DEEP事務局
「DEEP 57 IMPACT〜12年目の現実〜」
2012年2月18日(土)東京・TDCホール
開場15:00 開始16:00
観衆=2,189人
▲バックを奪った前田(上)がチャンスを見逃さず、一本勝ちで王座奪取
▼第11試合 DEEPバンタム級タイトルマッチ 5分3R
○前田吉朗(パンクラス稲垣組/挑戦者)
一本 2R3分13秒 ※チョークスリーパー
●大塚隆史(AACC/王者)
※前田が第3代DEEPバンタム級王座に就く。大塚は初防衛に失敗。
バンタム級王者・大塚と挑戦者・前田の再戦。両者は2010年10月24日に同じTDCホール大会で対戦し、この時は前田が判定勝ちで接戦を制した。当初、このカードは12月大会でワンマッチとして組まれていたが、大塚の負傷により中止。今大会にスライドすることになり、しかもタイトルマッチで行われることになった。
1R、大塚はいきなりのタックルでテイクダウンを奪ったが、前田はすぐに立ち上がる。離れ際に大塚が左右フック。パンチとタックルを織り交ぜながら攻める大塚は、またも前田からタックルでテイクダウンを奪ったが、前田はやはり立ち上がる。
大塚にバックを奪われた前田はアームバーの体勢になり、立ったまま腕を極めにいくと大塚の腕が反り返る! あわやという場面だったが、前田の身体がロープの外に出てしまったため、ブレイクとなった。
2R、パンチで攻めてくる前田に大塚がタックル。テイクダウンを防がれると離れ際に左右のフック。しかし、ここで前田の右フックが炸裂! グラつく大塚はタックルで組み付くが、前田はかまわず殴り続ける。グラウンドで上になった前田はパンチを見舞い、バックからマウントポジションを奪ってパンチを連打。
起き上がった大塚がタックルで上になろうとするが、前田はバックに回って足をフックしてからチョークスリーパー! 大塚がタップし、前田が王座を奪取した。
前田はマイクを持つと「疲れた。今成(正和)とDEEPのベルトを争ってから随分と時間が経ってしまい、形は違うけれどDEEPのベルトを巻くことが出来ました。これが稲垣組です!」と、勝利をアピールした。
▲V1アームロックを極めたアマンダ
▼第10試合 DEEP女子無差別級王者決定戦 DEEP女子ルール(パウンドあり) 5分3R
○アマンダ・ルーカス(The Skrap Pack)
一本 3R2分16秒 ※V1アームロック
●堀田祐美子(REINA女子プロレス)
※アマンダが初代DEEP女子無差別級王者に
ジョージ・ルーカスの愛娘アマンダがチャンピオンに! ダース・ベイダーも祝福した。
映画監督&プロデューサー、ジョージ・ルーカスの愛娘アマンダは、DEEPで2連勝中。今回、初代DEEP女子無差別級王者決定戦に挑む。対するは女子プロレスラーの堀田。1985年にデビューした大ベテランで、女子プロレス入りする前は極真空手の中村誠(第2回&第3回全世界チャンピオン)の元で空手を学んでいた。その経験を活かして『バーリトゥード・ジャパン1996』などで格闘技の試合も数戦経験している。
場内には『スター・ウォーズ』でお馴染みの帝国軍のテーマ曲が流れ、ダース・ベイダーが登場。場内を盛り上げたところで、アマンダが入場した。
1R、堀田はパンチを連打して前へ出て、アマンダもパンチで打ち合うとタックルでテイクダウンを奪う。上になったアマンダは堀田の顔面にパンチを落とし、堀田はしがみついてブレイクを待つ。
ブレイク後、再びパンチで突進する堀田をアマンダが両足タックルでテイクダウンし、堀田の両腕を抑え付けながら顔面へパンチを連打。V1アームロックを仕掛けるが、これは堀田が粘って防いだ。
2R、パンチの打ち合いを挑む堀田だが、またもアマンダにタックルでテイクダウンされ、顔面にパンチをもらう。アマンダはパンチを入れながら腕十字を狙うが、堀田は顔面を真っ赤に腫れあがらせながらも粘る。
3R、堀田はやはりパンチを連打して前へ出るが、同じようにアマンダにタックルでテイクダウンされる。しかし、ここで堀田がフロントチョークで絞め上げる! 逆転勝利かとも思われたが、アマンダは首を抜くとサイドポジションを奪ってのパンチ、そしてV1アームロック! 粘りに粘った堀田だが、アマンダが一本勝ちでチャンピオンベルトを手にした。
花道ではダース・ベイダーら「スター・ウォーズ」のキャラクターがアマンダを祝福。一緒に記念撮影に収まった。
▲郷野聡寛(右)から判定勝ちした中村大介
▼第9試合 DEEPライト級 5分3R
○中村大介(U-FILE CAMP)
判定3−0
●郷野聡寛(フリー)
2001年1月にダスティン・デニスと対戦して以来の参戦となる郷野。契約体重900gオーバーだったためにイエローカード2枚からのスタートとなった。
1R、郷野は左ハイからパンチにつなげ積極的な攻めを見せる。中村はだらりと腕を下げた構えで郷野のパンチをさばいてはジャブを返していく。郷野はローからパンチと攻撃を散らす。中村も特有なモーションからパンチを出していき、互角なスタンドの攻防となった。
2R、パンチ勝負の中村に対し、郷野は三日月蹴り、ローからパンチで攻める。中村の右ストレートが郷野の顔面をとらえる場面もあったが、決定打につながらない。
3R、郷野の蹴り足をキャッチした中村がテイクダウンするとマウントポジションへ。郷野がうつ伏せになり、中村は必殺の腕十字狙いへ。郷野はうまく立ち上がって難を逃れる。郷野のパンチに合わせて中村がタックル、すぐに立ち上がる郷野は左右フック、左ハイ。中村もパンチで応戦したところでゴング。判定で中村が勝利し、タイトル挑戦をアピールした。
▲激しく殴り合う長倉立尚(左)と昇侍
▼第8試合 DEEPフェザー級 5分2R
○昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)
判定3−0
●長倉立尚(吉田道場)
1R、プレッシャーをかけて前に出る長倉は上下に散らしたパンチのコンビネーションで揺さぶる。巧みにディフェンスする昇侍は組み付いてテイクダウン狙い。お互いに互角の展開。
2Rも変わらず長倉がプレッシャーをかける。昇侍は首相撲からヒザ。そして組み付いてテイクダウンを狙うものの、長倉が再三のロープ掴みでイエローカード。ようやくテイクダウンした昇侍だが、長倉はすぐに立ち上がる。長倉がパンチで勝負するも、昇侍はテイクダウンしグラウンドで優位に攻める。判定で昇侍が勝利した。
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