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【パンクラス】ライト級GPはISAOがKOで制す!砂辺光久、石渡伸太郎が新王者に

2011/12/03


▲パンクラス新王者に輝いた石渡伸太郎(左から3番目)と砂辺光久(右から3番目)

パンクラス
「PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR」

2011年12月3日(土)東京・ディファ有明
開場14:45 開始15:45 
※本戦第1部は15:15開始

▽本戦第2部
▼メインイベント(第11試合) PANCRASE ライト級GP 2011決勝戦 5分3R
○ISAO(坂口道場一族/同級1位)
KO 1R4分14秒 ※パンチ連打
●徳留一樹(パラエストラ八王子/同級2位)
※ISAOがライト級GP優勝。ライト級キング・オブ・パンクラスへの挑戦権を獲得。

 今年5月に8人トーナメントで開幕したライト級GPが、いよいよ決勝戦を迎えた。ISAOは昨年11月にウマハノフ・アルトゥールを絞め落とした実力者。1回戦では修斗を主戦場にする田村ヒビキ(パラエストラ大阪)を、準決勝では岩見谷智義(高田道場)を判定で下しファイナル進出。

  一方、徳留は1回戦でAB(和術慧舟會駿河道場)、準決勝で岡澤弘太(ノヴァ・ウニオン・ジャパン)を破り、SRCの戦績も含め、5戦全勝4KOと負けなし。GPを制覇し、大石幸史が保持するベルトへの挑戦権を獲得するのは果たしてどちらか?

 1R、両者サウスポー。前に詰めていくのは徳留だが、ISAOはパンチを出して徳留を下がらせる。そこで徳留がタックルでテイクダウンに成功。片手をついて立ち上がるISAOのバックを奪う徳留だが、ヒザ蹴りとパンチを見舞って離れる。

  パンチの連打でISAOが前へ出て行き、右のパンチで徳留のアゴを2度跳ね上げるが、体勢を入れ換えた徳留がパンチで逆襲!

 左右のストレートで前に出るISAOがまたもパンチを直撃させて徳留のアゴを跳ね上げる! 倒れた徳留にパンチで追撃するISAO。徳留はタックルに行くが、ISAOはこれに付き合わず、徳留を立ち上がらせてまたも左右ストレート連打! ロープを背負った徳留が棒立ちになったところでレフェリーが試合をストップ! ISAOが豪快なKO勝ちを収め、ベストKO賞も獲得した。

 試合後、ISAOは「打ち合って自分も意識が飛んだのであまり覚えていない」状態であったことを明らかにし、「みんな徳留選手の方が上だと思っていたでしょうが、自分はハラを決めて前に出て打ち合うしかないと思っていました。やられるのを覚悟で行きました」と玉砕覚悟で挑んだという。

 5月から続いたライト級GPを「あっという間でした。勝ったことで自信になりました」と振り返り、来年に予定されるライト級タイトルマッチについては「チャンピオンの大石(幸史)選手とは1年半前にメインでやらせてもらったんですが、不甲斐ない試合をしてやられました。でも、1年半前の自分とは違う。今日の大石選手の試合を見てもしょっぱいので、次はKOか一本で勝ちたいです」とリベンジを誓った。




▼セミファイナル(第10試合) バンタム級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
○石渡伸太郎(CAVE/挑戦者・同級2位)
判定2−0 ※29−29、30−29、29−28
●井上 学(U.W.F.スネークピットジャパン/王者)
※石渡が第2代王座に就く。井上は3度目の防衛に失敗。

 2008年12月の王座戴冠から約3年間の長期政権を築くバンタム級王者・井上に挑戦するのは、バンタム級2位・石渡。石渡は今年5月にパンクラスに初参戦し、タイトルマッチを経験している赤井太志朗(ノヴァウニオン・ジャパン)とドロー。8月には次期挑戦者決定戦で手塚基伸(総合格闘技道場コブラ会)に判定2-1で勝利し、タイトルマッチのチャンスを掴んだ。井上が3度目の防衛に成功するのか? それとも石渡がパンクラス3戦目でベルトを手にするのか?

