藤原敏男スポーツジム後援会
「Fujiwara Festival〜藤原祭り2010〜」
2010年12月1日(水)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始17:30
※オープニングファイト開始16:45
▼第8試合 WPMF日本ヘビー級王座決定戦 3分5R
○KOICHI(バンゲリングベイ・スピリット/同級1位、M-1ヘビー級王者)
判定3−0 ※50−48、50−47、50−48
●天田ヒロミ(デジタルスピリッツ/同級2位、HEATキックルールヘビー級王者、K-1 JAPAN GP 2004 優勝)
K-1JAPANで活躍し、50戦以上のキャリアを誇り、4連続KO勝利中の天田。対するKOICHIはM-1ヘビー級のベルトを保持し、こちらも1つの引き分けを挟み4連勝と好調を維持している。
1R、KOICHIの右ローに対して左フックからパンチをまとめる天田。じりじりとプレッシャーをかけて前に出てジャブ、左ボディ、右ストレートを放つ。KOICHIはそれをブロックしてインロー。
天田は左ボディで飛び込み、KOICHIの蹴りを受けて右ボディストレート。KOICHIのガードの間を狙うようにアッパー、フックを打ち込んでいく。KOICHIは顔のガードを固めてインローを返す。インターバル中に発表されたジャッジは3者とも10−10のドロー。(※WPMFのタイトルマッチはラウンド毎のジャッジの採点がインターバル中に読み上げられる)
2R、右ストレートから飛び込んで左右のフック、ボディを打ち込む天田。KOICHIはそれをブロックして左のヒザ蹴りを返し、距離が離れると天田の前足に左右のローを集める。ローを中心に攻めるKOICHIに対して、天田もパンチから奥足への左ロー。天田が右ボディストレートを打つと、KOICHIも右ストレートを返す。パワフルなパンチで飛び込む天田だが、KOICHIは足を使って距離を取り、首相撲で天田を捕まえてパンチを許さない。ジャッジ1名が10−9でKOICHIにポイントをつけ、残り2名は10−10のドロー。
3R、ジャブ、右ストレートから前に出る天田。KOICHIはそれをブロックして右ロー、そして左のヒザ蹴り。天田のパンチをブロックしてインローを繰り返すKOICHI。天田も左フックから右ロー、奥足へのローを蹴る。
KOICHIのヒザ蹴りに天田が右ストレートを合わせ、KOICHIが尻餅をつくが、これはスリップ。逆にKOICHIが突っ込む天田に右ストレートを当てて、天田の前進を止める。ジャッジ2名が10−9でKOICHIにポイントをつけ、残り1名は10−10のドロー。
4R、距離を取って左ミドルとローを蹴るKOICHI。天田は右ローをもらって、そこから右ストレートで飛び込み左フック! これがKOICHIの顔をかすめるが、KOICHIはすぐに首相撲に持ち込んで天田のパンチを許さない。KOICHIが距離を取りながらローを蹴るという展開で終了となった。このラウンドもジャッジ2名が10−9でKOICHIにポイントをつけ、残り1名は10−10のドロー。
5R、左右のパンチを振って前に出る天田。KOICHIは左右のミドルを蹴って、距離が詰まると左のヒザ蹴り、そして天田を首相撲に捕まえる。残り30秒、天田の右ストレートがKOICHIを捕える場面があったものの、ポイントを挽回するまでには至らず。15分間、アウトボクシングに徹底したKOICHIが天田を判定で下した。
試合後、KOICHIは「応援ありがとうございました。もっと勝って上を目指していくんでよろしくお願いします」とコメントした。
▼第7試合 WPMF日本ミドル級王者決定戦 3分5R
○小又大貴(フリー/同級3位)
判定3−0 ※50−46、50−46、50−45
●我龍真吾(ファイティングマスター/同級1位、M-1ミドル級王者、WMF世界ライトヘビー級王者、UKF世界ライトミドル級王者、元WMAF世界ミドル級王者、元J-NETWORKウェルター級王者、元日本ライト級王者)
