「Strikeforce26 Fedor vs Werdum」
2010年6月26日(土・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州サンノゼHPパビリオン
▼ヘビー級 5分3R
○ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)
一本 1R1分9秒 ※三角絞め
●エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/第2代PRIDEヘビー級王者)
前回2009年11月7日の『Strikeforce: Fedor vs. Rogers』にて、ブレット・ロジャースを2R1分48秒でTKOに下し、最強伝説を守り続けている“60億分の1の男”ヒョードル。
今回の挑戦者は『PRIDE』で活躍し、ミルコ・クロコップの柔術コーチとしても知られ、現在ではシュートボクセアカデミーでもトレーニングを積んでいるヴェウドゥムだ。
1R、じりじりとヴェウドゥムに歩み寄っていくヒョードル。ヴェウドゥムの右ストレートに右アッパーを合わせ、そこから左フック! 右アッパー! ヒョードルのパンチに押されるようにヴェウドゥムが尻餅をつく。
ヒョードルは一気にパンチと鉄槌を落とすが、ここでヴェウドゥムが三角絞め!
ヴェウドゥムは三角絞めと腕十字のコンビネーションで攻め込み、ヒョードルは必死に体を振ってそこから脱出しようとするが、ヴェウドゥムの三角絞めががっちりと入り、ヒョードルがタップ! ヴェウドゥムがヒョードルからタップを奪い、歴史を変えた。
▼ミドル級 5分3R
○カン・リー(アメリカ/第2代同級王者)
KO 2R1分46秒 ※バックキック→パウンド
●スコット・スミス(アメリカ)
昨年12月以来の再戦となった一戦。前回はリーが一的に試合を進めながら、スミスのパンチ一発でリーが逆転KO負けを喫している。リーは会場から大声援を浴びて、スミスへのリベンジに挑む。
1R、サウスポーのリーにスミスは右のパンチから一気に距離を詰めて金網まで押し込む。これを凌いだリーはスタンドでジャブを突き刺し、そこから左ストレート。 これがスミスの顔面を捉える。そしてリーが右フックから左ストレート!
たまらずスミスがタックルに入るが、リーがそれを切ってパンチを落とす。試合が打撃戦になるとリーが左ストレート! 左ハイ! ヒザ蹴り! リーはスミスのタックルを潰してパンチを入れる。
2R、リーが右フック、左ストレート、左右のハイキックを飛ばす。そしてバックキック! これでスミスが金網まで吹っ飛ぶ! 亀になるスミスにリーはパンチを落とす。試合がスタンドに戻るとリーが左ストレート、そして左のバックキック!
これがスミスのレバーに突き刺さり、スミスがダウン! リーが追撃のパンチを落としたところでレフェリーが試合を止めた。
▼女子ミドル級タイトルマッチ 5分5R
○クリス・“サイボーグ”・サントス(ブラジル/同級王者)
KO 2R2分58秒 ※ボディへのヒザ蹴り
●ジャン・フィニー(アメリカ/挑戦者)
昨年8月にジーナ・カラーノを下し、女子ミドル級王者となったサイボーグ。今年1月の初防衛戦ではマルース・クーネンをTKOで下し、圧倒的な強さを見せ付けている。
1R、サイボーグが右ストレートから突進! フィニーも下がりながら右フックを返すが、サイボーグはそのままフィニーを金網に押し込む。試合がスタンドに戻ると、サイボーグは右ストレート、そして首相撲からヒザ蹴り!
サイボーグが打撃で猛ラッシュを仕掛け、パウンドでフィニーをボコボコにする。しかしここでサイボーグがフィニーの後頭部を殴ったとし、レフェリーはサイボーグに減点1が与えられる。
試合再開になると、サイボーグは再び右のパンチを強振してフィニーを一方的に殴り続け、フィニーはガードを固めてディフェンスするのが精一杯。何とかラウンド終了のゴングを聞くが、サイボーグが圧倒的有利に試合を進める。
2R、ここもサイボーグの一方的な試合展開は変わらず。パンチでフィニーを殴り続け、最後はボディへのヒザ蹴りを突き刺し、サイボーグが実力差を見せ付けてのKO勝利を収めた。
▼ライト級 5分3R
○ジョシュ・トムソン(アメリカ/第3代同級王者)
一本 3R4分27秒 ※チョークスリーパー
●パット・ヒーリー(アメリカ)
昨年12月にギルバート・メレンデスに敗れ、ストライクフォース世界ライト級王者から陥落したトムソン。メレンデスに奪われたベルトを取り戻すべく、約6カ月ぶりの試合に挑んだ。対戦相手のヒーリーはレスリングをベースに持つファイターで、38戦のキャリアを誇る。
1R、タックルでテイクダウンを仕掛けるトムソン。ヒーリーはそれを切って、逆に金網際でタックルに入る。トムソンは首相撲の要領でタックルを潰し、ヒーリーのバックに回り込んで腕十字! そして三角絞め! これを外されたトムソンだが、ヒーリーはトムソンのバックに回り込んでジャーマン。トムソンはすぐに正対しヒールホールドを仕掛け、立ち上がる。テイクダウンの攻防でトムソンが上を取ってラウンド終了となる。
2R、ローと前蹴りで距離を探るトムソン。ヒーリーはパワフルなタックルでテイクダウンし、トムソンのバックに回り込む。ヒーリーはバック、ハーフガードでポジションをキープしてパンチを落とす。トムソンは金網に背中を預けて何とか立ち上がるが、ヒーリーはトムソンを持ち上げるようにしてテイクダウン。 トムソンはガードから三角絞め・オモプラッタ。しかしヒーリーもヒールホールドで応戦。トムソンは再びガードから腕十字を狙うが、ヒーリーは腕を抜いてインサイドをキープする。
3R、下がりながらジャブ、右ストレート、前蹴りを出すトムソン。ヒーリーはジャブを突いてパンチで突進し、トムソンを金網に押し込む。ここでヒーリーがトムソンをテイクダウン。
トムソンは腰を切って立ち上がろうとするが、ヒーリーがトムソンの後ろに回り込む。しかしトムソンはヒーリーを前方に振り落とすようにして、上四方で押さえ込む。
そしてトムソンはヒーリーの後ろに回り込んでバックチョーク! これががっちりと入り、ヒーリーがタップ! ヒーリーのレスリング力に苦戦を強いられたトムソンだったが、最後は見事なグラウンドテクニックで一本勝ちを収めた。
|