 1R、両者サウスポー。井上のローに対して石渡は左ストレート。回り込む井上に巧みに強打をヒットさせていく石渡。組んだ井上はテイクダウンを狙うが、石渡はコーナーを背にして防ぐ。これはブレイクに。

 井上の右ハイキックに石渡は左右のフックを返し、ジャンプして顔面への前蹴り。すぐに井上が組み付き、コーナーへ押し込んでいく。これもブレイクとなった。

  石渡の蹴りがローブローとなり、試合が一時中断した後、パンチと顔面前蹴りで石渡が井上をコーナーへ追い込んでいく。

 2R、石渡の蹴りをキャッチした井上がテイクダウンしに行くが、石渡はやはりコーナーを背にして防ぐ。井上は太ももへヒザ蹴りを見舞い、片足タックルでテイクダウンを奪いに行く。一瞬下になった石渡だが、すぐに立ち上がってパンチを繰り出す。

  ステップを使ってパンチと蹴りで攻める石渡。井上もパンチとロー。石渡は井上のパンチを空振りさせてジャブを突き、左ストレートにつなげていく。石渡のローをキャッチした井上がついにテイクダウンに成功! 井上はボディから顔面へパンチ、石渡も打ち返し、井上は決定的な場面を作り出すことが出来なかった。

 3R、井上がローから右ストレート。石渡が右フックをヒットさせて一気にパンチで襲い掛かる! 

  この猛攻に押された井上だが、サッカーボールキックを空振りさせてタックルへ。しかし、石渡はヒザ蹴りを見舞っていく。タックルでコーナーへ押し込んだ井上だが、ヒザ蹴りで左目尻から流血し、ドクターチェックが入る。

 再開後、石渡は傷口を狙うような左ジャブ、井上がタックルに来るとヒザ蹴り。それでも井上は組んだままコーナーへ押し込んでいく。離れた石渡は右フックを放つと、タックルでテイクダウン! 

  すぐに立ち上がる井上だが、再び石渡が背後についてテイクダウンする。バックを奪った石渡だが、立ち上がってスタンドに戻りパンチを放つ。

 井上もパンチからタックル、コーナーへ押し込みテイクダウンを狙うが、石渡がヒザ蹴り。離れると石渡がまたも両足タックルでテイクダウンを奪い、すぐに立ち上がるとジャブ。組みに来た井上のバックを奪い、試合終了のゴングを聞いた。

 判定が出る前から勝ちを確信した石渡は両手を上げてアピール。判定結果はその通り、ジャッジ1名がドローだったものの、判定2−0で石渡が新チャンピオンの座に就いた。

 石渡は「試合後にマイクを持つのは初めてなので緊張しています。周りのおかげで勝つことが出来ました。これで満足せずにもっともっと頑張っていきたいと思います。パンクラス3戦目でチャンピオンになったので、気に入らないヤツがいると思うのでかかってきなさい!」と、他のバンタム級ランカーたちを挑発した。




▼第9試合 フライ級初代王者決定トーナメント決勝戦 5分3R
○砂辺光久(TEAM reversaL/初代スーパーフライ級王者)
TKO 3R4分10秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
●阿部博之(ドラゴンテイル/修斗世界フライ級4位)
※砂辺が初代王座に就く。

 フライ級初代王者決定トーナメント決勝戦で砂辺と阿部が対戦する。“パンクラスvs修斗”のこの一戦。砂辺は「パンクラスを守るために頑張ります」と王座奪取に向けて燃えており、パンクラスで2連続一本勝ちの阿部をどう攻略するのか?

 1R、パンチから組んだ阿部がテイクダウンすると同時にマウントポジションを奪う。早くもピンチを迎えた砂辺だが、落ち着いてリバーサルに成功、そのまま立ち上がって離れる。

  パンチで前に出る砂辺。阿部もパンチを打って砂辺が一瞬グラついたところで初回終了のゴング。

 2R、阿部が片足タックルでテイクダウンを奪い、サイドポジションを奪う。砂辺は相手の股の間に潜るようにして阿部を持ち上げ、マットに叩きつける。起き上がった阿部はすぐにタックル。両者が組み合ったところで阿部が一本背負いを見せるが、投げられた砂辺はすぐに立ち上がって離れる。

 阿部のタックルにヒザ蹴りで対抗する砂辺。阿部はパンチから片足タックルを仕掛けるが、これを堪えた砂辺がパンチを連打! タックルに来た阿部を上から潰してパンチを見舞う。押し込む清水とパンチを繰り出す砂辺。足関節を取りに行った阿部だが、砂辺が上からパンチを落とす!