WPMF日本ミドル級のベルトを争うのはM-1ミドル級、WMF世界ライトヘビー級、UKF世界ライトミドル級のベルトを保持する我龍と9月のM-1でゲンナロン・ウィラサクレックから勝利を収めている小又。
1R、まずはゆったりとしたリズムの中で右ローを蹴り合う両者。こつこつと右ローを蹴り続ける小又に対し、我龍も左フックや右ローを返す。パンチで突っ込む我龍を前蹴りで突き放し、左ミドルを蹴る小又。
我龍は顔面へのパンチで小又のガードを上げさせて、ボディに右フックを打つ。小又はペースを崩さず前蹴り、左ミドルで距離を取り、そこから右ストレートを打つ。オープンスコアによるジャッジはジャッジ1名が10−9で小又にポイントをつけ、残り2名は10−10のドロー。
2R、ここもガードを高く上げて右ローから攻撃を組み立てる小又。我龍がパンチを打ち返すと、そこに右ストレートを狙う。我龍は右のパンチで飛び込んでヒジ打ち、そして右ロー。小俣は前蹴りで距離を取り、我龍が飛び込んでくるところに右のヒジ打ちを狙う。
ガードを上げて右ローを蹴り続ける小又。そして我龍のパンチに左のヒジを合わせると、これで我龍の眉間が切れる! 両手を挙げてカットをアピールする小又だったが、レフェリーは試合続行を両者に告げる。
一気にパンチで前に出てボディを叩く我龍だったが、小又は組み付いて追撃を阻止。我龍にドクターチェックが入り、試合再開となる。ミドルを蹴ってそこから右フックで飛び込む我龍。そこに小又が左のヒジ打ち!
それでも我龍は下がらず前に出るが、小又は冷静に右ローを蹴る。ジャッジは3者とも10−9で小又にポイントをつける。
3R、小又がインローと左ミドル、そして右ロー。我龍はそのローに左フックを狙い、小又をロープに下がらせて左フック、左ボディ。しかし小又は表情を変えず右ロー、右ハイキック、そして左のヒジ打ち!
我龍は流血で顔を真っ赤に染めながらも前に出て右フック、左ボディ、アッパー。小又は下がりながら前蹴りで距離を取る。右のパンチで飛び込み、そこから左ボディ、右ローにつなげる我龍。小又は右のハイキックを狙う。このラウンドもジャッジは3者とも10−9で小又。
4R、小又はガードを上げて右ロー、奥足への左ロー、そこから右ハイキックを蹴る。我龍は小又の右ローに左フックを合わせるが、クリーンヒットはない。小又は足を使って距離を取って右ロー、距離が詰まればヒジ打ちと首相撲。
我龍も必死にパンチで前に出てそこからハイキック。
しかし小又がスウェーでそれをかわす。このラウンドもジャッジ3名が10−9で小又にポイントをつけ、小又がポイントで大きく我龍をリードする。
5R、両手のガードを下げて「打ち合おうぜ!」と言わんばかりに小又に近づく我龍。しかし小又はそれには応じず距離を取りながら右ロー、ヒジ打ちを狙う。右ストレートで前に出て行く我龍。小又はそこにジャブと前蹴りを合わせる。
全く打ち合おうとしない小又に対し、我龍は残り40秒を切ると、ガードを完全に下げて小又に顔面を殴らせ、そこからパンチを打ち返す! これには場内が大きく盛り上がったが、我龍のパンチは小又を捕えることなく、試合終了。
判定は3−0で小又となり、最初から最後までペースを崩さず、自分の闘い方を貫いた小又がWPMF日本ミドル級王者となった。
試合後、小又は「今日は勝ったんですけど、我龍選手という大先輩とやらせてもらってすごくうれしいです。今日、勝てたのは応援に来てくれたみなさんのおかげです。ありがとうございました」とマイクアピール。
敗れた我龍もマイクを持ち「突然ですがみなさんに報告があります。一応、今日を持ってというか…来年中に僕は引退します。いつになるかは分かりませんが、いくつかオファーが来ていて、そのどこかで辞めます。今までみなさん応援ありがとうございました。
自分が現役で動けるうちに若い子を育てていきます。これからも我龍真吾、ファイティングマスターをよろしくお願いします」と2011年での現役引退を表明した。
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