2月18日(金)東京・新宿FACEにて、3月19日(土)東京・後楽園ホールで開催される『Krush初代王座決定トーナメント 〜Triple Final Round〜』の公開記者会見が行われた。会見には3階級の初代王座決定トーナメントに出場する全選手が出席し、各階級に分かれて意気込みを語った。
63kgの準決勝では梶原龍児(チームドラゴン)VS才賀紀左衛門(M&Jキックボクシング)というカードが実現したが、これは前回の試合後に才賀が梶原との対戦をアピールし、その流れを受けて組まれたものだ。
才賀は昨年のK-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournamentに出場し、ファイヤー原田、石川直生を下してベスト4にまで進出。対戦相手や他の出場選手に対する歯に衣着せぬ発言で注目を集め、ベスト4という結果だけでなく悪漢キャラとしてもインパクトを残している。
この日の会見でも「今回がKrushは2回目やけど、対戦相手が龍児さんということで。自分もチームドラゴンにおった時期があって、その時に龍児さんにボコボコにされてました。でもあの時とは違うし、俺は胸を借りるつもりもありません。これからは若手が盛り上げていくんで、しっかり勝ちます。それで決勝もどっちが上がって来ても、しっかり勝っちゃいます」と世代交代をアピール。
才賀の言葉に対し梶原も「俺は紀左衛門は実力者で強いことは認めている。でも彼が試合をするリングには何かが足りない。彼の試合を見た人で『明日から頑張ろう』とか、そういうことを思う人は多くないと思う。だから彼はまだ若手。俺の方がリングの上で戦っているキャリアが長くて、このリングのへッズ(頭=トップの意味)として戦っているっていう気持ちがある。だから彼には今までにない心意気でリングに上がってきて欲しい。そうすれば彼が思っているような非日常の試合が出来ると思う。でも俺も壊すつもりで行くからよろしく」と熱い言葉を才賀に投げかける。
これを受けて才賀は「いやあ…言っていることは確かにそうやなと思います。俺がこれから格闘家としてやっていく中で、この試合は大事な試合になるやろなって。そして自分の成長にもつながると思っています」と梶原のメッセージを認めつつも「でも俺はKrushのベルトが欲しくてやっているわけじゃない。俺が欲しいのはK-1のベルト。Krushのベルトも取れないようじゃ、K-1にも出られないし、Krushのベルトは通過点かなと思ってます」と自分を曲げることなく、Krushのベルトは通過点だと言い切った。
準決勝のもう1試合では卜部功也(チームドラゴン)と白濱卓哉(建武館)が激突。プロ無敗のままベルトにあと一歩のところまで来た卜部は「僕はデビュー戦がKrushで、ずっとKrush一本でやってきて、僕は自分を“Krushの子”だと思っています。だから絶対にベルトを獲りたい。白濱選手はやさしくていい人そうで、子供たちにも応援されて、入場曲の通りキン肉マンのような人です。
でも僕はチームドラゴンの看板、芦原会館の看板、そして自分の看板を背負っています。それは自分で守らなければいけない。絶対に勝ってベルトは僕が獲ります」とKrushへの想いを熱弁。一方の白濱は「他の3選手は華があってマスコミにも取り上げられているので、そういうのは他の3人に任せて、僕は気楽に戦おうと思います」と卜部とは対照的なコメントを残した。
今回はワンデイトーナメントのため、決勝で梶原VS卜部の同門対決でベルトが争われる可能性もある。梶原と卜部にそのことを質問すると「そういう周りの期待に応えなきゃいけない。もし同門対決になっても俺らはやるし、トーナメントが決まって2人で『決勝でやろうな』って約束したんですよ。だから俺は絶対に勝つし、功也も勝ってくれると思う。
Krushの初代王座決定トーナメントの締めは、そのくらいセンセーショナルじゃないと駄目でしょ(※メインイベントは63kgの決勝)。俺と功也は練習ではガチでやり合っているし、俺が勝って功也が負けて、功也が勝って俺が負ける時もある。だから決勝では2人で“殴り愛”したいです」と同門対決への想いを語った梶原。卜部も「僕も龍児さんと決勝でやるために勝ちたい。試合順を考えても締めが僕たちの決勝戦で、一番熱い試合が出来るのは僕と龍児さんだと思う。こうなるのが一番盛り上がるし、そのためにも勝ち上がっていきたい」と話し、決勝戦での同門対決を誓い合った。
こうして質疑応答の時間が終了となったのだが…ここでマイクを持ったのが才賀。「俺は2人が決勝で同門対決するのは面白いと思っていません。この中で一番華がある俺が優勝するのが面白い。だから俺が2人の“殴り愛”を邪魔させてもらいます」と2人の熱いやりとりをぶち壊すような一言! 最後の最後に才賀が悪漢ぶりを爆発させた。果たして梶原と卜部の同門対決は実現するのか? それとも才賀がそれを阻止するのか? ベルトの行方だけでなく、そこまでの勝ち上がりも気になるトーナメントとなった。
Krush実行委員会
「Krush初代王座決定トーナメント 〜Triple Final Round〜」
2011年3月19日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
<追加対戦カード>
▼スーパーファイト 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX 2009第3位)
VS
郷野聡寛(フリー/第3代全日本キックボクシング連盟ヘビー級王者)
▼60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
松野祐貴(NPO JEFA)
VS
