藤原敏男スポーツジム後援会
「Fujiwara Festival〜藤原祭り2010〜」
2010年12月1日（水）東京・後楽園ホール
開場16：30　開始17：30
※オープニングファイト開始16：45

▼メインイベント（第10試合）　58kg契約　WPMF日本ルール　3分5R
○駿太（谷山/MA日本キックボクシング連盟/WMAF世界フェザー級王者、元MA日本フェザー級王者）
判定2−1　※48−47、47−48、48−47
●前田尚紀（藤原/WPMF日本スーパーフェザー級3位、元全日本フェザー級王者）

　今年の藤原祭りのメインイベントに組まれたのは前田VS駿太という注目の日本人対決！　強豪タイ人との対戦を重ね、実力を伸ばしてきた駿太。 一方の前田は今年9月にKING皇兵に勝利するものの、それまでは3連敗と結果が出ない時期が続いた。

　この日本人対決の大一番に向けて前田のセコンドには藤原ジムの先輩である小林聡がつき、駿太のセコンドには谷山ジムの盟友とも言える城戸康裕がつく。

　1R、前田がいきなりワンツーから前に出て右ロー、駿太も右ローを返す。前田が左ボディから飛び込んで右フック、細かくパンチをまとめて奥足へのローを蹴る。駿太も距離を取って右ローを蹴るが、前田がパンチから奥足へのローを的確に当てていく。

　しかし駿太もガードを上げて強引に距離を詰めて右ヒジ！　そして離れ際に左ミドルを狙う。離れた間合いから前田が右ロー。駿太が左ジャブから右ハイキックを蹴る。

　2R、ジャブから左ミドル、ガードを上げて前に出る駿太。前田は左右のフック、駿太をプッシュして右ローを蹴る。前田は駿太との距離を上手くコントロールし、パンチから左右のロー。駿太がガードを上げて前に出てくるところに右ストレートを合わせる。

　この右ストレートで駿太を下がらせる前田は、そこから奥足へのロー。パンチと奥足へのローで駿太の出足を止めて、駿太のジャブに右フック！　これを効かせて一気に前に出て行く！　しかし駿太も距離が詰まったところで右ヒジ！　さらにヒザ蹴りから右ストレート！　接近戦でヒジを有効に使い、今度は駿太が前田を下がらせる。

　3R、駿太が左ミドルを蹴ると、前田はジャブを返す。駿太がジャブを伸ばすとそこに右フックを合わせ、奥足へのローを蹴る前田。駿太は右ストレートで前田を下がらせてボディへのヒザ蹴り！

　 前田が距離を取りながらワンツーを返すと、駿太は右ストレートで飛び込んで右ヒジ。駿太が前田のパンチをブロックして右ミドル、右ストレートのカウンター、右ヒジで前に出る。前田も左ボディ、パンチから右ローとパンチを返すが、駿太のブロックは簡単にはやぶれない。

　4R、ガードを高く上げて強引に距離を詰める駿太。前田はそこに左右のフック、そして奥足へのロー！　駿太が右ローを蹴れば、そこに右ストレートを合わせる。駿太は縦ヒジで前に出て、前田をコーナーやロープまで詰めて左右のヒジ打ちとパンチ。

　前田は左ボディから右ロー、さらに右ストレートから左フック！　駿太のジャブに右のパンチを合わせて、駿太を下がらせる。駿太も必死にジャブと右ミドルを蹴るが、前田はそれをディフェンスして奥足ローを的確に当てる。

　5R、ワンツーから一気にパンチの連打を見せる前田！　左フックから右ストレート、強烈な左ミドルを蹴る！　さらに駿太の右ストレートには右ストレートを返し、これで駿太を下がらせる。しかし駿太もすぐに前に出て右ミドルから右ストレート！

　 これをもらった前田は同じように右ミドルから右ストレート！　右フックを振って前に出て行く。前田の連打に押される駿太だが、前田のジャブに右のパンチをかぶせて右ミドル、右ストレートから左フック、右ヒジを返す。前田は駿太がパンチで距離を詰めてくるとヒザ蹴り！　駿太がパンチの回転を上げてパンチとヒジ打ちで前に出てきても、前田は真っ向からそれと打ち合い、場内が大きく盛り上がる。

