▲オープニングでパフォーマンスを行ったあやまんJAPANに祝福されるシングはなぜか無表情
RISEクリエーション
「3A-LIFE presents RISE 85
〜RISE HEAVY WEIGHT TOURNAMENT2011〜」
2011年11月23日(水・祝)TOKYO DOME CITYホール
開場14:00 本戦開始15:00
※オープニングファイト開始14:15
▲シング・心・ジャディブ(左)のヒザ蹴りでダウンを喫した上原誠
▼メインイベント(第12試合) RISE HEAVY WEIGHT TOURNAMENT 2011決勝戦 3分3R延長2R
○シング・心・ジャディブ(インド/フリー/J-NETWORKヘビー級王者、K-1 WORLD 2009 アジアGP優勝)
KO 1R38秒 ※左ジャブ
●上原 誠(士魂村上塾/第2代RISEヘビー級王者)
※シングがトーナメント優勝。
ヘビー級トーナメントの決勝戦は、天田ヒロミにTKO勝ち、羅王丸にKO勝ちしたシングと、ステファン・レコに判定勝ち、ヤン・ソウクップに延長戦の末に判定勝ちした上原で争われることになった。体力的にはシング有利だが、上原はRISEヘビー級チャンピオンの意地を見せることが出来るか? 両者は2009年12月にK-1ワールドGPのオープニングファイトで対戦し、その時はシングが2RでKO勝ちしている。
1R、ジャブとローで前に出るシングに上原はロー。しかし、シングは上原をコーナーに詰めるとパンチから顔面へのヒザ蹴りラッシュでダウンを奪う! 何とか立ち上がった上原だが、シングのジャブをもらって倒れ、シングが全試合KOでトーナメントを制した。
シングは「トーナメントなので誰が優勝してもおかしくない。たまたま優勝しちゃいました。まあ、地道に頑張っていくので応援して下さい」と、控えめなマイクアピールで場内の笑いを誘った。
近年はK-1ワールドGPの常連選手として活躍したシングだが、今年はK-1の開催がなかったことで「レベルを上げる期間」として海外での練習に積極的に出かけていたという。「今回のトーナメントに出た選手よりもレベルの高い選手たちとやってきたので、ここで負けたら申し訳ないと思った」と、経験の差を優勝した要因としてあげていた。
試合後、伊藤隆RISE代表は来年6月2日に同じTDCホールでビッグマッチを開催し、日本vs世界の対抗戦を行うと明言。「今ヘビー級のトップはオランダなので、オランダのトップ5のうち誰かとシングとの対戦を組みたい」とシングに強敵を用意すると語った。
▲13連勝中の神村エリカ(右)を下し、RENAが最強女王の座を奪取!
▼セミファイナル(第11試合) 株式会社J.C.O.S presents 初代RISE QUEEN(-48.0kg契約)決定戦 3分5R無制限延長R
○RENA(及川道場/Girls S-cup2009・2010王者)
判定3-0 ※46−45、47−46、48−46
●神村エリカ(TARGET/Girls S-cup2011王者、WBCムエタイ女子インターナショナルライトフライ級王者、WPMF&WMC世界女子ミニフライ級王者)
※RENAが初代RISE QUEENの座に就く。
ついに実現したファン待望の女王決戦。“地上最強の女子高生”神村と“シュートボクシング世界女王”RENAの一戦は、RISE初の女子タイトルマッチ「初代RISE QUEEN(−48kg)決定戦」として行われることになった。
両者は今年4月、シュートボクシング(以下SB)のリングでエキシビションマッチとして初めて拳を交え、神村がダウンを奪ったことが大きな話題に。さらに神村は8月19日に開催されたSBの女子立ち技格闘技最強決定トーナメント『Girls S-cup2011』に乗り込み、初挑戦のSBルールで優勝を果たしている。
これに黙っていられなかったのがRENAだ。神村がGirls S-cupを制した直後リングに上がり、「11月23日、RISEに乗り込もうと思うのでぜひ私とやりましょう」と挑戦状を叩きつけたのである。RENAは今回がRISE初参戦だが、Girls S-cup2連覇などの実績が認められ、王座決定戦に出場することになった。
1R、右足にサポーターを巻いている神村が前蹴りから左右フック、RENAは足を上げるフェイントを入れつつの前蹴り。
