3月2日(日)東京・恵比寿にあるIchigekiPLAZA極真会館恵比寿道場にて『K-1トライアウト2008』が行われた。
約30名が参加したK-1ミドル級(70kg以下)では合格者が8名、準合格者が6名という結果に終わった。(※主な内容=準備運動、基礎体力テスト、ミット打ち、スパーリング)
確実に昨年よりもレベルが上がっているトライアウトだが、全階級の中で最もレベルが高かったと言えるのが人類最大激戦区と称されるミドル級(70kg以下)だろう。
応募選手の多くがプロ経験者で、しかも各団体のランカーや王者クラス。それ以外の選手たちも何らかのアマチュア大会で優勝経験ばかりだ。 冒頭の挨拶で「非常にレベルが高い審査になると思っています」と語っていたK-1谷川貞治イベントプロデューサー(以下、EP)も、準備運動やミット打ちなどの第一次審査が終わると思わず「難しい!」と唸るほど。
文句なしで全選手が第二次審査であるスパーリングに参加し、トライアウトの域を越えた高いレベルの内容となった。 そしてさらに白熱したのは第二次審査になるスパーリング。
負傷によりチームドラゴン勢の欠場が多かったものの、ざっと名前を挙げるだけでも渡辺日菜太(日菜太)VS北山高与志、大渡博之VS古川照明、山田健太(健太)VS吉川英明といった豪華な組み合わせが幾つも実現。谷川EPも「お客さんを呼んで見せたいスパーリング」と語っていた。 結果的には約半数が不合格という形になったが「本当はもっと合格者を選びたかった」と谷川EP。フランシスコ・フィリオ監督も「技術レベルが非常に高かった。
第1部(ヘビー級&ユース)の選手に比べると、即戦力になる選手がはるかに多かったと思う。スパーリングを見ていてもフェイントが上手い選手が多かったし、レベルの高いトライアウトだった」とトライアウトの感想を語っている。 またお笑い芸人KICK☆こと菊田悠は第1次審査では基礎体力のなさを見せてしまったものの、スパーリングでは相手の攻撃を受けても右ストレートで前に出るなど、周囲も驚くようなアグレッシブなファイトを展開。
谷川EPからも「思ったより体力や技術がなかったけど、スパーリングでは手を出すハートの強さもあったし、実戦向き」という評価を得て、準合格という結果に終わった。合格者・準合格者は以下の通り。 <合格者> 石田龍也 170cm、70kg、20歳 空手6年・キックボクシング2年、空手地方大会優勝 江口光治 165cm、67kg、26歳 TSUYOSHIのリングネームでプロとして活躍、J-NETWORKフェザー級4位 大石駿介 171cm、70kg、19歳 空手12年・キックボクシング4年 大渡博之 179cm、70kg、31歳 正道会館選手権軽量級優勝 古川照明 180cm、70kg、25歳 NJKFウェルター級2位 増田光紀 175cm、70kg、23歳 真樹道場全日本大会優勝
山田健太
174cm、73kg、20歳
健太のリングネームでプロとして活躍、NJKFウェルター級1位
渡辺日菜太
181cm、73kg、22歳
日菜太のリングネームでプロとして活躍
<準合格者> 川又恭平、菊田悠(=お笑い芸人KICK☆)、康信博、小松裕弥、ダニロ・ザノリニ、堤大輔
|