ワールドビクトリーロード
「戦極 SOUL OF FIGHT」第2部
2010年12月30日(木)東京・有明コロシアム
開場10:00 開始11:00
▼第26試合 スペシャルマッチ 70kg契約 戦極キックボクシングルール 3分3R
○ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/K-1 WORLD MAX世界トーナメント2004・2006優勝/S-cup2010優勝)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−28
●中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント準優勝)
K-1MAX世界王者を2度獲得し、今年はシュートボクシングのトーナメントS-cupも制しているブアカーオ。対戦相手の中島は強烈な右のパンチを武器に、デビューから13連勝を飾ったこともある日本の新鋭。そのハードパンチでブアカーオの牙城を崩せるか?
1R、ジャブを突いて前に出る中島。ブアカーオはガードを上げて前蹴りとインローを蹴る。中島は左ボディ、そして右フック。ブアカーオはジャブと前蹴りで中島を突き放し、強烈な左ミドルを蹴る。
前に出てくる中島に対し、ブアカーオは下がりながら左ミドル。腕とボディに左ミドルを蹴り分ける。中島はブアカーオをコーナーまで詰めて左アッパー、そして左のヒザ蹴り。中島は圧力をかけて前に出て、ブアカーオの左ミドルをブロックして左のボディを打ち込む。
2R、左ボディと左ミドルで前に出る中島。ブアカーオは下がりながら左ミドルを蹴り返す。ブアカーオは左手を伸ばしつつ、右手で顔をブロックし、中島の攻撃をディフェンス。
距離を取って左ミドルを蹴り続けるブアカーオに中島は前に出て間合いを潰すが、そこでブアカーオは組み付いて中島にパンチを打たせない。ここでブアカーオにレフェリーから注意が与えられる。再開後、パンチで前に出て行く中島だが、すぐに距離が詰まってしまい、パンチと蹴りで打ち合うような展開にはならない。
3R、ブアカーオの左ミドルをキャッチして前に出る中島。ブアカーオは中島が前に出てくると、すぐに組み付いてパンチを打たせない。
ジャブと左ミドルで距離を取るブアカーオ。中島が飛びヒザ蹴りで前に出ると、ブアカーオはそれを突き飛ばす。離れた間合いでは左ミドル、パンチの距離になると中島に体を密着させるブアカーオ。
このラウンドもほとんど中島に攻撃らしい攻撃をさせず、ブアカーオが判定3−0で勝利した。
▼第25試合 スペシャルマッチ 53.5kg契約 SRCレディースルール 5分3R
○藤井 惠(AACC)
判定3−0 ※30−29、30−27、30−28
●藤野恵実(和術慧舟會GODS)
“秒殺女王”藤井がSRCスペシャルマッチに登場。今年はベラトールFC女子115ポンドトーナメントに出場し、優勝こそ逃したものの、改めてその実力が世界トップレベルであることを証明した。対する藤野は打撃主体のファイトスタイルとハートの強さも併せ持つ激闘派だ。
1R、サウスポーの藤井は左ストレートから前進。右フックから片足タックルに入り、藤野をコーナーまで押し込むが、ブレイクとなる。再開後、藤井が左ストレートを見せると、藤野も右ストレートから左フック。
藤井は藤野の右ミドルをキャッチしてテイクダウンを奪い、ハーフガードで上になる。藤井は藤野の顔面にパンチを落としつつ、パスガードを狙うが、藤野は藤井の体を蹴り離して立ち上がる。
試合がスタンドに戻ると藤井が左ストレート、右フック。藤野も右ストレートを返すが、藤井はタックルでテイクダウンを奪う。ハーフガードで上になった藤井はパスガードを狙いながら、藤野の顔面にパンチを落とす。
2R、藤井が左ストレート、そこからのタックルで藤野からテイクダウンを奪う。藤井はパスガードに成功し、マウントポジションに移行して細かいパウンド。藤野のバックに回り込み、ポジションをキープするが、両者の動きが止まってしまいブレイクとなる。
スタンドでの再開後、藤野が右ストレートから前進。藤井も左ストレートを返し、藤野のヒザ蹴りをもらいながらも両足タックルでテイクダウンする。ハーフガードで上になる藤井だったが、藤野は藤井の首を抱えてハーフガードの状態をキープする。
3R、左右の連打をまとめる藤野。藤井は右フックを返し、さらに左ストレート。藤野は藤井をコーナーに詰めてパンチをまとめるが、藤井はタックルで藤野をテイクダウンする。
ここで藤野が右目尻をカットし、ドクターチェックが入る。再開後、藤野はすぐに立ち上がり、試合はスタンドへ。左ストレートから前に出る藤井。右フックから両足タックルで藤野をテイクダウンする。
藤野はコーナーに背中を預けて立ち上がり、藤井は藤野をコーナーに押し込んでボディにヒザ蹴りを入れる。
そして藤井が両足タックルに入ったところで、藤野がフロントチョーク! 藤井は必死に自分の頭を抜いて、これをディフェンスする。そしてテイクダウンを奪った藤井はハーフガードからパウンド! パスガードを仕掛けるが、ブレイクとなる。再開後、藤野が右ストレート、そして細かい左右の連打。藤井はタックルを狙いつつ左ストレートを返す。
残り10秒、藤井がタックルに入り、藤野がそれを切ったところで試合が終わった。
判定は3−0で藤井が勝利。試合後、マイクを握った藤井は「こんな大きな会場で女子の試合を組んでいただきありがとうございました。女子の選手はたくさんいますので、これから会場やインターネットでもいいので女子の選手も応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
▼第24試合 SRC16 SRC VS DREAM 交流戦 SRCフェザー級ワンマッチ 5分3R
○前田吉朗(パンクラス稲垣組/DREAM)
TKO 1R1分27秒 ※レフェリーストップ
●金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST/SRC)
初代SRCフェザー級王者の金原がDREAMとの交流戦に登場。対戦相手はDREAM、DEEP、パンクラスで活躍する前田。対戦カード発表会見では互いに舌戦を繰り広げるなど、互いに対抗心を燃やしている。
1R、サウスポーの前田に対して金原は右ストレート、ボディへの右フック。前田がインローを蹴ると、金原はそこに右ストレートを合わせ、そのまま右アッパーを連打して、前田をコーナーまで後退させる。一気にパンチをまとめる金原だったが、そこに前田が右フック! これで金原が崩れ落ちる!
金原は必死に組み付いて前田をテイクダウンしようとするが、前田は倒れない。試合がスタンドに戻ると、前田が左ストレートから右フック! これが金原の顔面を打ち抜き、金原がマットに崩れ落ちる。金原はここでも必死に前田に組み付いてテイクダウンを狙うが、前田はそれを許さない。
試合がスタンドに戻ると前田が左ストレート、左ハイキック、そして最後は右フック! マットに倒れた金原が前田の足にしがみついたが、レフェリーは試合をストップ。
前田が壮絶な殴り合いを制し、DREAMに1勝をもたらした。試合後、マイクを握った前田は「DREAM代表、パンクラス稲垣組の前田吉朗です。戦極とDREAMの対抗戦で試合前は色々とありましたけど、自分は戦極には闘争本能を持って、潰しにきました。でも対戦相手の金原選手のことは尊敬しているし、メリットのない試合を受けてくれたことを感謝しています」と挨拶。「リングの上で選手は全力で試合をしています。この後の試合も、そして明日(Dynamite!!)も全力で選手を応援して下さい」とファンにメッセージを送った。
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