リングス
「RINGS 〜reincarnation 再臨〜」
2012年3月9日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
▼メインイベント 90.0kg以下契約 リングスルール 5分2R
○コバレフ・ゲナジー(ロシア)
TKO 2R28秒 ※レフェリーストップ
●クリストファー・ヘイズマン(オーストラリア/リングス・オーストラリア)
復活したリングスのメインイベントを飾るのは、リングス・オーストラリアの代表兼選手として活躍した42歳のヘイズマン。12年前の第1次リングス最終興行のメインイベントで、エメリヤーエンコ・ヒョードルと戦った選手である。対するゲナジーは前田代表が「ヒョードルに匹敵する才能を持つ」と絶賛する26歳のロシア人選手。
1R、ヘイズマンはロー、ゲナジーは左右フック。
ヘイズマンは後ろ回し蹴りを放つが、ゲナジーの左フックで尻餅をつく。襲い掛かるゲナジーに片足タックルを仕掛けたヘイズマンは軸足を払ってテイクダウン。
上になったヘイズマンは上体を抑え込みながらパスガードを狙うが、動いた瞬間にゲナジーがひっくり返して上を奪う。ゲナジーが数発殴ったところでブレイク。
ゲナジーは左右フックで飛び込み、ヘイズマンはタックルで迎え撃つ。上からタックルを潰したゲナジーは離れる。ヘイズマンが右ロー、後ろ回し蹴り。再び右フックで飛び込んだゲナジーは上から覆い被さり、離れると左フック。
2R、もはやスタミナ切れのヘイズマンにゲナジーが左右フックで襲い掛かり、ヘイズマンはコーナーに吹っ飛ぶ。ゲナジーが上からパンチを落としたところでレフェリーが割って入り、ゲナジーのTKO勝ちとなった。
試合後、前田日明リングス代表からこの試合にベストバウト賞が贈られた。前田はマイクを持つと、「今、一時的なブームの後、総合格闘技のバブルが弾けたのは皆さん知っていると思います。選手はそれぞれ頑張っていますが、自分はプロとは何か、プロフェッショナルとは何か、お客さんに切符を買ってもらって、リングの上で選ばれた者がどういう試合をしなければいけないかを分かっていない選手が多いと思います。リングスは見本となるような、新たな伝説を築いていくような選手をこのリングで育てていきたいと思います」と挨拶した。
会場には前田の現役時代の入場テーマ曲「キャプチュード」が流れ、前田コールが場内を包んだ。
▼セミファイナル 77.0kg以下契約 リングスルール 5分2R
○ベン・アボット(イギリス/リングスUK)
一本 1R1分22秒 ※スリーパーホールド
●小比類巻太信(小比類巻道場/K-1MAX2004・2005・2009日本王者)
元K-1ファイターの小比類巻が、総合格闘家として約2年ぶりに復活。試合前には一撃KOを予告していたが、果たして!? 対戦相手はリングスUK代表のリー・ハスデルが自信を持って送り込むキックボクシング出身のファイターであるアボット。
1R、いきなり組みに行ったアボットがタックルで豪快にテイクダウン、そのままマウントを奪い、パンチを連打する。小比類巻は下からパンチを打ち返し、胴に両手を回して顔をアボットの腹につけてパンチから逃げようとしたが、アボットの連打は止まらない。
小比類巻はブリッジして亀の状態になると、アボットはバックマウント。そしてパンチからチョークスリーパー! しばらく耐えた小比類巻だったが、無念のタップ! 小比類巻のデビュー戦は苦い黒星に終わった。
アボットは「自分の戦いを皆さんが楽しんでくれたと思います。リングスが復活したので今後も出続けたいと思います」と、継続参戦をアピールした。
▼第7試合 70.3kg以下契約 リングスルール 5分2R
○小谷直之(ロデオスタイル/チームZST)
TKO 1R2分32秒 ※レフェリーストップ
●上山龍紀(U-SPIRIT JAPAN町田)
小谷と上山は活動休止前のリングスに参戦経験があり、リングス活動再開を待ち望んでいた選手同士。試合前には、両者とも「12年前の自分から成長した姿を見せたい」と口を揃えた。
1R、両者サウスポースタイルからパンチを交換すると、小谷が抜群のタイミングのタックルでテイクダウン。上を奪うとパンチを叩き込み、すかさずヒールホールドを仕掛ける。上山がロープの外に逃げたためイエローカードが提示された。
再開後、小谷が右フックから左フックをクリーンヒットさせ、フロントチョークを極めかけたが上山の身体がまたも場外に出かける。ここでレフェリーから試合ストップがかかり、上山は抗議するが、小谷の左フックをもらった上山の右顔面は無残にも腫れ上がっていた。
上山を圧倒してTKO勝ちした小谷は、「俺のリングス。俺の10年間はこんなもんじゃないよ。次はもっと凄い新リングススタイルを見せるから、応援お願いします」と興奮気味に吼えた。
▼第6試合 73.0kg以下契約 リングスルール 5分2R
○クラット・ピターリ(ロシア)
KO 1R2分32秒 ※ボディブロー
●伊澤寿人(和神会/RINGS/初代THE OUTSIDER 70-75王者)
アウトサイダーで2連続KO勝ちを収めているピターリと、アウトサイダーのチャンピオンである伊澤が激突。伊澤はアウトサイダーの牙城を守ることが出来るか?
