Krush実行委員会
「Krush初代王座決定トーナメント 〜Round.2〜」
2011年1月9日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※オープニングファイト開始17:30
観衆2,100人(超満員札止め=主催者発表)
▼メインイベント(第11試合) スーパーファイト 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
○佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2010 -70kg World Championship Tournament 準優勝)
判定2−1 ※30−28、28−29、29−28
●シェムシ・ベキリ(スイス/チーム・スーパープロ/キックボクシング世界4冠王)
昨年のK-1MAXではジョルジオ・ペトロシアンに敗れるものの、準優勝という成績を残した佐藤。今年は自ら“佐藤嘉洋物語の第3章”という新たなテーマを掲げている。その初戦で対戦するのはキックボクシング世界4冠王のベキリ。日本では無名ながら70戦64勝(31KO)6敗という高い勝率を誇る未知の強豪だ。
1R、一気に距離を詰めていく佐藤。ベキリはそこにバックスピンキック! これが佐藤のボディを捕らえる! さらに左ボディで飛び込むベキリ。佐藤は奥足ローを返して、右ロー、右のヒザ蹴りで反撃する。
佐藤の奥足ローに右ストレートと左フックを合わせるベキリ。佐藤の奥足ローがローブローとなり、試合が一時中断となる。
再開後、奥足ローで攻める佐藤。ベキリは左右のフック、右アッパーから左フック、バックブローやバックキックといった大技も繰り出す。佐藤は落ちついてそれをディフェンスして奥足ロー。ベキリは左ボディとバックキック。佐藤はガードを固めて右ストレートから奥足ロー、左フックから奥足ロー!
これでベキリを攻め込む。ベキリは左フックと右アッパー、そして左右のフックから右ストレート! これで下がる佐藤だったが左のテンカオを突き刺す!
2R、ここも佐藤は自ら前に出て奥足ローと右ロー、そして右のヒザ蹴り。ベキリをロープまで後退させる。ジャブ、右フックから奥足ロー、右のヒザ蹴りで攻める佐藤。ベキリも左右のフックで前に出るが佐藤は左右のロー、そして右ボディ、右のヒザ蹴り! ベキリは佐藤のヒザ蹴りに右フックを合わせる。
佐藤の左フックにベキリも左フック。佐藤が右ストレートから左フックで前に出れば、ベキリは左フックから右ロー、そして右フック! 佐藤は右ボディストレートと奥足ロー、ジャブと奥足ロー!
ベキリも左フックから右ローを返すが、前に出るのは佐藤。佐藤はベキリをロープまで詰めて右のボディフック。ベキリも下がりながら左右のフックを返し、さらにバックキックまでつなげる。
3R、佐藤が右ストレートと右ロー。ベキリは佐藤の蹴り足をすくい、佐藤の倒れ際に右の蹴りを見せる。佐藤はプレッシャーをかけて右ストレートから奥足ロー、ベキリの左フックに右のヒザ蹴りを合わせる。右のヒザ蹴りから左の奥足ローにつなげる佐藤、ベキリをコーナーまで下がらせて奥足ローを蹴る。
ベキリは前に出てくる佐藤に左フック、そして右アッパー! さらにワンツーからパンチをまとめる。奥足ローを蹴る佐藤。残り30秒、前に出る佐藤は奥足ロー。
ベキリは左フックと左ミドルを蹴る。ベキリがパンチで前に出たところで試合終了となり、ゴングが鳴らされると、両者共に両手を挙げて勝利をアピールした。
判定は1人目のジャッジが30−28で佐藤、2人目のジャッジは29−28でベキリ、そして3人目のジャッジは29−28で佐藤! 佐藤がスプリット判定でベキリを振り切り、2011年の初陣を勝利で飾った。
●佐藤嘉洋のコメント
「辛勝ですね。動きを見てもらえれば分かるけれどキツかった。相手を研究していく内に“こいつはただ者じゃない”と思いました。61戦やってきた中で、バックスピンキックが一番強力でした。ベキリは存在自体知らなかったけれど、無名でも強い選手は世界にたくさんいるんだな、と思いました。
