8月14日(土)東京・後楽園ホールで開催されるKrush実行委員会『Krush.9』に出場する全選手の公開計量が、大会前日となる13日(金)東京・新宿FACEにて14時から行われた。全員が一発でパスしている。※計量結果は下記。ヘビー級は計量なし。
当初、名城裕司(K-NETWORK国士会館)との対戦が決定していた山本優弥(青春塾)が急性盲腸のため手術を受けて欠場。大会2週間前に急遽オファーを受けて佐藤嘉洋(名古屋JKF)がメインイベントで名城と対戦する。
「後楽園ホールで試合をやるのは5年ぶりくらい(2005年2月6日の山本優弥戦以来)。日本武道館と同じ雰囲気でオーラがある好きな会場ですね。デビュー戦もホールでしたし、故郷に帰ってきたような気持ちです」と、特別な想いを語る佐藤。
「優弥と1回目に闘って以来なので、その時の僕は24歳だった。今は29歳になって5年間でどれくらい自分に格闘家として、また人間としてのオーラが身に付いたか。試合が終わった後、映像を見れば分かると思うのでそれが自分自身楽しみです」
出場発表の会見では「試合まで間がありませんが、僕はプロとして、いついかなる時も闘う準備が出来ているので、当日は95%に仕上げてリングに上がります」とコメントしていたが、「実際は93%の仕上がり」だという。
「僕の持論では120%頑張るというのは気負いにしかならない。リングに上がるまではいつも90〜95%に仕上がるようにしている。ゴングが鳴れば緊張で100%になるという自分の哲学があります」
7・31『RISE』では同じくK-1MAXで活躍するアルトゥール・キシェンコが後楽園ホールに登場し、日菜太にまさかのKO負けを喫した。その試合をリングサイドで観戦していた佐藤は不安な気持ちにならなかったのかを聞くと、意外な答えが返ってきた。
「その危機感でいっぱいですね。この試合はリスクしかないと自分では思っているので。実績は確かに違うけれど、全然楽勝だとは思っていません。名城選手が(長島☆自演)乙くんに秒殺されたと言っても弱いとは全然思っていない。むしろあれは名城選手の勇気の証。弱いとは全然思っていないし、楽勝とも思っていない。なぜなら自分が今まで闘ってきた中でどういう相手でもプレッシャーがあったし、全然余裕はない。凄くピリピリしていますね。
(そうは見えないと言われて)いつも自分の試合の2試合前にならないと緊張はしないんです。いつものブアカーオとやっても魔裟斗選手とやっても同じ緊張感で試合に臨むと思います。名城選手の映像は全部見ました。どんな相手だろうが全部見て、会長と作戦をたてて臨みます。全部準備してきたのでぬかりはありません」
まさに百獣の王ライオンが兎一匹倒すのにも全力を尽くす、という言葉を地で行く佐藤。格下の相手だからこそリスクが高く、全力で臨まなければ足元をすくわれることを理解しているのだ。
最後に、佐藤は「いい試合になるので期待してください。キシェンコに次ぐ大アップセット(番狂わせ)は絶対に起こさせない」と宣言した。
一方、名城は対戦相手が急遽変更、さらなる大物が出てきたことについて「優弥選手との試合の話をいただいた時から相手が強いことに変わりはない。誰が相手でも自分はチャレンジャーのつもりで闘って行くことに変わりはありません。だから別に何とも思っていませんね」と、強心臓ぶりを発揮する。
「健太選手とやって(7月9日、判定勝ち)から日が経っていないので絶好調のまま練習を続けてきました。自分の想像を超える仕上がりが出来たので、名城裕司という男を真っ向からぶつけていきたいと思います」と、佐藤を目の前にして言い放った。
日菜太がキシェンコ戦で三日月蹴りという秘策を用意していたように、何か佐藤戦の秘策はあるのかとの質問には「見れば分かるようにとても身長差があるので、背が高い人特有の攻撃が怖い。その特訓はしてきました。いろんな方法で工夫を凝らして対策を練ってきました」と、何かある様子。
しかし、佐藤の“準備万端、全力で行く”発言を聞くと「正直、僕と闘ってくれる佐藤選手はナメてくるんじゃないかと思っていて、そこに付け込む隙を狙っていたんですが、そこまで自分を評価してくれているとは。本当に鳥肌が立つくらい怖さを感じたし、そこまで評価してくれているんだとさらにやる気になりましたね」と、本気で向かってくる佐藤に恐怖を感じながらも、喜びも感じているようだった。
「僕から見ても佐藤選手は日本最強だと思っているので、ここで勝ったら日本最強の称号が手に入る。ここで勝って来年のMAX日本トーナメントで優勝して、本物の日本チャンピオンになりたいですね」と、名城は野望を燃やした。
Krush実行委員会
「Krush.9」
2010年8月14日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第9試合) 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX日本トーナメント2006&2007優勝)=70.0kg
VS
名城裕司(国士会館)=70kg
▼セミファイナル(第8試合) 63kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
石川直生(青春塾/第2代全日本スーパーフェザー級王者)=62.6kg
VS
梶原龍児(チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者)=63.0kg
▼第7試合 70kg Fight K-1ルール
白虎(和術慧舟會/チームC3BLAIZ) =69.4kg
VS
吉川英明(チームドラゴン)=68.0kg
▼第6試合 ヘビー級 K-1ルール 3分3R延長1R
堀 啓(小比類巻道場)
VS
福田雄平(HIDE’S KICK)
▼第5試合 85kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
洪 太星(極真会館) =84.5kg
VS
長井憲治(U-FILE CAMP赤羽)=84.5kg
▼第4試合 85kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
ヤン・カシューバ(バンゲリングベイ・スピリット) =84.6kg
VS
地主正孝(正道会館)=84.1kg
▼女子アマチュアマッチ Krush女子特別ルール 2分2R延長1R
谷山佳菜子(正道会館東大阪本部)
VS
魅津希(空手道白心会)
▼第3試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R
一馬(小比類巻道場)=59.6kg
VS
森川修平(KSS健生館)=58.8kg
▼第2試合 55kg Fight K-1ルール 3分3R
田中一輝(月心会) =54.8kg
VS
力也(KSS健生館)=54.4kg
▼第1試合 63kg契約 K-1ルール 3分3R
前田 修(GET OVER) =62.6kg
VS
高橋 功(和術慧舟會/DURO)=62.7kg
▼オープニングファイト第3試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R
瞬太(GET OVER) =59.8kg
VS
佐々木大蔵(チームドラゴン)=59.5kg
▼オープニングファイト第2試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R
渡辺 武 (青春塾) =59.6kg
VS
山口正道(島田)=59.8kg
▼オープニングファイト第1試合 70kg Fight K-1ルール 3分3R
YUUKI(鷹虎) =68.3kg
VS
能登 崇(和術慧舟會/釧路支部・忠和會)=69.5kg
<チケット料金>
SRS席 10,000円/RS席 7,000円/S席 5,000円/A席 4,000円/スタンディング 3,500円
※当日券は16:00より会場1階当日券売り場にて販売
<お問い合わせ>
グッドルーザー 03−5351−8390
●2010年度 Krush大会スケジュール
8月14日(土)後楽園ホール 「Krush.9」
8月27日(金)新宿FACE 「Krush Fan
Festival 2010」
9月20日(祝)後楽園ホール 「Krush.10」
10月下旬 新宿FACE 「Krush-EX」
12月12日(日)後楽園ホール
「(大会名未定)」
※大会スケジュールは追加・変更・中止となる場合がある
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