ニュージャパンキックボクシング連盟
「KICK TO THE FUTURE 2」
2012年4月29日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▲ダウンを奪った森井(左)がラッシュをかけ、レフェリーが止めに入ってKO勝ち
▼メインイベント(第12試合)WBCムエタイ日本フェザー級王座決定戦 3分5R
○森井洋介(藤原ジム/WPMF日本同級王者)
KO 5R2分31秒 ※パンチの連打
●中嶋平八(誠至会/NJKF同級王者)
※森井が新王座に就く。
現在、空位となっているWBCムエタイ日本フェザー級王座を巡って対戦するのは、NJKF同級王者・中嶋とWPMF日本同級王者・森井。中嶋は一昨年にデンサイアム・ルークプラバーツとの王座認定戦(※中嶋が勝った場合のみ王座獲得となる規定だったが、中嶋が敗れた)に挑んで以来、2度目の挑戦。
森井は今回がNJKF初参戦ながら、WBCムエタイ日本王座への挑戦となった。兼ねてから他団体の王者との対戦を熱望していた中嶋と激闘派として知られる森井の一戦だけに、お互いの気持ちがぶつかる激しい試合が期待できる
1R、小刻みにステップして左右のローを蹴る森井。中嶋は左ミドルを蹴って前に出る。そこに森井はヒジ打ちを狙い、中嶋はボディストレートにつなげる。
2R、ここもジャブと左右ローにつなげる森井。中嶋は左ミドル、ジャブから右ロー。森井は右アッパーやヒジ打ちで飛び込み、中嶋は森井のローに左フックを狙う。
3R、中嶋がじりじりと前に出て、かぶせるような右フック。森井は下がりながらもヒジ打ちを返して、左アッパーから右フック。中嶋も左フックを当てて森井を下がらせ、森井はローを蹴る。
4R、ここもパンチで前に出る中嶋。森井は下がりながらローを返して、中嶋のアッパーにカウンターのヒジ!これが中嶋を捉えるが、今度は中嶋が森井のアッパーにヒジを合わせ、二人は激しく打ち合う。
5R、森井が距離を取りながら左右のローを当て、中嶋の足が止まったところに強烈な右アッパー!これで中嶋がグラリとバランスを崩し、森井がダウンを奪う!何とか立ち上がった中嶋だが、そこに森井が怒濤のラッシュ!中嶋がコーナーを背負ったところでレフェリーが試合をストップ!森井がKO勝利で王座を手に入れた。
試合後、森井は「このベルトを巻くことができて本当にうれしいです」とコメント。「今回はどんどんローを蹴っていこうと思っていたし、ダウンを奪った右アッパーも狙っていました。ただ中嶋選手もパンチが上手くて手こずってしまいました」と試合を振り返り「日本タイトルではなく、もっと上のベルトを目指していきたいです」とWBCムエタイ&WPMFの世界タイトルを目標に掲げた。
▲AZUMA(左)がカウンターの左フックをヒットさせる
▼セミファイナル(第11試合)NJKF BONITA BOXEOフェザー級タイトルマッチ 3分3R
○AZUMA(y-park/王者)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●佐々木仁子(チームドラゴン/挑戦者)
※AZUMAが初防衛に成功。
両者は2007年12月22日のチームドラゴン主催興行『燃えろドラゴン!その壱』で初対決。
この時はAZUMAが1Rにパンチでダウンを奪うも、佐々木が2Rにカウンターパンチでダウンを奪い返し、激しい打ち合いの末に佐々木が判定勝ちを収めている。今回はAZUMAが王者として佐々木を迎え撃つ形での再戦となった。
1R、距離をとってジャブとミドルを蹴るAZUMA。佐々木は左フックから飛び込んで右フック、左右のボディフックを打つ。AZUMAもそこに左アッパー、左フックを返し、二人は激しく打ち合う。距離を潰してボディフックを狙う佐々木に、AZUMAは左フックとヒザ蹴りを返す。
2R、一気にパンチで前に出る佐々木だが、AZUMAの左フックがカウンターでヒット!さらにボディへのヒザ蹴り、ミドルで佐々木の足を止める。それでも前に出る佐々木だったが、AZUMAが打ち下ろすような右ストレートを当てる。
3R、ボディフックで前に出る佐々木。AZUMAはカウンターのヒザ蹴りと左フック。佐々木がAZUMAをロープまで詰めてパンチを顔とボディにまとめるが、AZUMAも下がりながら左フックを返して一気に連打!