次は3月12日にイタリアの『ファイトコード』という大会に出ます。プロモーターからペトロシアンとやってくれないかと言われましたが、自分では間をおいて修行を積んでからやりたいので、違う相手とやりたいと言いました。でも、向こうがどうしてもと言うならやります。最初はタイ人と決まっていたんですが、それが流れてしまって誰とやるのかまだ分かりません。同時に『イッツ・ショータイム』からも話が来ましたが、最初に話をもらったのが『ファイトコード』の方だったのでそちらに出ます。
5月の『イッツ・ショータイム』も出場はほぼ決定です。(K-1の)谷川さんにも了解をとってあるので、僕がK-1を離脱するというわけでは全くありません。昨年5月にショータイムに出て日本ボケしていると思いました。K-1は選手が100%出せる環境を作ってくれるんですが、海外はまだそうじゃない。
そこで日本ボケしていたと気付きました。今後は海外にも多く出ます。23〜25歳頃の海外へガンガン行っていた頃のガツガツした気持ち、ハングリーな気持ちを取り戻すため、ヒゲを剃って茶髪にして20代の格好にしました(笑)。佐藤嘉洋の第3章は“ハングリー”で行きます」
▼セミファイナル(第10試合) Krush−63kg初代王座決定トーナメント1回戦 K-1ルール 3分3R延長1R
○卜部功也(チームドラゴン/K-1甲子園2008準優勝)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●イ・ソンヒョン(韓国/仁川ムビ/韓国格闘技協会ウェルター級王者)
※本戦は三者とも29−29
※卜部が3・19後楽園ホールで行われる決勝トーナメントに進出。
昨年は大石駿介、“狂拳”竹内裕二、大和哲也といった錚々たるメンバーを下し、63kgのトップ選手にまで成長した卜部。トーナメント1回戦では韓国格闘技協会ウェルター級チャンピオンの肩書きを持ち、K-1韓国大会では才賀紀左衛門に勝利しているソンヒョンを迎え撃った。
1R、サウスポーの卜部に対してソンヒョンは右のアウトローを蹴る。卜部もジャブを伸ばして右ハイキック、奥足へのローを蹴る。右手で距離を測りつつ、左ミドル、奥足ローを蹴る卜部。
細かくパンチで前に出るソンヒョンだが、卜部はバックステップを駆使して確実にそれをディフェンス、奥足へのローを当てる。卜部は左右にステップして距離を取りつつ右フック、そして左のヒザ蹴りを狙う。
2R、ジャブと奥足ローで攻める卜部。ソンヒョンも左ロー、右ストレート、右ボディフックで前に出る。卜部は右フックから左アッパー、そして左ミドル。ソンヒョンのパンチをブロックして奥足ローを蹴る卜部。距離が詰まると左ボディ、そして左のヒザ蹴りを狙う。
ソンヒョンは右ストレート、左ローで前に出る。卜部はそこに左のヒザ蹴りを狙うが、ソンヒョンもそれをブロックする。
3R、前後にステップしてパンチとローを散らす卜部。ソンヒョンは左ボディ、左フックを打つ。卜部は距離を取って左ストレート、右フック。ソンヒョンの周りをグルグルと回る。ソンヒョンは右ボディストレートから左フック。卜部も左ストレートから右フック、そして左ミドルを蹴る。卜部のパンチをもらいながらも右ストレートで前に出るソンヒョン。
卜部のバックブローを空振りさせて右ストレート、そして左ボディ! ソンヒョンが卜部をロープまで詰めて右のヒザ蹴り、左フック! 卜部も左ストレートを返すが、ソンヒョンが前に出る。判定はジャッジ3者とも29−29のドローとし、試合は延長戦に突入する。
延長R、パンチと奥足ロー、左のヒザ蹴りの卜部。ソンヒョンも左ボディ、右ストレート、右のヒザ蹴りで前に出る。卜部は右フック、そして左のボディフック! ここから卜部が左のヒザ蹴り、そして左のボディフックで攻め込む。
しかしソンヒョンも右のヒザ蹴り、右ストレートと左ボディを返して前進。卜部は下がりながら左ミドルを連打! ソンヒョンは右ミドル、右ストレートを返す。最後は卜部が左ミドルを蹴ったところで試合終了となった。判定はジャッジ3者とも10−9で卜部。卜部がソンヒョンとの接戦を制した。
★−63kg初代王座決定トーナメント1回戦(梶原VSTaca、山本VS白濱、寺崎VS才賀)はこちら
★第6試合(山本優弥VS渡辺雅和)から第4試合(健太VS秀虎)はこちら
★第3試合(廣野祐VS小西拓槙)からオープニングファイトはこちら
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