J-NETWORK
「J-GIRLS Catch The stone〜5」
2010年1月31日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント(第8試合) フライ級契約 サバイバルマッチ1 2分3R
○田中佑季(青春塾/J-GIRLS同級1位)
判定3−0 ※30−27、30−26、30−26
●古谷あさみ(谷山/UKF女子キックボクシング日本フライ級王者/J-GIRLS同級3位)
昨年末のWorld
Queen Tournamentではヘオン・ソンボクに接戦の末に敗れている田中。あれから約1カ月というインターバルで新宿FACE大会のメインイベントに登場。UKF女子キックボクシングフライ級王者であり、J-GIRLSでも3位にランク入りしている古谷を迎え撃った。
1R、ミドルをフェイントで前に出て行く古谷。ミドルを空振りしても、すぐにバックブローを繰り出すが、田中がそこに右ストレート! ここからパンチをまとめて前に出る。
距離が詰まるとヒザ蹴りを突き上げる古谷だったが、田中はそこに左フックを当てる。ジャブのフェイントで古谷をロープに詰める田中。古谷はミドルを蹴って田中の前進を止めようとするが、田中は構わずワンツーで前に出る。
2R、下がりながら左の前蹴りで距離を取る古谷。田中は左右のフックで前に出て、距離が詰まると古谷のボディを殴り続ける。インロー、右フックで前進する田中。古谷が前蹴りで田中を止めようとするが、田中は圧力をかけ続けて古谷をコーナーに張り付けにして連打!
ここで古谷が首相撲からのヒザ蹴り(※J-GIRLSでは禁止)を出してしまい、イエローカードが提示される。再開後、ジャブとボディフックから突進する田中。ボディと顔面にパンチを振り回す。古谷も右ローを蹴って押し返すが、田中が古谷の右ミドルを空振りさせて右フックを叩き込む。
3R、突進する田中に右ミドルを蹴る古谷。さらにバックブローを繰り出して田中を下がらせる。しかし田中が古谷のミドルを空振りさせて右ストレート!
これが古谷の顔面を捉えて古谷が尻餅! ついに田中がパンチで古谷からダウンを奪う。再開後、ポイントを挽回しようとパンチとヒザ蹴りで前に出る古谷だったが、田中もパンチを返してクリンチで古谷の攻撃を凌ぐ。古谷は下がる田中を追いかけてミドルとヒザ蹴りを出すが、田中もパンチを返す。このまま試合は終わり、田中が判定勝利。フライ級次期挑戦者決定トーナメントに弾みをつけた。
▼セミファイナル(第7試合) 52kg契約 サバイバルマッチ1 2分3R
○林田昌子(藤原/J-GIRLSミニフライ級3位)
判定3−0 ※30−29、30−27、30−27
●谷村郁江(リアルディール/J-GIRLSバンタム級7位)
20戦を越えるキャリアを持ちながら、タイトルには縁のなかった林田。福岡リアルディールの女子選手である谷村を下して、年内に予定されているバンタム級次期挑戦者決定トーナメントにつなげられるか?
1R、上体を振りながら左右前後に動く林田は、谷村が距離を詰めてきたところに右ロー、右フックを合わせる。この右フックが谷村の顔面にヒット。それでも構わず林田を追いかける谷村だったが、林田の左右のフックが的確に谷村の顔面を捉える。さらに林田はボディへのジャブから顔面への右フック。
パンチを上下に散らして谷村を攻め込む。
2R、ここも軽快なステップで足を使い、谷村の顔面にパンチを集める林田。さらにこのラウンドはパンチだけでなく強烈な右ローを谷村の左足に集める。谷村は果敢にパンチで前に出て行くのだが、林田は頭を振ってそれを空振りさせ、すぐにパンチを返していく。
3R、2R以上にアグレッシブに前に出て行く谷村だが、林田はそれを押し返して左右のミドル。さらに強烈な右ストレートで谷村を下がらせる。ジャブで前に出る谷村。
林田はそれを空振りさせて左フックを返す。そして谷村の足が止まったところで右ロー! これがバシバシと当たり、谷村は追い足がない。
逆に林田はジャブ、右フック、右ロー。最後まで攻撃を止めることなく谷村を攻め続け、文句なしの判定勝利を収めた。
▼第6試合 バンタム級(53.52kg以下)契約 サバイバルマッチ1 2分3R
○陣内まどか(Black Pug)
判定2−1 ※30−29、29−30、30−29
●正木純子(Hilltop/同級4位)
小・中学生時代にアマチュア50戦以上も経験している“キックの申し子”現役女子高生ファイターの陣内。プロでは2戦2勝の成績を残しているが、インパクトのある勝利は残せていない。この日は元K-1ガールでキャリア豊富な正木と対戦した。
1R、長身とリーチを生かした前蹴りで距離を取る正木。陣内もそこにローを蹴りながらパンチで入っていくが、正木が狙い済ました右ストレートを当てる。こつこつと右ローを当てていくく陣内。
正木は右ミドルと右ストレート。陣内は蹴りを空振りする場面が目立つ。
