J-NETWORK
「J-GIRLS Catch The stone〜6」
2010年3月28日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント(第9試合) スーパーファイト フェザー級アジア親善試合 サバイバルマッチ1
○イム・スジョン(韓国/EMA/サンサンイグル/バルソンゲームズ/タイカンムエタイ協会王者)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
●佐々木仁子(チームドラゴン/J-GIRLSフェザー級王者)
昨年12月にアーネスト・ホーストの愛弟子ジョアンナに敗れ、約3年間の無敗記録にピリオドが打たれることになった“J-GIRLSフェザー級の最強女王”佐々木。今回は再起戦で韓国でタレントとキックボクサーの二束の草鞋を履いている“韓国の美人格闘家”スジョンと対戦した。
その経歴ばかりに目が行ってしまうスジョンだが、キックボクサーとしてもK-1韓国大会に出場、シュートボクシングのRENAからも勝利。佐々木にとっては強敵とも言える相手だ。
試合前には普段はバンタム級で試合をしており、「(1階級上の)フェザー級で試合をすることが気になる」と話していたスジョン。しかしリングに両者が上がると、体に厚みがあり、骨格が大きく見えるのはスジョンの方だ。そしてスジョンのセコンドには過去に激闘を繰り広げたRENAがつく。
1R、パワフルなワンツー、右ローを蹴っていくスジョン。佐々木もガードを高く上げて前に出て行くが、スジョンはそれをジャブで止めるようにして右ローにつなげていく。
スジョンのジャブに右フックを合わせる佐々木。これを基点にパンチで前に出ていこうとするが、スジョンが上手く佐々木の周りを回りながら先にパンチとローを出して、佐々木に攻撃の隙を与えない。
2R、ここも高いガードで前に出て行く佐々木。距離を潰して自分のパンチを打って行きたいのだが、スジョンは前蹴りで佐々木を蹴り離し、ワンツーから右ローを繰り返す。佐々木もじりじりと間合いを詰めるのだが、先にジャブやローを出すのはスジョン。佐々木の右のパンチのカウンターを受けても、必ずミドルやローを蹴り返し、手数で佐々木を上回る。
3R、これまでパンチ一辺倒だった佐々木だが、このラウンドはパンチをまとめて右ロー。このローがスジョンの左足を捉え、テーピングを施していたスジョンの左足が流れる。このローを基点に得意のパンチにつなげたい佐々木だが、スジョンもローを受けてワンツー、左ミドルを返す。互いに一歩も引かない展開となり、試合終了となった。
判定は30−30、30−29、30−29でスジョン! スジョンがJ-GIRLSのリングでその強さを見せ付けた。
▼セミファイナル(第8試合) 60s契約 サバイバルマッチ1
○村上リエ(DRAGON GYM/WPMO女子ライト級王者)
判定3−0 ※30−29、29−28、30−27
●超弁慶(ガムランナック)
ここまでキックでは無敗街道を突き進んでいる村上。対戦相手の超弁慶は総合格闘技を中心に活躍し、1月にJ-GIRLSに初参戦。立ち技ルールでも勝利を収めている。
1R、長身とサウスポーを活かして村上が左ミドルと前蹴り。超弁慶が距離を詰めようと前に出てくると、そこに左のヒザ蹴りと左ストレートを打ち下ろす。超弁慶も村上のヒザ蹴りに左フックを合わせていくが、村上はペースを変えずに左ミドル、左ヒザ蹴りを中心とした攻撃を繰り返す。
2Rに入ってからも自分のペースで試合を組み立てていくのは村上。強引に距離を詰めてパンチを振り回す超弁慶を左ストレートと左のヒザ蹴りで迎え撃つ。
3Rも村上がしっかりと超弁慶のパンチをブロックして左ミドル、そして左ストレートと左のヒザ蹴り! 村上はこのヒザ蹴りで超弁慶のボディを効かせる。最後まで村上が超弁慶にペースを握らせず、危なげない試合運びで勝利を収めた。
▼第7試合 47kg以下契約 2分3R
△美保(KFG/J-GIRLSアトム級4位)
ドロー 判定0−0 ※29−29、30−30、29−29
△紅絹(フォルティス渋谷/J-GIRLSミニフライ級1位)
1月のレベルスで当時M-1女子ミニフライ級王者だった岡田敦子から判定勝利している美保。1Rのゴングが鳴ると、美保は中央でどっしり構え、紅絹はぐるぐると回る展開。フックで前進するサウスポーの紅絹に対し、オーソドックスの美保は右ミドルで距離をとる。
紅絹は挑発するようにノーガード状態で体を揺さぶりながらパンチを出すが、16cmも長身の美保はうまく距離を取り当てさせない。
2Rも変わらず美保が右ミドルを当てながら距離を取る。紅絹は様子を探るようにブンブン左右のフックを振り回すも決定打はない。
3R、ガードを下げながら紅絹は前に出ながらフックを振るう。美保は後ろにひょいひょいさがりながら避け右ミドル。お互いに打ち合う場面はあったが決定打はなくゴング。ドローに終わった。
▼第6試合 フライ級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝戦第2試合 サバイバルマッチ1
○田中佑季(全日本・青春塾/同級1位)
延長判定3−0 ※三者とも10−8
●安倍基江(アカデミア・アーザ/World Queen Tournament 2009準優勝)
※本戦は29−29、29−30、29−29
※田中がトーナメント決勝戦に進出
約8カ月ぶりの再戦。2009年7月に『Japan
