3月25日(火)東京・大森にあるLaughter7(ラフターセブン)にて、佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー)が公開練習を行った。佐藤は4月9日(水)広島グリーンアリーナで開催される『K-1
WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL16』トーナメント1回戦でムラット・ディレッキー(トルコ)と対戦する。
大会まであと約2週間、「今が疲れのピークで体がだるいです」と言う佐藤だったが、この日の3分2Rのスパーリングではパンチからロー、ローからミドル、ヒザ蹴りからのローなど、多彩なコンビネーションを披露。激しい内容のスパーリングではなかったものの、技の一つ一つ確かめるように攻撃を繰り出していった。 2月2日のブアカーオ・ポー.プラムック戦以降、ジムのメンバーの試合が続き、なかなかスパーリングが出来なかったという佐藤。
その間はミット打ちやサンドバックの量を長くするなど練習を工夫し、先週から本格的なスパーリングを開始したという。
しかもその2週間でこなすスパーリングの量は40〜50R! 昨日も8Rのスパーリングを行ったという佐藤の唇には紫色の痣が残っていた。 佐藤は昨年10月にアルバート・クラウス(オランダ)に敗れて以来、キックボクサー人生としては初となるウエイトトレーニングに着手。
ベンチプレスやダンベルプレスなど基本的なメニューで体作りに励んでいるという。その目的について佐藤が説明する。 「キック時代は筋トレをやらなくても通用したけど、MAXのルールでは通用しないと思って始めました。
(筋トレを始めたのは)体の当たりを強くするためです。キックでは首相撲で相手の当たりを吸収できたけど、MAXではそれでは通用しない。首相撲は基礎体力を強くするためにはいいトレーニングなので、今でもやっていますが、これからはフィジカルを鍛えないといけないと感じました」(佐藤) 体の強さだけじゃなく「パンチの当たりが変わった」という佐藤。手数は多いものの、一発の攻撃力に欠けるとされてきた佐藤だったが「今なら一撃で相手を倒せる力があると思います」と、自らの攻撃力アップに手応えを感じていた。 また佐藤は昨年8月に『ぶるーと接骨院』を開業し(佐藤自らがオーナー)、「毎日マッサージを受けていて効果はありますよ。
今までは月〜土までの練習で金曜日に(体が)潰れていたのが、土曜日まで持つようになりましたから」とコンディションも上々だ。 その佐藤が1回戦で対戦する相手は“未知の強豪”ディレッキー。過去に日本では2度試合をし、クラウスとサトルヴァシコバにKO勝ちしているディレッキーだが、ヨーロッパではユーリ・メスやフィクリ・ティアルティといったビッグネームにも勝利を収めており、日本よりも海外で評価されている選手だ。 クラウス戦やヴァシコバ戦、インターネットで試合を見たという佐藤も「僕の中ではMAXでベスト4以上には残れる選手だと思っています。MAXに定期参戦していない選手の中ではヨーセングライ(・フェアテックス=WBCムエタイ王者、3・2アンディ・サワーと対戦)と並ぶ強豪だと思います」と、ディレッキーを高く評価している。 しかしその一方で佐藤は「いつもそんなの(未知の強豪)とばっかり試合してきたんで大丈夫ですよ。強い相手の方がやりがいもありますし」と力強く語った。 2月のブアカーオ戦では延長にまでもつれる接戦を演じて、左フックであわやの場面も作り、「1回目に戦った時にはKOされて、2回目の試合ではそのトラウマを越えることが出来たと思います。
あとはまだ自分には世界を取る力があると信じられました」と敗れたとはいえ、大きな収穫を得た佐藤。 「試合の反省はするし、その日の夜くらいは落ち込みますけど、次の日からは落ち込まないようにしました。
去年からずっとそういう気持ちで、いい精神状態で来ています」と精神的にもいい状態を保っている。その理由は「もう1回、自分が何しにMAXに来たのかを考えるようになった」からだ。 「キックボクシングでは佐藤嘉洋、K-1MAXでは魔裟斗と言われていて、それを見返すつもりで自分はMAXに来た。
でもこの1、2年でその気持ちを忘れていました。でもまた『MAXに来たのは世界を取るためだろう』と思うようになって、世界を取るまではやり続けます」 そんな佐藤にとってMAXにおける今の目標は世界王者と魔裟斗越え。
佐藤は「(魔裟斗越え)はテーマというか、もし世界チャンピオンなれば形としてはそうなのかもしれないけど、直接(魔裟斗と)試合をして勝つまでは、僕はずっと日本で2番目でしょう。でも僕もいつまでも2番目にいるのは嫌なんで」と魔裟斗へのライバル心を見せる。 今年から2回戦の組み合わせは抽選で選手たちが決めるという形(※K-1
WORLD GP決勝大会と同じ方式)を取ることになったが、佐藤の口からは「もし魔裟斗選手が1番で、僕が2番だったら、魔裟斗選手の隣に直行しますよ」と2回戦でのVS魔裟斗戦実現にも意欲を燃やしている。 「執念が違いますよ。今年は優勝すると決めてやるつもりです」と佐藤。魔裟斗戦実現、そして悲願の世界チャンピオンに向けて4・9広島でディレッキーとの一戦に挑む。
さらに公開練習終了後には、TBSにて3月30日(日)午後4時〜4時54分まで放送される4・9広島大会の事前番組の収録として、勝俣州和さん、熊田曜子さん、アンジャッシュらが佐藤を激励。それぞれが佐藤に新キャッチフレーズを提案、佐藤自らが中継で採用される新キャッチフレーズを選んだ。
TBS/RCC/FEG 「Ameba
