▲菊野(左)の強烈な蹴りにイ(右)の顔が苦痛でゆがむ
DEEP事務局
「FIGHT FOR JAPAN
10th Anniversary DEEP CAGE IMPACT2011 in TOKYO 1stROUND」
2011年10月29日(土)東京・ディファ有明
開始13:30 開場14:00
▼メインイベント(第11試合) 70.3kg以下契約 5分3R
○菊野克紀(ALLIANCE/元DEEPライト級王者)
TKO 1R4分59秒
●イ・グァンヒ(韓国/CMA KOREA)
8・26DEEP後楽園大会では廣田瑞人(CAVE)に敗れて、DEEPライト級王座から陥落した菊野。今回は廣田戦から約2カ月という短いインターバルでの試合となった。対戦相手のグァンヒは“韓国の火の玉ボーイ”と呼ばれている打撃主体のファイターだ。
1R、ワンツーで前に出るグァンヒ。菊野も左右のパンチを返して前に出て行く。
グァンヒが左フックを打つと、菊野も左フック、前蹴りのフェイントから右ストレートを打つ。グァンヒの左フックを受けて菊野も左フック。そして菊野が構えをサウスポーにスイッチし、グァンヒの左フックにカウンターの左ハイキック! これでグァンヒがダウン!
菊野はパンチを落としながらハーフガードで上になり、コツコツとグァンヒの顔面にパンチを落とす。
ここでグァンヒは菊野の脇を差して立ち上がるが、菊野が左の三日月蹴り! さらに菊野は左ハイキック、右フックを打ち込む! 左ミドルを蹴ってパンチで前進する菊野。左右のフックでグァンヒの足を止めて、グァンヒの頭をがぶってヒザ蹴りを入れる!
グァンヒは菊野の猛攻を凌ぎ、右ストレートを叩き込むが、菊野は左ハイキック、左ストレート。自ら組み付いてテイクダウンも仕掛ける。
距離が離れると菊野は左ミドルと左右のフック。これを受けたグァンヒが後退して、力尽きたようにダウン! ここでレフェリーが試合をストップした。
試合後、マイクを持った菊野は「グァンヒ選手はすごく強かったです。自分の空手が少し出せたかな…いや、まだまだですね」と苦笑い。そして「大みそかに大会があるなら出たいです。本当に強くなる自信があって、この2カ月でもっともっと強くなるんでよろしくお願いします」と開催が噂されている大みそかの格闘技イベントへの出場をアピールした。
▲横田(右)のサッカーボールキックが炸裂!
▼セミファイナル(第10試合) 65.8kg以下契約 5分3R
○横田一則(フリー/元DEEPライト級王者)
TKO 2R25秒 ※セコンドからのタオル投入
●戸井田カツヤ(和術慧舟會トイカツ道場)
1R、いきなり縦ヒジで前に出て行く戸井田。横田は足を使って距離を取り、ローキックを蹴っていくが、これがローブローに。戸井田はその場に倒れたまま、すぐに立ち上がることが出来ない。
レフェリー陣が協議した結果、戸井田に2分間のインターバルが与えられ、横田にイエローカードが出されて試合再開となった。再開後、プレッシャーをかけて左右のフックで前に出る横田。
戸井田はそこにタックルを合わせてテイクダウンを奪う。戸井田は横田の動きに合わせてバックを狙うが、横田もすぐに体を起こして戸井田を金網まで押し込む。ここで戸井田がタックルで横田をテイクダウン。パスガードを狙いながら足関節を仕掛ける。
横田は戸井田の体を潰してディフェンスすると、戸井田をしっかりと寝かせてパウンド。
横田は戸井田が亀になると顔面とボディにヒザ蹴り! そして戸井田がタックルに入ると横田がアームロック! 戸井田は腕を抜いて上のポジションを取り返し、腕十字を狙う。
2R、横田が戸井田のタックルを切って、戸井田のボディに強烈なサッカーボールキック! 戸井田はそのまま亀の状態になり、そこから展開を作ろうとするが、横田はパンチを連打!
さらに戸井田が金網まで下がると、そこにサッカーボールキック! 戸井田のセコンドがタオルを投げたのとほぼ同時にレフェリーが試合をストップし、横田のTKO勝利となった。フェザー級転向後、2連勝となった横田は「次はタイトルマッチをやらせていただこうと思っています」と松本晃市郎の引退で空位になっているベルト獲りを誓った。
▲腕十字対決は中村(左)に凱歌があがった
▼第9試合 70.3kg以下契約 5分3R
○中村大介(U-FILE CAMP)
一本 3R3分9秒 ※腕ひしぎ十字固め
●アームバー・キム(韓国/CMA KOREA)
1R、両手を下げた構えの中村に対して右ストレートを打つキム。中村はキムのパンチに合わせて組み付いて、キムを金網まで押し込む。
中村はキムの首を抱えて投げを狙い、これを潰されるとアームロック、足関節を仕掛ける。バックを取ろうとするキムの動きに合わせてアームロック! そして腕十字! 一気にキムの腕を伸ばそうとする中村だったが、キムは中村の体を持ち上げてディフェンスする。
ガードポジションのキムは金網に体を預けて立ち上がり、アームロックを狙う中村を持ち上げてテイクダウンする。キムがマウントポジションを取ったところでラウンド終了となった。
2R、ここも両手を下げた構えからジャブを当てて、右ストレートにつなげる中村。中村のジャブが何度もキムの顔面を捉える。さらに中村は左右のローをキムの前足に当て、完全に打撃でキムをコントロールする。
3R、ジャブと右ローを当てる中村。距離が詰まると中村はガードポジションに引き込んで腕十字を狙う。これを外された中村はキムにタックルで組み付き、そのままテイクダウンを奪う。
中村の首を右手で抱えるキムだったが、中村はその右手を取ってアームロック、腕十字を仕掛ける。キムは腕十字を外してグラウンドで上のポジションを取る。
中村は三角絞めを狙いつつ、下からアームロック。キムにバックポジションを許すが、そこから反転して上のポジションを取り返し、サイドポジションから腕十字! 中村が“アームバー(腕十字)”の異名を持つキムから腕十字でタップを奪った。
試合後、中村は「格闘技を始めて10年になるんですけど、まだ1回もチャンピオンになったことないので、チャンピオンを狙いに行きます」とDEEPライト級王座への挑戦をアピールした。
★第8試合(昇侍vs鍵山雄介)〜第1試合(吉岡駿vs佐藤真実)の試合結果はこちら
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