　そして残り時間が30秒を切ると前田が猛ラッシュ！　右フックを強振して、左アッパーから返しの右フック！　このまま前田が駿太を押し切るかに思われたが、ここで前田の右ストレートに合わせて駿太が右ヒジ！　これがカウンターで前田を捕えて、前田がダウン！

　 カウント内に立ち上がった前田だったが、その時点で試合残り時間はゼロ。5Rに流れを掴みかけた前田から、駿太が最後の最後でダウンを奪うという劇的な幕切れとなった。判定は2-1と割れて駿太の勝利！　激闘となった日本人対決を駿太が制した。

▼セミファイナル（第9試合）　スーパーフライ級　WPMF日本ルール　3分5R
○クワンピチット・13コインエクスプレス（タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定ジュニアフライ級王者、元同スタジアム認定フライ級王者）
判定2−0　※48−48、50−48、50−48
●藤原あらし（バンゲリングベイ・スピリット/WPMF日本バンタム級1位、WBCムエタイルール日本バンタム級王者、元WPMF世界スーパーバンタム級王者、元全日本バンタム級王者、MACH55優勝）

　対戦相手が変更となり、元ラジャダムナンスタジアムのジュニアフライ級＆フライ級の2冠王者のクワンピチットを迎え撃つこととなった藤原。パンチとローが武器だというクワンピチットを相手にどんな試合を見せられるか？

　1R、サウスポーの藤原が左ミドルを蹴って前に出る。クワンピチットはそれを受けて右ストレート、インロー、左フックを返す。藤原はインローから左ミドル、細かくジャブを突く。

　クワンピチットはロープまで下がりながら右の前蹴り、右のミドル。藤原も右手で距離を取りつつ左ミドルを蹴る。距離が詰まるとクワンピチットは藤原を首相撲に捕えてヒジ打ちとヒザ蹴り。

　これがブレイクになると藤原が細かいパンチから左ロー。クワンピチットはここも下がりながら右ローを返す。

　2R、いきなりワンツーで前に出て行くクワンピチット。しかし藤原はそれをしっかりとディフェンスし、クワンピチットをロープまで下がらせて左のミドル、ローを蹴っていく。クワンピチットも右のミドルを蹴るが、藤原はそれに対してクワンピチットの軸足に左のロー。手数を増やして攻め込む。

　しかしクワンピチットは前蹴りで藤原を突き放し、右ストレートから左フック！　そして強烈な右ミドル！　パンチから首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを入れる。

　3R、クワンピチットが強烈な右ロー。首相撲になると藤原をマットに転ばせる。藤原はクワンピチットをロープまで下がらせて、細かくフェイントを入れながら左ロー。クワンピチットはパンチから組み付いて首相撲に持ち込む。

　藤原の左ミドルをブロックして、クワンピチットが左右のフック、そして右のヒジ打ち！　クワンピチットが藤原を首相撲に捕まえる時間が増える。しかし藤原も左ストレート、左のヒザ蹴りを当てて、そこからローにまでつなげる。

　4R、藤原の左ミドルを受けて、クワンピチットが左フックで前進！　首相撲に持ち込んで藤原のボディにヒザ蹴りを突き刺す。さらにクワンピチットは左ボディから右フックを返す。

　藤原も必死に首相撲に対抗し、左ミドル、左ミドルからの左ストレート。藤原が左ストレート、左のヒザ蹴りで飛び込み、首相撲の展開になり、ラウンド終了となった。

　5R、首相撲の展開になり、藤原をマットに倒すクワンピチット。藤原はクワンピチットをロープにまで下がらせて左ミドル、左のヒザ蹴り。クワンピチットはそれを首相撲に捕える。

　藤原の左ミドル、左ストレートがヒットするが、首相撲になるとクワンピチットが藤原に攻撃を出させない。藤原が左のヒジ、クワンピチットが右アッパーを当てるが、大きな展開にはならず試合終了。クワンピチットが判定2−0で藤原を下した。

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