佐々木は終了のゴングが鳴り、レフェリーに制止されるまでパンチで前に出たが、決定打はなし。AZUMAが佐々木との打ち合いを制して、王座防衛に成功した。
▲宮越(左)がK-1MAXの−63kg日本トーナメント準優勝・卜部(右)を撃退
▼第10試合 スーパーファイト 63kg契約交流戦 3分3R ※ヒジなし
○宮越慶二郎(拳粋会/NJKFライト級王者)
判定2−0 ※30−29、29−29、30−29
●卜部功也(うらべ・こうや/チームドラゴン)
Krushのトップファイターとして活躍する卜部がNJKFに初参戦。NJKFライト級王者・宮越がそれを迎え撃つ。
1R、サウスポーのト部はジャブを伸ばして奥足ロー。これがローブローとなり試合は一時中断。再開後、ト部は左ストレートから飛び込んで奥足ロー。宮越はそこに左フックのカウンターを合わせ、ト部の左ストレートを受けて、すぐに右ストレートを返す。
2R、ト部がインローを蹴ると、これがこの試合二度目のローブローとなる。再開後、ト部は左ストレート、奥足ロー。宮越はト部の外側に回り込んで右ストレート、左フック! これでト部を下がらせて右ボディ。ト部が奥足ローを蹴ると、宮越はカウンターの右フック! ト部はハイキックやヒザ蹴りを出すが、宮越も鋭いパンチを返す。
3R、宮越が右ストレートから前に出て右ミドル。ト部も右フックを返して左ストレート、宮越をコーナーに下がらせて左ミドルとヒザ蹴り、顔面前蹴りまで繰り出す。しかし宮越も右ストレートから前に出る! ト部は下がりながらバックブローを狙うが当たらない。ここで試合終了となり、宮越が外敵・ト部を退けた。
▲宮元(右)が王者対決を制した
▼第9試合 スーパーファイト 56kg契約交流戦 3分3R
○宮元啓介(橋本道場/MA日本スーパーバンタム級王者)
判定2−0 ※30−29、29−29、30−28
●新人(あらと/E.S.G/NJKFスーパーバンタム級王者)
MA日本キック王者・宮元がNJKF王者・新人と対戦。宮越vs卜部と同様に、NJKF現役王者が他団体の強豪を迎え撃つこととなった。
1R、リーチで勝る新人が右ロー。宮元は左の前蹴り、左フックを狙いながら、新人の蹴り足をさばいて左ボディを打つ。新人は距離が詰まるとアッパー、右ストレートを打ち下ろす。
2R、パンチをまとめて左ボディ、右ローにつなげる宮元。新人は宮元のローに右ストレートを合わせて新人を下がらせる。左フックから右ローを蹴る宮元。新人は右ストレート、右ロー、ヒジ打つを狙う。
3R、激しく打ち合う両者。宮元はバックキック、ボディ打ちで新人を下がらせる。しかし新人も右ストレートを合わせて右ロー。宮元が左フックからローを蹴ると、新人は右ストレートと組んでからのヒジ打ち。
最後は再び両者が激しく打ち合い、試合終了となった。判定は2‐0で宮元となり、宮元が王者対決を制した。
★NEW JAPAN WARS 2012の1回戦・5試合の試合結果はこちら
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