1R、ジャブの突き合いからピターリが左ミドル、左フックから右アッパー。ジャブで前に出ながらパンチを出してくるピターリに、伊澤は身体を浮き沈みさせながらジャブ。ピターリの打ち終わりに左ハイキックを合わせた伊澤だが、これはブロックされた。ピターリは圧力をかけて前に出ながら左ボディ、コーナーに詰まったところでもう一度左ボディフック! 伊澤は腹を押さえたままうずくまり、ピターリが戦慄のKO勝ちを収めた。
▼第5試合 62.0kg以下契約 リングスルール 5分2R
○伊藤健一(フリー)
一本 1R2分7秒 ※ヒールホールド
●ジャレット・オーウェン(オーストラリア/リングス・オーストラリア)
1R、右フックの相打ちからオーウェンが組み付き、コーナーへ押し込む。離れたオーウェンは蹴りからパンチ、伊藤は右フック。伊藤の右ローをすくってオーウェンが右ストレート! 伊藤は尻餅をつくが、すぐに立ち上がる。オーウェンは再びローをすくって伊藤をテイクダウンするが、伊藤が下からのヒールホールド! オーウェンはロープに寄りかかり、すぐにタップ。伊藤が鮮やかな一本勝ちを収めた。
▼第4試合 55.0kg以下契約 リングスルール 5分2R
○矢島雄一郎(禅道会新宿道場/チームZST)
一本 1R1分1秒 ※チョークスリーパー
●渡辺竜也(MAX GYM/RINGS)
1R、矢島が低い位置からのタックルでいきなりのテイクダウン、起き上がろうとする渡辺の首に腕を回してフロントチョーク! 渡辺はロープを足で登って逃れようとしたが、矢島が持ち上げるようにして倒し、そのままタップを奪った。
▼第3試合 65.0kg以下契約 リングスルール 5分2R
○清水俊裕(総合格闘技宇留野道場)
一本 1R3分38秒 ※チョークスリーパー
●幕 大輔(マッハ道場/RINGS/初代THE OUTSIDER 60-65王者)
“ZSTの仮面ライダー”との異名を持つ清水は、自らカラオケで歌ったと思われる『仮面ライダー』の主題歌で入場した。腰には当然のようにライダーベルトが巻かれている。
1R、両者ぐるぐるとリング内を回り、清水がハイキックからタックル。受け止めた幕が清水をコーナーへ押し込むがブレイク。幕の左フックをかわしてタックルに行った清水だが、逆に幕にテイクダウンを奪われる。
しかし、清水がすかさずリバーサルで上になり、バックへ回ってスリーパーホールド! 苦しそうな表情を浮かべた幕だが、何とか清水の腕を解除。幕は身体を反転させて上になろうとするが、清水は足4の字フックをかけたまま腕で幕の頚動脈を絞め続ける。これで幕が失神し、清水が勝利のライダーポーズを決めた。
▼第2試合 77.0kg以下契約 リングスルール 5分2R
―ブレンダン・オレイリー(リングス・オーストラリア)
ノーコンテスト 1R2分51秒
―高橋圭典(マッハ道場/2010DEEPフューチャーキングトーナメントミドル級 準優勝)
※偶然のバッティングでオレイリーが負傷
1R、高橋のローにオレイリーはワンツー、いったん組んで離れる。パンチとローで攻める高橋にオレイリーが組み付くがブレイク。パンチから組み合い、オレイリーがロープに押し付けるがテイクダウン出来ず、ブレイクになる展開が続く。
高橋が首投げに行き、ドントムーブになったところでオレイリーの眉間辺りが切れて出血、ドクターチェックに。レフェリーからストップが告げられ、偶発性のバッティングで切れたことがレフェリーから説明されてノーコンテストとなった。
▼第1試合 71.0kg以下契約 リングスルール 5分2R
○キリーフ・コンスタンティン(ロシア)
KO 1R1分11秒 ※飛びヒザ蹴り
●上田厚志(骨法烏合会矢野卓見道場)
1R、圧力をかけて前に出てくるキリーフは、上田がパンチを出すと速いワンツー。左フックの相打ちからキリーフが前へ出てパンチの打ち合いに持ち込み、上田がこれに応えたところで虚を突く飛びヒザ蹴り! この一発で上田はばったりと倒れ、キリーフのKO勝ちでリングスは幕を開けた。
▼オープニングマッチ 80kg契約
△菱沼 郷(ハイブリッド山田道場)
ドロー 判定0−0
△秋田智哉(総合格闘技move)
▼オープニングマッチ 65kg契約
○比夏瑠(ひかる/フリー)
KO 1R12秒
●和田正勝(フリー)
▼オープニングマッチ 61kg契約
○佐藤美朗(フリー)
KO 1R1分57秒
●須藤和哉(D2)
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