 3R、阿部のパンチに右ミドルを合わせる砂辺。砂辺が左右フックで前に出ると阿部が倒れ込むが、砂辺は深追いしない。

  立ち上がった阿部はすぐにタックル。これは砂辺が潰して上になり、パンチを見舞う。立ち上がった阿部が右フック! クリーンヒットを奪うが、砂辺が出したローキックがローブローとなり、試合は一時中断。ニュートラルコーナーで待機する砂辺は「俺がパンクラスを守るぞ!」と吠える。

 再開後、パンチの打ち合いが展開され、左フックを放った阿部がバランスを崩す。

  そこへ砂辺がサッカーボールキック! これは空振りとなり、阿部がタックル。潰して上になる砂辺。ブレイク後、砂辺がローからワンツー、阿部もパンチからタックル。

 前に出る阿部に砂辺がパンチを当てる。残り時間1分で阿部がタックルに行くと、砂辺がタックルをかわしてパンチを連打! 倒れ込む阿部にパウンドの嵐! ここでレフェリーが試合をストップ! 劇的なTKO勝ちで砂辺が勝利を奪い、場内は歓声に包まれた!

 初代チャンピオンのベルトを巻いた砂辺は阿部を抱き上げて健闘を称え、「パンクラスを守りました。阿部選手、本当にありがとうございます。あなたのおかげで僕は強くなれました。勝村さん、山崎さん……皆さんのおかげで勝つことが出来ました。俺、まだまだ全然弱いけれど、このベルトを守っていきたいので応援お願いします。パンクラス・フライ級の主役は俺だ!」と高らかに宣言。この試合はベストバウト賞を獲得した。


▼第8試合 ライト級 5分3R
△大石幸史(パンクラスism/同級王者)
ドロー 判定0−0 ※三者とも30−30
△永田克彦(WRESTLE-WIN/同級8位)

▼第7試合 フェザー級 5分3R
○ジョン・ショレス(アメリカ/ロデオスタイル/同級4位)
判定3−0 ※三者とも30−29
●鹿又智成(パラエストラ八王子/同級2位) 

▼第6試合 ウェルター級 5分3R
○KEI山宮(GRABAKA/同級6位)
TKO 1R4分24秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
●鈴木槙吾(ALLIANCE/同級5位)

▼第5試合 ミドル級 5分2R    
○一慶(チーム・クラウド/同級3位)
判定2−0 ※20−19、20−19、19−19
●黒木慈仁(クロスワンジム戸塚/ノヴァウニオン・ジャパン)

▼第4試合 ライト級 5分2R
○高橋“Bancho”良明(パラエストラ八王子/同級10位)
TKO 1R2分59秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
●里本一也(パラエストラ広島)

▼第3試合 ウェルター級 5分2R
○長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA/同級9位)
判定3−0 ※三者とも20−19
●草・MAX(TEAM TACKLER/2011年ネオブラッドトーナメント同級優勝)

▼第2試合 スーパーフライ級 5分2R
○安永有希(東京イエローマンズ/同級3位)
判定3−0 ※三者とも20−19
●戻りガツオ(K太郎道場/2010年ネオブラッドトーナメント フライ級優勝)

▼第1試合 フェザー級 5分2R
○高藤正和(高田道場/同級5位)
TKO 1R52秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
●流極(パラエストラ東京)

▽本戦第1部
▼第2試合 ライト級 5分2R
○平山敬悟(パラエストラ八王子)
TKO 2R2分14秒 ※アームロック→レフェリーストップ
●大橋省吾(吉田道場)

▼第1試合 フェザー級 5分2R
○斉藤洋二(和術慧舟會東京本部)
判定3−0 ※三者とも20−18
●若松史朗(GRABAKA)

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