サステイン
「The Way of SHOOTO 06 〜 Like a Tiger, Like a Dragon 〜」
2010年11月19日(金)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始18:30
▼メインイベント(第9試合) 環太平洋ライト級チャンピオンシップ 5分3R
○土屋大喜(roots/王者)
判定3-0 ※30-26、30-27、30-26
●グスタヴォ・ファルシローリ(オーストラリア/マッハ1/同級2位・挑戦者)
※土屋が2度目の防衛に成功。
今年7月に田村一聖を下し、初防衛に成功した環太平洋ライト級王者・土屋大喜が早くも2度目の防衛戦を迎えた。挑戦者は同級2位のファルシローリ。土屋と対戦した田村に判定負けしているものの、西浦“ウィッキー”聡生や門脇英基らに勝利している相手だ。
環太平洋王者であり世界ランキングでも1位の土屋はベルトを防衛し、世界タイトルに近づくことが出来るか?
1R、ファルシローリが左右のフックで前へいき、土屋もパンチで迎え撃つ。組んでくるファルシローリは引き離す。両足タックルから組み付いてテイクダウンを狙うファルシローリに、土屋は逃げようとして動き回ったがバックを奪われる。
土屋は下からのアームロックで上を奪うとファルシローリはラバーガード。防御する土屋のボディへパンチを叩き込む。ラバーガードから脱出した土屋は上からパンチ、一度離れると再びパンチ。
土屋の両足を取りながら立ち上がるファルシローリは、さらにテイクダウンを狙っていくが、土屋は故意か偶然かロープの外に頭を出してそれがロープに引っかかり、ファルシローリはテイクダウンできず。ならばと後ろからヒザ蹴りを入れたところで初回が終了した。
2R、土屋が前蹴りから左ロー、パンチで前に来るファルシローリにサイドキック。土屋は打撃を放ちながら左へ回り込んでいき、ファルシローリのパンチは軽やかにかわしていく。ファルシローリのタックルを切り、右ストレート。
ファルシローリのパンチをかわして土屋が右ローを2連発。しかし、土屋はスタミナが切れてきたか、徐々にファルシローリのパンチも当たりだす。土屋は左右のボディ、ファルシローリがタックルに来ると潰して上になる。ファルシローリもかなりスタミナを浪費した様子。
下から足を利かせるファルシローリに土屋は立ち上がっての右ロー。起き上がってタックルに来たファルシローリをまたも潰して上になり、膝十字の体勢に!
これは極まらなかったが土屋はすぐに上を奪いにいき、ファルシローリの胸に座った状態からパンチを連打、下から揺さぶってくるファルシローリのマウントを奪い、鉄槌を連打する。土屋優勢のままゴング。
3R、ゴングと同時に右ローを連打していく土屋、ファルシローリの返しのパンチを鮮やかにかわし、右ストレートをヒットさせる。左右の連打で追い詰め、倒れこむファルシローリにパウンド。同時にパスガードを狙うが土屋は動きが止まる。ファルシローリはラバーガードからパンチ、土屋はその足を外して立ち上がる。
右ローからのタックルでテイクダウンを奪った土屋は右のパウンド、そしてストレートアームバーを狙うがこれは不発。なおも鉄槌を落とし続ける土屋、立ち上がると担ぎ上げパスガードからパウンド、サイドを奪うとファルシローリの頭を両足に挟んでのアームロックにいったが、時間切れ。1Rは押されたが、2Rからの追撃での勝利に場内からは拍手が起こった。
判定は3-0で土屋が勝利、2度目の防衛に成功した。
土屋は「ちょっとダメです。1Rに攻め込まれて焦ってスタミナが切れちゃいました。相手の打撃ももらったし、不安でしたが、ラバーガードは練習通りに逃げることが出来ました(勝村周一朗と特訓を積んできたという)」と感想を述べ、「ここでKOしたら日沖選手に(世界タイトルマッチを)やってくれと言うつもりだったんですが、今日の内容では日沖選手も認めてくれないと思うので、もう1回やっていい試合をして、日沖選手に挑戦したいと思います。KOしたらその場で申し込もうと思っていたけれど、ダメですね、今日は。もっと強くなって戻ってきて、それから世界を狙う。もうちょっと待っていて下さい」と、世界タイトル挑戦へのアピールはおあずけとした。
▼セミファイナル(第8試合)バンタム級 5分3R
○マモル(シューティングジム横浜/世界同級3位/KOTC世界ジュニアフライ級王者)
KO 1R2分33秒 ※左ハイキック
●北原史寛(パラエストラ札幌/世界同級2位)
昨年11月のJCBホール大会以来、マモルが約1年ぶりの修斗参戦。修斗を離れている間はアメリカの金網総合格闘技『KOTC』の世界ジュニアフライ級のタイトルを獲得し、KOTC世界王者として凱旋することとなった。
対する北原は現在4連勝中でランキングも世界2位。キャリアではマモルが大きく北原を上回るが、ランキングでは北原がマモルを迎え撃つ形となった。
1R、サウスポーの北原にマモルが右ミドル、フェイントをかけつつタックルに入り、北原はマモルをコーナーに押し込む。マモルはアフロヘアーの頭で相手の顔を押し、体を振ってヒザ蹴りを入れつつ北原を倒すとグラウンドに持ち込むが、すぐに立ち上がった。
マモルが左フックからの右ストレートをヒットさせ、右ミドル、右ロー。北原は右フックからタックルに行くが、マモルは倒れずコーナーを背にする。首相撲の要領で相手の顔を押し、クラッチさせないマモル。
そしてマモルは北原を突き離すと同時に、左ハイキック! 北原は完全に失神! 衝撃のKO勝ちに多くの観客が立ち上がり、マモルに拍手を送った。
リングアナウンサーにインタビューされると「ちょっちゅねーっ」と具志堅用高の真似をするマモルは、「ちょっちゅ早すぎた? 相手はサウスポーだったので右の蹴りを中心にやってたけれど、左が得意なのでいい感じにアゴ先に入りましたね。
ちょっちゅね、他所のベルトを持っているし、ケージにも意識が向いていてエルボーも練習しているし、アメリカでもやってみたい」と、今はケージでの試合をしたいとアピール。
最後には「ハイキックは危ないけど、みんな真似しろよ!」と高らかに叫んだ。
▼第7試合(漆谷VS森)〜第1試合の試合結果はこちら
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