6月29日(火)東京・大森のゴールドジムにて、Jリーグからプロ格闘家に転向した矢野マイケルの公開スパーリングが行われた。7・10『IKUSA
YG3〜RETURNS』で、“SBの守護神”吉鷹弘の愛弟子である菊地浩一(SB寝屋川)とデビュー戦を行うマイケルは、同日のメインイベントを務めるHAYATOと3分3Rのスパーリングを披露した。
パンチは重そうだが、左ミドルをよくもらってしまうマイケル。ジャブ以外のパンチを封印した、HAYATOに翻弄されている感すらある。しかし、3Rにはステップを使い出してワンツーを使い出したHAYATOに、左フックを返していく強気な一面も見せた。
スパーが終わると、「プロとやるのは初めてじゃないけど、有名な人とは初めて。今の自分の力がどこまでというのは、本気じゃないから分からないけど、目の前のチャンスを一つ一つものにしていきたい。リングでやったことがないので、リングの距離とか試合の運び方が勉強になりました」と感想を語るマイケル。
今回パートナーを務めたHAYATOについては、「僕は本来プレッシャーを掛ける選手なんですが、逆になった。そこが技術の差でしょう。技術的には向こうのほうが上だけど、身体能力には自信があるので、届かない相手ではないと思う」と自信を覗かせ、「驚いた事も特になかった。相手も本気じゃないし。胸を借りていい経験になりました。もちろん、いつか試合で闘ってみたい」と敬意を表しながらも、ライバル心を燃やしていた。
現在、体重は71s後半で契約体重の70sまであと少し。減量は順調だし、「今日も相手のパンチはよく見えた。当てられた場面もあったけど、自分では返しをいれたつもり。思い切りやったら分からないけど、自信になった」と技術面でも順調に仕上がっているようだ。「今日、見せてない技はいっぱいある。試合で感情的になった時に、どれくらい動けるかは分からないけど」と“必殺技”の存在も匂わせている。
実際、HAYATOとのスパーでも、飛び込むようにしてパンチを入れていた。「あれは入ったと思います。バネを使って…(慌てて)とりあえず試合を見てください」と、詳細は隠すマイケル。“パンチと蹴り、どちらに自信があるか”との質問にも、「威力は両方自信あるけど…それは言えない」と秘密主義を貫いている。
マイケルにはひとつの目標がある。「元Jリーガーだから注目を浴びてる。でも、僕よりもっといいアマチュアの選手がいるかもしれないから、恥ずかしくない試合をしたい。そして、勝ったらリング上でサッカーボールを蹴って、サッカーにさよならをしたい。これからは“K-1のマイケル”と覚えてもらいたい」という。大好きなマイク・タイソンのように、「この人の試合なら見たい」と思わせる選手になりたい、と志も高い。
IKUSAの小澤氏によれば、「これからも二人にどんどんスパーリングをさせていきたい。今日のを見た限りでは、ミドルをもらっちゃうんで菊池戦は厳しい。でも、高いレベルで一度やってみて、いずれはこの二人を対決させたい」ということだ。
注目のデビュー戦まで、あと11日。マイケルは最短距離で、K-1MAXの舞台へ辿り着けるだろうか?
※矢野マイケル×HAYATOのスパーリングは、ノーカットで7月1日より「ドリームスパーリング」で公開!
「要注意人物かなと思います」(HAYATO)
スパーリングパートナーを務めたHAYATOは、「組んだ時の力が、始めて半年ぐらいの人にはあり得ない力だった」とマイケルの高い身体能力に舌を巻いた。マススパーだったので何とも言えないが、と前置きしつつも「今のマイケルに必要なのは気持ちの部分じゃないですか。僕もアマチュアで優勝した時に、港太郎さんとエキジビションをやったんですけど、ボコボコにされました(笑)。それを思い出しましたね。でも、いいモノを持っているので要注意人物かなと思います」と、アドバイスを送ると共に来るべき対決の時へ向けて、気持ちを引き締めていた。
「身体能力を活かした技がある」(山口氏)
マイケルを指導する格闘空手維新の山口龍氏は、「凄いハードな練習をしても、身体に余裕がある。実際の試合になって見ないと分かりませんが、日本のトップファイターと遜色ない練習はしていると思います」と急ピッチでマイケルを仕上げている事を明かした。さらに、「ジャンプパンチはまだ前座。身体能力を活かした技が、まだいくつもある」と、隠し武器の存在を明らかにしている。
さらに、「吉鷹さんの出したカードが勝つか、僕らが出したカードが勝つか。チームVSチームで、どちらの作戦が勝つかという勝負でもある。マイケルは結果を出さないとダメ。ここで絶対に勝ってスターティングオーバーしなければいけない」と、マイケルと自らに檄を飛ばしていた。
「IKUSA YOUNGGUNNERS3〜RETURNS〜@ODAIBA」
アクアプラネットIKUSA事務局
2004年7月10日(土)東京・お台場スタジオ・ドリーム・メーカー
開場16:00 本戦開始17:00 ※オープニングファイトは16:00開始
<対戦カード>
▼メインイベント 打撃GT3分3R 最大延長2R肘なし 70kg契約
UKF世界スーパーウェルター級王者
HAYATO(FUTURE_TRIBE)
VS
WKNムエタイ・オーストラリア・ミドル級王者
ブラッド・“ワイルドブロンコ”・エイド(オーストラリア・ブンチュウジム)
▼セミファイナル 打撃GT3分3R 最大延長2R肘なし 71kg契約
新田明臣(バンゲリングベイ)
VS
ナーコウ・スパイン(ニュージーランド)
▼IKUSA その伍 SB公式戦IKUSA特別ルール 3分3R 最大延長2R肘なし 60kg契約
歌川暁文(U.W.Fスネークピットジャパン)
VS
アダム・ザ・アグレッサー(オーストラリア)
▼IKUSA その四 打撃GT3分3R 最大延長2R肘なし 53.5kg契約
森田晃允(士道館橋本道場)
VS
小林良平(TARGET)
▼IKUSA その参 打撃GU3分3R 最大延長2R肘なし 70kg契約
菊地浩一(寝屋川ジム)
VS
矢野マイケル(DIA-DRA ISHIN)
▼IKUSA その弐 打撃GU3分3R 最大延長2R肘なし 68kg契約
CRAZY884(スクランブル渋谷)
VS
山辺英人(山木ジム)
▼IKUSA その壱 総合GU5分2R 60kg契約
RYOTA(キングダム・エルガイツ)
VS
関谷忠治(AACC)
▼IKUSA オープニングファイト 打撃GU3分3R 最大延長2R肘なし 54kg契約
KENT(湘南格闘クラブ)
VS
松尾宗(POWER RX)
<チケット料金>
VIP席 15,000円/SRS席 12,000円/HAYATO応援シート 8,000円/A席ならびに各選手応援シート 7,000円
<発売中>
IKUSA公式サイト http://www.ikusa.net
イープラス http://eee.eplus.co.jp/
チケットぴあ http://t.pia.co.jp/
<お問い合わせ>
IKUSA事務局 03-5213-7331
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