さらにRENAは前蹴りをフェイントしてのワンツー、すぐに前蹴り。神村が前へ出ると回り込んで距離をとる。前蹴りで神村の前進を止めるRENA。しかし、神村も突っ込んでいく。
2R、お互いにフェイントをかけつつ、神村は左ロー、RENAは前蹴り。RENAのワンツーが神村を捉え、組み付いた神村にイエローカードが提示される。RENAの前蹴りに手を焼く神村はワンツーから突っ込んでいくが、これはRENAに組まれる。神村が前蹴りから入るところに今度はRENAが右フックをヒットさせた。
3R、前へ出る神村に対して回り込むRENA。ここで両者クリンチにイエローカードの注意が与えられ、神村はレッドカード(2Rのイエローと合わせて)で減点1に。
神村が左ミドル三連発、RENAは蹴り足をキャッチして足払いでコカす。RENAのワンツーがヒットすると、神村は猛然とラッシュ。RENAがハイキックを空振りすると神村がパンチのラッシュを仕掛けた。
4R、しがみついてくるRENAを突き飛ばし、パンチと左ミドルを放つ神村。左ハイからパンチに行く神村だが、もみ合ってブレイク。これが繰り返される。神村は左右フック、RENAは前蹴り。そしてまた組み合ってもつれる。
5R、パンチで飛び込む神村は踏み込みすぎてクリンチになってしまう。顔面前蹴りを放つRENAに神村は左ミドルからパンチ。両者は何度も組み合い、もみ合いとなる。
まるで取っ組み合いの喧嘩のようだ。ここで両者に組みが多いことで減点が告げられる。神村はパンチでラッシュをかけるが、すぐに組み合いとなってしまう。
試合終了のゴングが鳴ると、両者ともに手を上げるが、判定勝ちを告げられたのはRENA! 崖っぷちに追い込まれていたRENAが、敵地で最強の敵・神村を撃破してRISEのベルトを巻いた。
RENAは満面の笑顔でマイクを持ち、「この試合に向けて、私はシーザー会長のご協力で、シーザージムのトレーナーのダムさんに朝昼晩と練習に付き合ってもらいました。大阪から応援に来てくれた皆さん、ありがとうございます。神村選手は本当に強い選手でそれに勝てて本当に嬉しいです。今年は全然ダメで、散々な1年でした。本当に辞めようかと思いました。今年最後、勝てて本当によかったです。続けてきて本当によかったです。自分を信じて皆さんを信じて、神村選手に勝ちたいと思って頑張ってきました。私が女子最強です!」と、高らかに宣言した。
▲Dyki(右)を破り、第3代RISEバンタム級王者に輝いたKENJI
▼第10試合 第3代RISEバンタム級(-55kg)王者決定戦 3分5R無制限延長R
○KENJI(DC LAB.GYM/元WPMO世界スーパーフライ級王者)
KO 1R1分35秒 ※左レバーブロー
●Dyki(TARGET/同級1位)
※KENJIが第3代バンタム級王座に就く。
9月大会で第3代RISEバンタム級(-55kg)王者決定戦準決勝を勝ち上がったDykiとKENJIが王者決定戦を行う。
Dykiは10勝のうち8勝がKOによるものという高いKO率を誇り、KENJIも16勝のうち11勝がKOと攻撃力には定評がある。“RISE生え抜き”のDykiか、それとも「自分はRISEの救世主になる」と宣言したKENJIか? KO決着の可能性が高いタイトルマッチとなった。
1R、左右のローを蹴っていくDykiにKENJIはパンチ。細かくパンチをまとめて右ローを蹴るKENJIにDykiはガードを固めながらのロー。ロープを背負ったDykiにKENJIが左レバーブロー!
この一発でDykiはうずくまるようにダウン! 何とか立ち上がったDykiだが、再びレバーを狙われて万事休す。コーナーで倒れ、KENJIが1RでKO勝ち。タイトルを奪取した。
KENJIはマイクを持つと、「今日RISEのチャンピオンにならせていただいたんですが、バンタム級をこれからどんどん盛り上げていきたいと思います。僕はRISEの救世主になると言いましたが、救世主というよりは格闘技を盛り上げる歯車のひとつになれたらいいなと思います。皆さん、また集まってください」と、チャンピオンとして業界を盛り上げていくことを宣言した。
★第9試合(シング・心・ジャディブvs羅王丸)〜第6試合(吉本光志vsイ・ソンヒョン)の試合結果はこちら
★第4試合(シング・心・ジャディブvs天田ヒロミ)〜オープニングファイト4試合の試合結果はこちら
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