鈴木雄三(極真会館/2009年全世界ウエイト制軽量級優勝・全日本ウエイト制4連覇)
<全対戦カード>
▼メインイベント(第11試合)Krush−63kg初代王座決定トーナメント決勝 K-1ルール 3分3R延長2R
第7試合(卜部×白濱)の勝者
VS
第6試合(梶原×才賀)の勝者
▼セミファイナル(第10試合)Krush−60kg初代王座決定トーナメント決勝 K-1ルール 3分3R延長2R
第5試合(卜部×祐太)の勝者
VS
第4試合(野杁×竹内)の勝者
▼第9試合 Krush−55kg初代王座決定トーナメント決勝 K-1ルール 3分3R延長2R
第2試合(水原×日下部)の勝者
VS
第1試合(KENJI×瀧谷)の勝者
▼第8試合 スーパーファイト 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX 2009第3位)
VS
郷野聡寛(フリー/第3代全日本キックボクシング連盟ヘビー級王者)
▼第7試合 Krush−63kg初代王座決定トーナメント準決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
卜部功也(チームドラゴン/K-1甲子園2008準優勝)
VS
白濱卓哉(建武館/2009Krush Rookies Cup王者)
▼第6試合 Krush−63kg初代王座決定トーナメント準決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
梶原龍児(チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者)
VS
才賀紀左衛門(M&Jキックボクシング/K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament第3位)
▼第5試合 Krush−60kg初代王座決定トーナメント準決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
卜部弘嵩(チームドラゴン/2007全日本新空手K-2軽中量級王者)
VS
DYNAMITE祐太(Liquid FIST)
▼第4試合 Krush−60kg初代王座決定トーナメント準決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
野杁正明(OISHI/K-1甲子園2009王者)
VS
“狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界スーパーフェザー級王者)
▼第3試合 Krush−55kg初代王座決定トーナメント準決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
水原浩暁(光/J-NETWORKスーパーバンタム級王者)※水原浩章より改名
VS
日下部竜也(OISHI/シュートボクシング日本スーパーバンタム級王者)
▼第2試合 Krush−55kg初代王座決定トーナメント準決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
KENJI(DC LAB.GYM/元WPMO世界スーパーフライ級王者)
VS
瀧谷渉太(桜塾/2007全日本新空手K-2軽量級王者)
▼第1試合 スーパーファイト 63kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
山本佑機(橋本道場/WMAF世界スーパー・ライト級王者)
VS
大石駿介(OISHI/J-NETWORKスーパー・ライト級王者)
▼オープニングファイト第2試合 55kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
匠(チームドラゴン)
VS
田中一輝(月心会/K-1甲子園2008西日本第3位)
▼オープニングファイト第1試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
松野祐貴(NPO JEFA)
VS
鈴木雄三(極真会館/2009年全世界ウエイト制軽量級優勝・全日本ウエイト制4連覇)
<チケット料金>
立ち見 4,000円
※前売りチケットは全席完売
※2月19日(土)よりチケットぴあ、イープラスのみで販売
※2月21日(月)より後楽園ホール5Fにて販売
<チケット発売場所>
チケットぴあ=http://t.pia.jp/
イープラス=http://eplus.jp/sys/main.jsp
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999
<お問い合わせ>
グッドルーザー=TEL:03−5351−8390
●2011年度 Krush大会スケジュール
3月19日(土)東京・後楽園ホール「55kg&60kg&63kgトーナメント決勝戦/各準決勝+決勝」
4月30日(土)東京・後楽園ホール「70kgトーナメント開幕戦/1回戦各4試合+スーパーファイト」
5月29日(日)後楽園ホール ※昼大会
6月12日(日)東京・新宿FACE ※昼夜大会を予定
7月16日(土)東京・後楽園ホール「70kgトーナメント決勝戦/各準決勝+決勝」
8月14日(日)東京・後楽園ホール
9月24日(土)東京・後楽園ホール
10月15日(土)東京・新宿FACE
11月12日(土)東京・後楽園ホール
12月9日(金)東京・後楽園ホール
※大会スケジュールは追加・変更・中止となる場合がある
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