「IT’S SHOWTIME」
2011年5月14日(土)フランス・リヨン
資料提供:遠藤文康
写真:Ben Pontier / EFN
<主な試合結果>
▼ヘビー級 3分3R
○バダ・ハリ(モロッコ)
KO 1R ※ボディブロー
●トニー・グレゴリー(フランス)
今大会で約1年ぶりの復帰戦を行ったハリ。ショータイムは現地の主催者と提携して大会を開いており、今大会でもハリの相手として、フランス出身のグレゴリーが抜擢された。グレゴリーはこの試合の1週間前にボクシングの試合で敗戦を喫していることもあり、試合はハリが1Rにボディへの攻撃でKO勝利を収めた。
復帰戦を勝利で飾ったハリの人気は高く、スタッフの制止を無視した多くの観客が携帯カメラ片手にリングサイドに溢れ、名物レフェリーのヨープ・ウベダがリング上から観客に注意を促すほどだった。ハリはこれからの活躍で再びヘビー級に緊張感をもたらしてくれることだろう。
▼73kg級王座決定戦 3分5R
○ヨハン・リンドン(フランス)
判定
●マラット・グリゴリアン(アルメニア)
下馬評では圧倒的に有利とされていた19歳の若武者グリゴリアン。しかし89戦67勝とキャリア豊富なリドンが要所を押さえる試合運びで王座に就いた。
これで初代王者が決まった73kgだが、ショータイムにはロシネ・オーシー・オズニ、アルトゥール・キシェンコ、ニッキー・ホルツケン、アンディ・リスティなど77kg級で戦うには体重が軽く、70kg級では減量がきつい選手も多いため、今後、73kgは激闘が期待される階級になりそうだ。
▼ヘビー級 3分3R
○ダニエル・ギタ(ルーマニア)
KO 1R ※右ロー
●フィクリ・アメジアン(オランダ)
アンダーソン・シウバの欠場を受けて、シウバの代替選手としてギタの対戦相手に起用されたアメジアン。今大会で70kg級の世界王者となったクリス・ンギンビと同じシャムジム所属だが、その実力は未知数。
試合ではギタとの実力差は否めず、ギタが1Rに得意の右ローキックでTKO勝利を収めた。急遽、強豪ギタとの対戦を承諾し、大舞台で戦ったアメジアンにとって、今回の試合はいい経験になったはず。今後が期待される。
▼70kg級タイトルマッチ 3分5R
○クリス・ンギンビ(コンゴ/王者)
KO 2R ※左ヒザ蹴り
●ウィリー・ボレル(フランス/挑戦者)
昨年ギリシャ大会でムラット・ディレッキーを破って王者に就いたンギンビ。今回は軽快な飛びヒザ蹴りでポレルを見事KOに下し、初防衛を飾った。
2008年のアムステルダムアリーナ大会では、K-1MAX2009・2010世界王者ジョルジオ・ペトロシアンと対戦しているンギンビだが、この時はペトロシアンがンギンビに何もさせず圧勝している。
両者の再戦が実現するかどうか、今後の展開が楽しみだ。
▼70kg級 3分3R
−ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
ノーコンテスト 3R
−シャヒッド・オウラッド・エル・ハジ(モロッコ)
※ペトロシアンのローブローによりシャヒッドが試合続行不可能
かつて「ペトロシアンは僕のファイトスタイルと噛み合うと思う。僕のスタイルでガンガン行きたい」と話していたシャヒッドだったが、ペトロシアンはシャヒッドのパンチを全く当てさせず、正確な攻撃でシャヒッドを追い込む。しかし残念ながらペトロシアンのローブローにより、無念のノーコンテスト。試合後、ペトロシアンは「申し訳ないことをしてしまった」とかなり落ち込んでいたという。
▼ヘビー級 3分3R
○タイロン・スポーン(スリナム)
KO 1R ※ヒザ蹴り
●イゴール・ミハレビッチ(クロアチア)
着実にウエイトアップを成し遂げ、ヘビー級に足場を置いたスポーン。25歳で86戦の経験を持つスポーンを相手にするミハレビッチは31歳で24戦とキャリアに大きく差があり、試合でも力の差は歴然だった。
「〜最強打撃格闘技〜IT'S SHOWTIME 2011・5・14 リオン大会(フランス)」
5月15日 (日) 17:00〜19:00 J sports ESPN
<再放送>
5月22日 (日) 20:00〜22:00 J sports ESPN
特別解説:魔裟斗/解説:布施鋼治/実況:矢野武
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