【HERO'S】前田日明「所君がMVP、前田賞の金一封を渡したよ」
2005/07/07
7月7日(木)都内のホテルにて、昨日開催された「HERO'S2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント開幕戦」の一夜明け会見が行われた。
会見後、記者のカコミ取材を受けた前田日明は「昨日のナンバーワン、MVPは所君」と語った。 「ノゲイラに土をつけたんだからね。始めは99.9%負けると思ってたけど(笑)。試合前に戦略とか、簡単なギロチンの防ぎ方を教えたんだよ。それで少し余裕が出来たんじゃないかな」と、1ヵ月前に所と宇野薫に特別稽古をつけていたことを明かした。 「所君には前田賞として金一封のご祝儀を渡したよ。中身? 袋を折れば立つくらい(笑)」と、リングス時代同様に前田特製のご祝儀袋を所に渡していた事も判明。 しかし、「まだ1回戦だからね。まだこれからだよ。1回戦ではしゃぎすぎると集中力がなくなるから」と釘をさす事も忘れなかった。 トーナメントでは所、高谷、宮田が勝ちあがり、これにシードのKID、宇野、須藤を加えると準々決勝には6人の日本人が進出、外国人は僅か2名という状態に。 「日本人はよかったね。意外だった。もっと負けると思ってたよ」と、前田にとっても嬉しい誤算だったようだ。日本人対決を嫌がる向きについては、「これから日本人対決も多くなるだろうけど、日本人を素直に殴りたくない奴はアマチュアでやれ、プロでは無理」と一刀両断。 スーパーファイトに出場したKIDについては、「KIDが危なっかしかった。なんでこんなにバランス悪いんだろうと思ってたら、風邪をひいて熱があったようだね。風邪薬は大量に飲むとボーッとするから。早く治そうと思って多く飲んだようだけど、飲めばいいってもんじゃない。ヒヤヒヤしたよ」と評している。 また、今後の方向性としてはHERO'Sをミドル級の場だけに留まらせる方針ではないようだ。これは前田が初めて口にしたもので、旗揚げ当初のミドル級のための大会、という考えから軌道修正したようである。 「ヘビー級にも凄いのがいっぱいいる。もう何人か見つけたよ。それは来年以降のお楽しみだけどね。HERO'Sではミドル級とヘビー級を分離する気はない。ヘビー級もやるし、90kg以上も85kgもやっていく。少しずつ別枠で試合をさせていって、純粋に各階級でのナンバーワンを抱えるイベントを創っていく」と、将来的には細かい階級性を設置し、各階級のチャンピオンを生み出すという新方針を明らかにした。 「俺は今、三国志の諸葛孔明の役をやっているから。最初は劉備元徳のつもりでやってたんだけどね。その内、曹訓が暴れだすのでやっつけちゃおうかな。その次は天下三分の計をやるよ」という意味深な発言も。 また、レイ・セフォーVSキム・ミンスで見られた危険なレフェリングに対しても厳しい目を向けている。 「あの試合でのレフェリングはまずかった。1回ダウンしてファイトを告げた時、ミンスには伝わってなかったからね。セフォーに1回離れろと告げるべき。気を抜いている時の一発は一番危ないから」 次回9月のカードについては、「いろいろパターンは考えているよ。70kgには他にもいい選手がいっぱいいるので、それをどうしようかも考えている」と、スーパーバイザーとしての腕がなるようだった。
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