「スック・ダウルンチューチャルン」
2009年10月1日(木・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼第6試合 126P契約
○モンコンチャイ・ペットスパーパン
判定3-0 ※三者とも49-47
●アヌワット・ゲオサムリット
日本でのウティデート戦を控えたアヌワットが、ラジャダムナンで奮闘。
8月末もBBTV王者からローキックでKO勝ちを収めるなど、相変わらずパワフルな闘いをみせてくれるアヌワット。10月12日(月・祝)東京・ディファ有明で開催されるセンチャイ興行でのウティデート戦を前に、ラジャダムナンで現ルンピニースタジアム認定フェザー級5位のモンコンチャイと闘った。
初回アヌワットは、得意のローで圧しまくる。カットにてこずるモンコンチャイは、2Rに入り早速足を引きずり始めた。
このまま豪快にKOしてディファ有明でのウティデート戦につなぎたいところだが、ここからモンコンチャイの猛反撃が始まる。本来モンコンチャイは右ミドル主体だが、この日はアヌワットの弱点?と見られている左ミドルを多様。常に前進系で強打を集めるアヌワットのスタイルには、この左ミドルはキツかった。モンコンチャイのしなる左足が、アヌワットの主武器である右腕を襲う。
3R、それでもこの日のアヌワットは下がらなかった。モンコンチャイもパンチの距離に付き合わざるを得ない感じだ。両者相打ちを覚悟で前に出た。スピードのモンコンチャイと強打のアヌワット。もちろん相打ちの形になれば、豪腕アヌワットの方が有利だろう。
4Rにはアヌワットのパンチが単発でモンコンチャイの顔面を捉えた! 一瞬よろめくが、必死に体勢を戻すモンコンチャイ。場内はアヌワットの一発がいつ当たるのか? それだけのために、この日集まったファンばかりだ。
もう場内はどっちが勝とうが関係無い様な異常な沸き返りだ。
最終ラウンドまで両者の意地が互角に交差したが、それでも前半から蹴り数で圧倒したモンコンチャイが判定勝ち。
アヌワットは若干切れた額の傷は幸い浅かったものの、次戦の相手は強者ウティデート。実はアヌワットとウティデートは2005年2月28日に対戦しており、その時はアヌワットが判定勝利を収めている。
ここ最近にきて、さらに豪快さを増したアヌワットの闘いは、ガードの固いウティデートに、どう食い込んでいくのか、両者の激突は非常に興味深いものだ。
PHOTO&TEXT シンラパムエタイ
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