ワールドビクトリーロード
「戦極 SOUL OF FIGHT」第2部
2010年12月30日(木)東京・有明コロシアム
開場10:00 開始11:00
▼第19試合 SRC16 SRCミドル級ワンマッチ 5分3R
○マメッド・ハリドヴ(チェチェン共和国/ポーランド/TEAM KSW)
TKO 1R2分22秒 ※レフェリーストップ
●佐々木有生(GRABAKA)
佐々木は今回が約2年ぶりのSRC(戦極)参戦。現在は4連敗中と結果が出ておらず、この試合で浮上のきっかけを掴みたいところ。一方のハリドヴはSRCミドル級王者ジョルジ・サンチアゴと1勝1敗の成績を収めている。
1R、インローを蹴りながら前に出て行くハリドヴ。佐々木は軽くジャブを突きながら、両足タックルでテイクダウンを奪う。インサイドガードで上になった佐々木に対し、ハリドヴは佐々木の頭をコントロールしながらコツコツとパンチを入れる。
そしてハリドヴが下から佐々木の体と顔を蹴り上げて立ち上がると、そのままグラウンドで上のポジションを取り返し、一気にパウンドを連打!
佐々木の動きが止まったところでレフェリーが試合をストップ! ハリドヴが衝撃的な勝利を収めた。
▼第18試合 SRC16 SRCヘビー級ワンマッチ 5分3R
○デイブ・ハーマン(アメリカ/Team Peewee’s Playhouse)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−27
●中尾“KISS”芳広(TEAM TACKLER)
SRCの試合としては唯一のヘビー級として組まれた一戦。世界と渡り合える日本人ヘビー級ファイターの中尾はハーマンから勝利を奪うことが出来るか?
1R、サウスポーの中尾に対して196cmと長身のハーマンは右ミドルと右の前蹴り。中尾はその蹴り足をキャッチしてテイクダウンを狙う。ハーマンはそれを潰しながら中尾の顔面に鉄槌、そしてボディにヒジ打ちを落とす。ここからハーマンは中尾のバックに回り込み、両足をしっかりと4の字ロックする。
しかし中尾はハーマンの手を抱えて、ハーマンのチョークやパウンドをディフェンス、ハーマンの体を前に落とすようにして、このポジションから脱出する。スタンドで試合再開となるが、大きな動きはなくラウンド終了となる。
2R、リーチを生かした前蹴りで中尾を突き放すハーマン。中尾は片足タックルでテイクダウンを狙うが、ハーマンはそのタックルを切りながらヒザ蹴りと鉄槌! さらにハーマンは亀の状態になる中尾のわき腹にヒジ打ち!
中尾の体がロープの外に出てブレイクとなるが、中尾は苦しそうな表情で立ち上がる。再開後、中尾のタックルにハーマンがヒザ蹴り! ハーマンはスタンドで中尾のバックに回り込むと、後ろから中尾の腿にヒザ蹴りをガンガン入れる。ブレイク後、中尾は左のインロー。ハーマンは構えをサウスポーにスイッチし、左のロー、左の前蹴り。中尾のタックルを切ると、中尾の後ろに回り込む。ここはブレイクとなるが、ハーマンが有利に進めたラウンドとなった。
3R、オーソドックスに構えを戻したハーマンが右ミドル、右のインロー。中尾は右アッパーからタックルに入るが、ハーマンは倒れない。中尾はしつこくタックルに入り、テイクダウンを狙うが、ここもハーマンは倒れない。そして亀の状態になる中尾のわき腹にハーマンがヒジ打ちを落とす。
ハーマンは中尾の動きを固めて、バックのポジションをキープ。何とか中尾が立ち上がり、ブレイクとなる。スタンドで中尾はパンチを振って前進するが、ハーマンの顔面を捕らえることなく試合終了。ハーマンが長身を生かした攻撃を駆使し、中尾のタックルを切り続け、勝利を収めた。
▼第17試合 SRC16 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010準決勝 5分2R
○中原太陽(和術慧舟會GODS)
反則勝ち 1R2分7秒
●田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/第6代修斗世界ライト級王者)
※田村のローブローにより、中原が試合続行不可能
田村は修斗の推薦選手としてトーナメントに参戦。準々決勝では佐藤将光を判定で下している。対する中原は準々決勝で石渡伸太郎を下して準決勝進出を決めた。
1R、サウスポーの中原に対して田村は右インロー。これがローブローとなり、中原にインターバルが与えられる。
再開後、パンチで前に出て行く中原に対して田村は右ミドル。中原はそのまま組み付いて寝技の展開に持ち込むが、すぐに試合はスタンドに戻る。
再開後、再び右の蹴りで試合を組み立てようとする田村だったが、右のインローが再びローブローとなってしまい、中原に2度目のインターバル。田村にはレッドカードが提示される。再開後、中原がパンチと蹴りで前に出て、組みの攻防になるが、どちらもテイクダウンを取ることは出来ない。
中原が左ミドル、田村も右ミドル、右ストレート。しかしまたしても田村の右のインローが中原の下腹部に当たり、これで3度目のローブロー。
中原はニュートラルコーナーにうずくまったまま、立ち上がることが出来ず。試合続行が不可能な状態となり、中原の反則勝ちという裁定が下された。
試合後、千葉義則SRC審判部長がリングに上がり「映像でも確認したのですが、中原選手は2分間で3度も急所を蹴り上げられました。ドクターも中原選手のダメージが大きく、試合続行が出来ないと判断し、ストップとなりました」と説明した。
▼第16試合 SRC16 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010準決勝 5分2R
○清水俊一(総合格闘技宇留野道場/チームZST)
判定3−0 ※20−20(清水)、19−19(清水)、20−19
●井上 学(U.W.F.スネークピットジャパン/初代同級キング・オブ・パンクラシスト)
トーナメント準々決勝ではソ・ジェヒョンに判定勝利した井上と高橋渉に判定勝利した清水による一戦。パンクラスの現役王者である井上に清水が挑む形の試合でもある。
1R、サウスポーの井上が左ストレート、右フックから前進。清水の右の蹴りをキャッチして片足タックルからテイクダウンを奪う。清水は井上の体を蹴り離して立ち上がろうとするが、井上はそれを許さない。清水はガードポジションからフロントチョーク。
井上は上体を起こして、コツコツと清水の顔面にパンチを落とす。清水は立ち上がりながら井上にアームロック。井上もそれをディフェンスするが、清水が立ち上がることに成功する。
ここで清水はすぐに右ヒザ蹴り、右ストレートで前に出る。井上も左ストレート、左ミドル。右フックからタックルに入るが、清水は倒れない。
2R、インローを蹴る井上に清水が右ストレートと右のヒザ蹴り。距離を詰めて組み付こうとする井上だが、清水は距離を取ってそれを許さない。逆に清水が自ら両足タックルに入ってテイクダウンを奪う。井上はハーフガードから清水の股に潜るようにしてポジションを返そうとするが、清水もしっかりと上のポジションをキープ。
そして井上の片足タックルに合わせて、清水がアームロックから腕十字! 井上は自分の腕をクラッチして必死にディフェンス。清水は腕十字を狙いつつ、井上の顔面にパンチを落とす。
これを外した井上だったが、清水は再びアームロックで井上の体をコントロールし、残り1分で三角絞めへ!
井上も何とか頭を抜いて上のポジションを取るが、清水はすぐに立ち上がる。井上はすぐに片足タックルに入るが、清水も動き続けて、互いにポジションを取り合う展開が続き、試合終了となった。判定は3−0で清水! 現役パンクラス王者の井上を下す金星を挙げて、トーナメント決勝進出を決めた。
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