7月24日(土)東京・池袋のOGUNI GYMにて、WFCAムエタイ世界ライト級チャンピオンの桜井洋平(Bombo Freely)、NJKFフェザー級1位・米田貴志(OGUNI)、NJKFライト級1位・一輝(OGUNI)の3選手が公開練習を行った。
3選手は8月1日(日)東京・後楽園ホールで開催されるニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)『熱風 零七〜桜井洋平FINAL』に出場。桜井は引退試合で羅紗陀(キング)と、米田はフェザー級王座決定戦で同級2位・中嶋平八(誠至会)と、一輝はライト級王座決定戦で同級2位・宮越慶二郎(拳粋会)とそれぞれ対戦する。
「元々チャンピオンになろうという意気込みでジムに入ったわけじゃないし、嘘みたいな感じです。信じられない」と、タイトルマッチを目前にして現実感がない、と一輝。元々は小〜高校と野球を続けてきて、大学で何もしないのはどうなのかと思い、格闘技に対する憧れもあったことから運動不足解消のつもりでジムに入ったという。
しかし、タイトルマッチのチャンスがあったのは今回が初めてではない。2008年に行われたライト級王座決定トーナメント決勝戦にて、先日の『K-1 WORLD MAX』ライト級(−63kg)日本トーナメントで優勝した大和哲也と対戦することが決定していたが、直前の試合で番狂わせによって敗れて権利を失い、ベルトは大和が巻いたといういきさつがある。
「2年前にベルトは意識しましたが、タイトルマッチを自分がやれるとは思っていなかったですね」
王座決定戦を争う宮越は、WBCムエタイルール統一日本ウェルター級チャンピオンの宮越宗一郎を兄に持つ選手。2008年7月6日にデビューし、8戦目でタイトルマッチまで辿り着いた。
「生でも数回見ているし、DVDでも試合を見ました。印象は若くて強いと思います。思い切りがよく、パンチを振り回してきますし、空手をやっていたので足技も多彩」と対戦相手を高評価する一輝。「でも、相手がどうだからより自分の闘い方をします。器用な選手ではないので前へ行くしかないと思っています」と、己を貫くつもり。
一輝と言えば“ミスター5R”というニックネームが付くほど、後半戦に強い。3R以降に驚異の反撃を行い、逆転勝利という試合が多いのだ。
「元々、後半に追い上げる展開にもっていこうと考えてやっているわけではないんです。でも、ジムの先輩には“わざとやってるのか?”と言われます(笑)。スロースターターと言われても仕方がないですが、自分の中では序盤から行こうという気持ちはあります。宮越選手が序盤から来るなら自分も最初から行きます」
NJKFライト級のベルトは今大会で引退する桜井洋平が長期保持し、その後は大和哲也が受け継いだベルトだ。いわば歴代エースたちが巻いてきたベルトである。
「それに恥じない試合をしたいですね。哲也選手とは2回対戦している(1度目の対戦では一輝が判定勝ち、デビュー3戦目の大和に初黒星を付けた。2度目の対戦は大和が最終ラウンド残り1秒でKO勝ち)ので、特別な想いがある選手です。彼が返上して王座決定戦のチャンスが来て、自分が獲らないといけないという気持ちはあります。彼は僕なんて眼中にないでしょうけれど、彼はずっと勝ち続けて活躍しているのに対して、拳を交えた相手として自分は何回も不甲斐ない試合をしてきた。
哲也選手だけではないんですけれど、今まで闘ってきた相手に申し訳ない気持ちもあるんです。だから今回は、大和選手も含めて今まで闘ってきた相手にもしっかり見てもらえるような、“あいつ、やったんだ”と思ってもらえるような試合がしたいです。美しい試合が出来るとは思っていないので、勝ち方は何でもいい。結果が付いてくれば、それだけで僕はいいです。NJKFのライト級のベルトは価値があるものだという試合が出来たらいいと思います」
高校野球時代のポジションは外野とリリーフピッチャー。「自分が3年生の時に軟式野球部から硬式に変わって、夏の大会に1回だけ出たんですが、けっこう強いチームと当たって初戦敗退でした。でも今、母校は10年目くらいになって都でベスト8に入ったりして頑張っています」とのこと。
ちょうど昨晩、テレビで見て「自分のことで精一杯だったので忘れていましたが、高校野球の季節になったんですね」と気がついた。では、今回のタイトルマッチが“俺の甲子園”ですねと振られた一輝は、「あまりそういうシャレたことは言えません」と笑った。
伝統のベルトを巻くのは、一輝か、それとも宮越か?
ニュージャパンキックボクシング連盟
「熱風 零七〜桜井洋平FINAL」
2010年8月1日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
<全対戦カード>
▼桜井洋平FINAL 60kg契約 3分5R
桜井洋平(Bombo Freely/WFCAムエタイ世界ライト級王者)
VS
羅紗陀(キング/WBCムエタイルール日本&NJKFスーパーフェザー級王者)
▼NJKFフェザー級王座決定戦 3分5R
米田貴志(OGUNI/同級1位/WMCインターコンチネンタル・スーパーバンタム級王者)
VS
中嶋平八(誠至会/同級2位)
▼NJKFライト級王座決定戦 3分5R
一輝(OGUNI/同級1位)
VS
宮越慶二郎(拳粋会/同級2位)
▼67kg契約 3分5R
大和侑也(大和/NJKFウェルター級王者)
VS
K・ルークプラバーツ(センチャイムエタイ/元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級10位)
▼65kg契約 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
高橋誠治(町田金子/NJKFウェルター級2位)
VS
須釜和成(拳粋会/NJKFスーパーライト級2位)
▼NJKF BONITA BOXEO アトム級 3分3R
ちはる(ウィラサクレック・フェアテックス/第2代M-1ミニフライ級王者)
VS
山田純琴(y-park/NJKF BONITA BOXEOアトム級1位)
▼ライト級 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
ひでお(北流会君津/同級5位)
VS
畠山隼人(E.S.G/同級7位)
▼ライト級 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
ミシマ(格闘道場G-1/同級6位)
VS
健司(インスパイヤード・モーション/同級10位)
▼ウェルター級 3分3R
堀 地(町田金子)
VS
中谷安裕(ワイルドシーサー群馬/MA日本キックボクシング連盟)
<チケット料金>
VIP席15.000円 SRS席12,000円 RS席10,000円
S席7,000円 A席5,000円
※当日券は各500円増し。
<チケット販売所>
チケットぴあ=TEL:03-5237-9999、TEL:0570-02-9977(全国共通)
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999
NJKF事務局=TEL:03-6912-7247
出場選手所属ジム
<お問い合わせ>
NJKF事務局=TEL:03-6912-7247
●NJKF2010年度スケジュール
(B)はブリザードジム、(S)はセンチャイムエタイジム主催
8月1日(日)東京・後楽園ホール
9月5日(日)東京・新宿FACE(S)
11月7日(日)東京・後楽園ホール
12月5日(日) 東京・新宿FACE(S)
12月19日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
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