐさま再開。その後闘魔の右縦ヒジが伊藤のアゴをとらえるが、伊藤はこれを耐えて左ストレートを返して首相撲へ持ち込んでいく。
ブレイクがかかると、闘魔は右前蹴りを打ちながら右縦ヒジ。このヒジが伊藤のアゴをとらえる。しかし、当たりが浅かったため、伊藤はヒジを被弾しながらも左ミドルを打つ。直後に闘魔が右ヒジを振りかぶるが、伊藤が先に左ミドルをヒット。すかさず闘魔は左右ヒジを連打! 右ヒザで追撃していく。
3R、闘魔が左ローを打つと、伊藤は右ローを返す。その後、伊藤が突き刺すようなジャブを闘魔にヒットさせると、闘魔は右前蹴り。すかさず右ロー、左ミドルを打つ伊藤。闘魔は右ヒジを連打! 伊藤は左ミドル、左前蹴りで応戦。前に出る伊藤は、闘魔の右前蹴りを打つ同じタイミングで相打ち気味に右ボディストレートを打つ。伊藤が左ミドルを打ち、首相撲となって3R終了のゴング。
4R、左ハイを蹴る伊藤だが、闘魔はこれをガード。闘魔の左前蹴りには左右ローを打ち込んでいく伊藤。右前蹴り、牽制しながら首相撲を仕掛ける闘魔が首相撲からの右ヒジで伊藤の左目尻をカットする。伊藤にドクターチェックが入るも、ほどなくして再開。首相撲となり、闘魔が左右ヒジを連打! 伊藤が右ストレートを打ったところに、闘魔の左ヒザがカウンターで伊藤のボディにめり込む。
5R、伊藤の右ローに右前蹴りを合わせる闘魔。左ローへつなげる闘魔に右ストレートを返す伊藤。しかし、この右ストレートに闘魔は突っ込みながらの右縦ヒジ。ドンピシャのタイミングで伊藤のアゴをとらえた。踏ん張りを利かせて耐える伊藤は左前蹴りを打つが、闘魔も左前蹴りを打ってくる。
伊藤の右ローに、左縦ヒジを合わせる闘魔。すぐさま左ミドルを返す伊藤に、闘魔は距離を取りながら左前蹴り、右縦ヒジで応戦する。左フック、右ハイを打っていく伊藤に、右アッパーを返す闘魔。そして試合終了のゴングが鳴り響く。フルマーク判定で闘魔に凱歌が上がり、スーパーフライ級に続き、2階級制覇に成功した。一方の伊東は連勝記録が10でストップすることとなった。
▲多彩なテクニックで大石(左)を翻弄したムエタイの帝王センチャイ(右)
▼第9試合 日タイスペシャルマッチ 65kg契約 WPMFムエタイルール 3分5R
○センチャイ・シンビームエタイジム(タイ/シンビームエタイジム/ムエタイ5冠王)
TKO 4R1分35秒 ※左ヒザ蹴り
●大石駿介(OISHI GYM/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
現在ムエタイ界の頂点に君臨するスーパースター、センチャイが6度目の来日。過去の来日では触れた瞬間に相手がマットに這う“神技”を披露し、ムエタイ芸術を多数披露している。
タイでは強すぎるがゆえに、同じ体重では対戦相手がおらず、常にハンディキャップマッチで戦うほどの実力者センチャイとの試合に名乗りを上げたのは名古屋の大石。センチャイ撃破で大金星なるか。
1R、ムエタイ特有のリズムを刻むセンチャイに、大石も同じリズムを刻んでいく。大石が左ローを軽く放って先手を仕掛ける。するとセンチャイはゆっくりと前進し、大石をロープに詰めて左ハイ! あまりの衝撃音に場内がどよめく。
センチャイは余裕をアピールしたのか、足踏みをし、そこから左ミドル。大石はまたもや左ローを打つ。するとセンチャイはまたもや足踏みをして余裕をちらつかせながら打点の高い左前蹴り。さらに、胴廻し回転蹴りを放ち、場内からはまたもやどよめきの声が上がる。欽ちゃん走りを思わせるかのようなステップを踏むなどして、場内を沸き上がらせる。
2R、センチャイが左ローを打ち、大石をコーナーに詰めて首相撲を仕掛けていく。左ミドル、左ストレートと立て続けに繰り出し、一瞬の隙をついて放った左ヒザが大石のボディに突き刺さる。続いて飛びヒジ、それも頭上に落とし込むようなヒジを打っていくセンチャイ。