Queen Tournament 2009』決勝戦を争い、この時は安倍が2Rにダウンを奪って判定で勝利を収めている。
その後、両者は昨年12月の『World Queen Tournament 2009』に出場し、安部は神村江里加に初黒星を付けるなどして準優勝、田中は1回戦敗退。しかし、田中は今年3月に行われた、UKF女子キックボクシング日本フライ級王者・古谷あさみとの一戦では、3Rにダウンを奪って勝利している。
1R、接近戦を仕掛けヒザ蹴りを放つ安倍に対し、田中は左右のフックでガンガン振るう。田中のバランスのいいパンチの前に押され気味の安倍は必死に組み付いてはヒザ。
2R、安倍の蹴り終わりを狙って、田中がフックを当てる。安倍が前に出続け、接近戦にあるために、田中は連打が遮られる。両者ともに組み付きが目立ち始め、イエローカード(注意)が言い渡される。
3R、安倍はパンチを当てながら組み付いてはヒザ。田中は距離を取りながらローからフックにつなぐ。安倍はバックブロー。
走りこんでの跳びヒザと積極的な攻めを見せる。お互いに決め手がないまま試合終了。判定は29−29、30−30、29−29で安倍に一票入ったのみで、二票はドロー。
延長R、ミドルを出す安倍に対し、田中が前に出ながら左右のフック。コーナーに詰めたところで、田中の渾身の右フックがクリーンヒットし安倍がダウン! 立ち上がる安倍は反撃を見せるも決め手はなし。田中が判定勝利し、リベンジに成功した。トーナメント決勝戦では林田と対戦する。
▼第5試合 フライ級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝戦第1試合 サバイバルマッチ1
○林田昌子(藤原)
判定3−0 ※三者とも30−28
●ジェット・イズミ(M16/初代J-GIRLSミニフライ級王者)
※林田がトーナメント決勝戦に進出
ジェットと林田は、2007年5月20日『女祭り』ディファ有明大会でJ-GIRLS認定初代ミニフライ級王座を懸けて争って以来の再戦となる。この試合で初代J-GIRLSミニフライ級王者となったジェットはその後、他団体や総合格闘技のリングで活躍。今回は久々のJ-GIRLS登場となった。
1R、前蹴り、左ミドルと蹴り主体のジェットに対し、林田は伸びのある左ジャブを当てていく。そしてミドルとパンチを集め、ジェットをロープにつめると一気に連打で追い込む。手数でやや林田が有利か。
2R、左ジャブを付きながら林田は距離を取る。ジェットは前蹴り、ミドルで対抗し、お互いに接近戦では激しくパンチを交錯させる。
3R、どっしり構えるジェットはジャブからミドル。林田も左ジャブを出しながらうまく回り込んでは右ロー。ジェットのパンチがヒットし、林田は鼻血を出すも前に出てパンチからローにつなぐ。手数と有効打の目立った林田が判定勝利を収めた。
▼第4試合 バンタム級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝戦第2試合 サバイバルマッチ1
○陣内まどか(Black PUG/同級4位)
判定2−1 ※30−29、30−28、29−28
●谷村郁江(リアルディール/同級7位)
※陣内がトーナメント決勝戦に進出
1R序盤からパンチ連打から右ミドルにつなぐ陣内に対し、谷村はひたすらパンチの連打で陣内の距離を潰しにかかる。お互いに鼻血を出す激しい打ち合いを見せる場面もあったが、確実にミドルを当てた陣内が僅差のポイントで勝利。
デビュー以来3連勝中の“ハマのスーパー女子高生”が連勝記録を伸ばした。
▼第3試合 バンタム級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝戦第1試合 サバイバルマッチ1
○難波久美子(MA・契明/日本チャクリキ協会バンタム級女子王者)
判定2−1 ※29−28、29−30、29−28
●NANA☆SE(KING EXCEED/同級3位)
※難波がトーナメント決勝戦に進出
ひたすらパンチで前に出続けるNANA☆SE。難波をコーナーに追い込みラッシュを仕掛ける。難波は負けじとガードを固めながらミドルとインロー。そして右ハイキックを何度かクリーンヒットさせた。
3Rには、NANA☆SEのパンチに対し、難波もパンチで応戦し一進一退の攻防へ。僅差で難波が勝利した。
▼第2試合 アトム級契約 ランキング査定試合 2分3R
○PIRIKA(ミルキーウェイ)
判定3−0 ※30−27、30−26、30−26
●Yu_kid(レグルス池袋)
2009年5月31日に対戦している両者。この時はPIRIKAが判定勝利している。
1Rから仕掛けたのはPIRIKA。パンチからミドルで押し込むと、2Rには前蹴り、ボディーブローとボディを中心した攻め。防戦一方のYu_kidは2度のダウンを喫してしまう。3RもPIRIKAがボディ中心に攻め、文句なしの判定勝ち。
▼第1試合 アトム級契約 2分3R
○丸中雅恵(ワイズスポーツ)
判定3−0 ※29−28、29−28、29−27
●443(フォルティス渋谷)※デビュー戦
1Rから激しい打ち合い。紅絹と同門で体系の似た443がパンチ連打で追い込む場面を作るも、丸中にしのがれる。
2Rには丸中がダウンを奪い、主導権は完全にひっくり返る。443のパンチを前蹴りで突き放し、ペースを掴んだままの丸中が勝利した。
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