presents K-1 WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL16」 2008年4月9日(水)広島・広島グリーンアリーナ 開場16:30 開始18:00
<決定対戦カード> ▼World Championship
Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R 魔裟斗(日本/シルバーウルフ/2003世界トーナメント優勝) VS ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォーリアーズ・ミックスマーシャルアーツ・アカデミー/元IBF世界ミドル級王者) ▼World
Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムック/2004・2006世界トーナメント優勝) VS アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002世界トーナメント優勝) ▼World
Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/2005・2007世界トーナメント優勝) VS マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis
Club/2004・2005・2007世界トーナメントベスト8) ▼World Championship Tournament
FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R 佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2006・2007日本トーナメント優勝) VS ムラット・ディレッキー(トルコ/ユニバーサル) ▼World
Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R ドラゴ(アルメニア/ショータイム/2006世界トーナメント第3位) VS GORI(USA/PUREBRED大阪) ▼World
Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ/2007世界トーナメント第3位) VS ジョーダン・タイ(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー) ▼World
Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R サロ“ザ・シシリアンドン”ブレスティ(イタリア/チームアーツ) VS ワレン・スティーブルマンズ(南アフリカ/ボス/K-1
EUROPE MAX 2008 IN HOLLAND優勝) ▼World Championship Tournament
FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R イム・チビン(韓国/KHAN/K-1 ASIA MAX 2008 IN SEOUL優勝) VS 城戸康裕(日本/谷山/2008日本トーナメント優勝) ▼K-1
WORLD YOUTH特別試合 60Kg契約 3分3R(延長戦なし) HIROYA(フリー/2007年K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント準優勝) VS 藤鬥嘩裟(藤/J-NETWORKフライ級王者)
▼オープニングファイト K-1ルール3分3R延長1R 山本優弥(日本/全日本キックボクシング連盟/青春塾) VS マルフィオ“ザ・ウォーリャータイガー”カノレッティ(ブラジル/シッチマスターロニー)
▼オープニングファイト K-1
WORLD YOUTH ルール 3分3R 瀧谷渉太(全日本新武道連盟 桜塾) VS ヴィッタリー・リスニアク(ウクライナ) <チケット料金>
SRS席 23,000円/S席 12,000円/魔裟斗応援シート 12,000円(特典つき)/A席 6,000円 <チケット発売>
K-1オフィシャルサイト http://www.k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト Yahoo!ケータイ K-1オフィシャルサイト EZ web K-1オフィシャルサイト チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:594-720)
ローソンチケット 0570-084-006(Lコード:61111) イープラス http://eplus.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可 <チケットに関するお問い合わせ> キャンディープロモーション 082-239-8334 <大会に関するお問い合わせ>
FEG 03-3796-5060 ●K-1 WORLD MAX 2008年間スケジュール(国内)
4月9日(水)広島グリーンアリーナ「世界一決定トーナメント FINAL16(開幕戦)」 7月7日(月)日本武道館「世界一決定トーナメント FINAL8(準々決勝)」
10月下旬 会場未定 「世界一決定トーナメント FINAL(決勝戦)」
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