完全に試合をコントロールされた大石は右ローを打って何とか応戦。センチャイは大石の右ローをものともせずに、大石をコーナーに追い詰めて左ハイ! その後、左ストレート、左ローと使い分け、ガードする大石に、お構いなしに左ヒジ! 強烈な左ミドルを叩き込んで、2Rが終了。依然、センチャイの独壇場が続いている状態だ。
3R、奥足を狙った左ローを打つ大石に、センチャイはすぐさま左ミドルを返す。前に出てくるセンチャイに、大石は右ローを打っていく。しかし、センチャイは左ミドル、左ストレートを打ち、大石に攻撃する隙を与えない。
センチャイが左ストレートを打ったところに、大石がカウンターで左ボディブロー!これがモロに入り、場内が沸き上がる。
しかし、効いてない素振りを見せるセンチャイは左ボディストレートを打ち、大石をロープに詰めていき、右ヒジを喉元に突き刺していく。その後、センチャイの左ミドル、左ストレートが目立ち、大石は右ローを返すのがやっとの状態だ。
突然大石が左フックを打ったが、センチャイはこれをスウェーでかわしながら左ヒザ! これがモロに入り、大石の腰が一瞬落ちかける。
4R、右ローを打った大石に、センチャイはすぐさま左ボディストレート! ガードするも、3R後半に被弾した左ヒザが効いてるのか、苦悶の表情を見せる大石。それでも右ローを打って応戦していく。センチャイは圧力をかけながら前に出て、大石を後退させた状態で左ミドル。ここで大石の右ストレートがセンチャイの顔面をとらえ、場内が一気にヒートアップ。
しかし、直後にセンチャイの左ヒザが大石のボディに深々と突き刺さり、大石からダウンを奪う。悶絶して倒れ込む大石は、立ち上がることができず、そのままレフェリーストップ。センチャイのあまりの強さに場内から割れんばかりの歓声が沸き起こった。31歳となったセンチャイは今なお健在。快進撃はまだしばらく続きそうだ。
★メインイベント(梅野源治vsデッカモン)、セミファイナル(塚原光斗vsカノンスック)の試合結果はこちら
▼第8試合 M-1フェザー級次期挑戦者決定戦 3分5R
○梅原ユウジ(ストラッグル/WPMF日本同級5位)
TKO 1R47秒
●長嶋大樹(ONE’S GOAL/WPMF日本同級2位)
▼第7試合 WPMF日本ライト級ランキング査定試合 3分3R延長1R
○TAKEYUKI(ウィラサクレック・フェアテックスジム/元全日本ライト級8位)
TKO 1R2分35秒
●和幸ゴールドライフジム(ゴールドライフジム)
▼第6試合 WPMF日本ミドル級ランキング戦 3分3R延長1R
○入月健一(SVG/同級4位)
判定3-0 ※30-27、30-28、29-28
●悠生(藤サクレック7F/同級2位、元M-1同級王者)
▼第5試合 日タイ交流戦 スーパーバンタム級 WPMF日本ルール 3分3R延長1R
○鷹大(ウィラサクレック・フェアテックスジム/WPMF日本同級4位)
TKO 3R24秒
●ピン・ポンパン・エスジム(タイ/エスジム)
▼第4試合 WPMF日本ウェルター級ランキング戦 3分3R延長1R
○引藤伸也(ONE’S GOAL/同級10位)
TKO 2R31秒
●シノKRS(KRSジム/同級7位)
▼第3試合 WPMF日本ルール ライト級 3分3R延長1R
○加藤剛士(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
KO 1R2分30秒
●田口真也(名古屋JKF/同級8位)
▼第2試合 WPMF日本ルール ライト級 3分3R
○萩原 賢(エスジム)
判定2-1 ※30-29、29-28、30-29
●池上大将(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
▼第1試合 WPMF日本ルール ライト級 3分3R
○海斗(エイワスポーツジム)
判定2-0 ※30-27、29-28、28-28
●河田幸一郎(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
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