2R、ここも正木が前蹴りとミドルで距離を取り、右ストレートを狙う。陣内は正木のこの攻撃になかなか前に出て行けないが、インローと右ローで正木の前足を狙う。前蹴り、そして足を上げるフェイントから陣内を下がらせる正木。陣内はワンツー、そしてミドルにつなげるが、クリーンヒットはない。
3R、インローと前蹴りで前に出て行く陣内。それをフェイントにしてパンチを繰り出すが、正木はそれをブロックしてミドルを蹴る。
正木のミドルをブロックしてローを蹴る陣内。正木は陣内のローに合わせてワンツーを打つ。拮抗した試合展開が続く中、残り20秒をきったところで、陣内が一気にラッシュ。正木のローをかわして陣内が左右の連打をまとめたところで試合は終了。判定は2−1のスプリットで陣内。辛くも陣内が正木から勝利をもぎ取る結果となった。
▼第5試合 キックVS総合格闘技 51kg契約 2分3R
○MITSUKI(DRAGON/フライ級7位)
KO 1R1分33秒 ※右ヒザ蹴り
●♂ha@THE♀(=アゲハアットティーエッチイー/パラエストラCNW/総合格闘技)
1R、サウスポーの♂ha@THE♀に対して、右ミドルを蹴っていくMITSUKI。リーチのあるMITSUKIに対して、パンチで距離を詰めていく♂ha@THE♀だったが、MITSUKIは右ミドルと前蹴りで距離を詰めさせない。
そしてMITSUKIが右ミドルを蹴ったところで、MITSUKIの膝が♂ha@THE♀のボディを直撃。そのまま♂ha@THE♀はうずくまってダウン。カウント内にファイティングポーズを取れず、MITSUKIがKO勝利を収めた。
▼第4試合 キックVS総合格闘技 ウェルター級契約 2分3R
○ローラジャンジラ(ジャンジラ/総合格闘技)
判定3−0 ※30−28、29−27、30−27
●モニカ(スウェーデン/DRAGON)※アルフレッドソン・モニカから改名
1R、長身のモニカは手を伸ばして左右のヒザ蹴り。これがローラのボディにグサリと突き刺さり、モニカは右ストレートまでつなげる。この攻撃にやり辛そうなローラだったが、試合が進むに連れてワンツー、そしてヒザ蹴りで前進。
2Rに入るとローラがモニカをロープに詰めて、モニカの顔面にパンチを集める。
必死にそれをディフェンスして、攻撃を返すモニカだったが、ラウンド終了間際にローラがダウンを奪う。
3R、モニカはジャブを突いて右ストレートで反撃。しかしローラも前に出続けてモニカを下がらせる。ダウンのポイントを奪ったローラがモニカを下した。
▼第3試合 キックVS総合格闘技 ライト級 2分3R
○超弁慶(ガムランナック/総合格闘技)※初参戦
判定3−0 ※29−28、30−29、30−28
●ノックKAHORI(APKF/エス)※デビュー戦
1R、長身のノックKAHORIは左手を伸ばすようにして右ミドル、右のヒザ蹴り。しかし超弁慶は右ローを蹴りながら、ノックKAHORIの懐に入って右ストレート、右アッパー、左フックを打つ。
2Rに入るとノックKAHORIが右ミドル、右ストレートと射程の長い攻撃で超弁慶を近づけさせないが、一旦、パンチで間合いを詰めると超弁慶が左右の連打! ノックKAHORIはガードを固めて棒立ちになる。3Rも超弁慶がパワフルなパンチで前進し、ノックKAHORIを下がらせ続けた。
▼第2試合 キックVS総合格闘技 アトム級契約 2分3R
○丸中雅恵(ワイズスポーツ)
判定2−0 ※29−29、29−28、30−28
●関友紀子(フリー/総合格闘技)
1R、サウスポーの関は上体を低くして右フック、左ストレートで突進。丸中の懐に入ってパンチの連打をまとめる。丸中は下がりながら右ロー、さらに右ストレート。しかし関は前に出続けて左アッパー、ボディフックで攻める。
しかし2Rに入ると、丸中も同じように上体を低くして関に突進。左右のフックとアッパーを連打、右ローを蹴る。3Rも互いに手数を止めずノンストップの打ち合いとなったが、丸中の手数が上回り、丸中が勝利を手にした。
▼第1試合 アトム級契約 2分3R
○奥村ユカ(S-KEEP)
判定2−1 ※30−28、28−29、30−29
●yu_kid(レグルス池袋)
1R、前蹴りで距離を作り左ミドルを蹴っていくyu_kid。奥村がパンチで距離を詰めて右アッパーと左フック。ここで両者クリンチが多く、レフェリーから注意が与えられる。
2Rも額をつけて近い距離でパンチを打ち合う攻防が続くが、yu_kidが首相撲からのヒザ蹴りを出してしまい、これでyu_kidが減点1となってしまう。3Rに入ると左ミドルとローで前出るyu_kid。奥村も右アッパー、右ストレートを返す。判定は2−1で奥村! 勝ち名乗りを受けた奥村は泣き顔で初勝利の喜びをかみしめた。
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