9月6日(月)都内ホテルにて、10月13日(水)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催される『K-1 WORLD MAX2004〜世界王者対抗戦〜』の記者会見が行われた。会見後、谷川プロデューサーは「K-1ルールを一部改正する」ことを明かした。
改正される部分は、ワセリンの塗布とサポーターの着用について。「選手が怪我をしないように、ある程度のワセリンと必要最低限のサポーターの着用を認める事にします」と谷川プロデューサー。「例えばピーター・アーツは、一度スネを割っていて割れやすくなっている。そういう選手にはサポーターをつけてもいいようにします。1回怪我をして3〜4ヵ月出れなくなるということが多いので。それと、これまでドクターはチェック中の治療を一切行いませんでしたが、カットなどをした時に最低限の止血は認めるようにします。それも負傷で消化不良で終わりにならないためです」との改正点をあげた。
現行ルールでは、カットした場合は「ダメージ」ということで治療を行わなかったが、新ルールではある程度の止血をして試合続行可能ならば続行するというボクシングと同様のルールになりそうだ。K-1では角田・競技統括プロデューサーを中心にルール全体を見直し、首相撲の定義や掴んでの攻撃(ミドルキックなどをキャッチしてのパンチなど、現行ルールでは1回だけ認めている)など、細かい部分を含めて改正に当たっているという。
新ルールは8月中に完成し、9・25『K-1 WORLD GP 2004開幕戦』に採用する予定。大会前に行われる記者会見にて、正式に発表するとのことだ。
また、今回のMAXを欠場した魔裟斗については、「次はどうするかを近々決めます」とし、魔裟斗本人が希望している大晦日出撃についての話し合いを持つ模様である。
<谷川プロデューサーが語るMAXの見どころ>
●小次郎VSザンビディス
「小次郎選手は約1年半ぶりの登場です。ポスト魔裟斗と言われる選手たちが何人かいますが、小次郎選手はその中でも強さという点で一番の可能性と期待がある。喧嘩屋ということで、ド突き合いをしてK-1復帰を果たして欲しい。ザンビディスはベスト8の強豪ですが、小次郎選手の実力を測定するには一番いい選手。勝っても負けても壮絶な試合になるでしょう」
●大野VSカノレッティ
「大野選手は非常に毎回いい試合をする。前回もオープニングファイトでKO勝ちしており、実力に定評がある。カノレッティはMAXブラジル大会のチャンピオンなので、今回は大野選手にぜひ勝っていただきたい。勝って来年につなげて欲しい。内容もさることながら、勝ち星をあげてもらいたい」
●安廣VSベルバーチ
「安廣選手は短期間の準備ながら、前回総合に初挑戦してKID選手を相手にいい試合をやった。世界大会の隠れベストバウトです。せっかくいい試合をしたので、さらにステップアップして欲しい。サミールはチーム・レ・バンナから70sならぜひ出してくれと言われた選手。安廣選手はK-1で8戦していますが、サミールはその10倍の80戦をやっていて、WPKLの世界ムエタイ王者です。小比類巻選手と以前やってます(01年4月に大阪のK-1ワールドGPのワンマッチで対戦=3RKO負け)。安廣選手にはここで星を落とさないで、来年につなげて欲しい」
●小比類巻VSクラウス
「メイン級のカード。MAX世界大会の事実上の三位決定戦です。コヒ選手は長いスランプから抜け出して、今年いいスタートを切り世界大会でも頑張ってくれた。日本チャンピオンですし、世界チャンピオンになったクラウスに勝つのは重要な事。コヒ選手はタイプ的にも噛み合うと思ってる。パンチンもクラウスか、ロー&ヒザの小比類巻か。スリリングな試合になるでしょう」
●KIDVSナラントンガラグ
「MAXでブレイクしているKID選手が総合ルールで闘います。これは個人的に非常に見てみたい試合だった。ナラントンガラグはモンゴルの総合の大会に出た事があり、体格的にも優れているし、パンチもあるし厳しい相手。ルールは両者と相談して決めたい」
●須藤VSラーマ
「ラーマはボクシングの選手だけあって、パンチのコンビネーションが凄く上手い。頭のいい元気選手がどうやってボクサーと闘うか。決して彼にとって得意なタイプではないと思います」
●ウェインVSマゴメドフ
「実力世界一決定戦と言ってもいいカード。両者とも実力は申し分ない。マゴメドフは伊原会長のところのタイ人に生まれて初めてKOされましたが、ロシア最強の男。世界大会には出れませんでしたが、実力はある」
●ラドウィックVSウィリアム
「ウィリアムはピーター・アーツが70sでやるならぜひ出してほしい、と言ってきた選手です。顔もいいし、強い。ビデオを見た関係者一同、これはまた新たなスターになると感じました。その選手に誰を当てたらいいかと考えたところ、ラドウィックなら強さを測定しやすいということで決まりました。ラドウィックでウィリアムの潜在能力を確かめたい」
<MAX初参戦選手のプロフィール>
マイケル・ラーマ MICHAEL LERMA
1973年11月18日、アメリカ出身
アイロンホースボクシングクラブ所属
身長182cm、体重70s
プロボクシングWBCインターコンチネンタル・ジュニアミドル級王者
ボクシング戦績29勝(20KO)9敗1分
サミール・ベルバーチ SAMIR BERBACHI
1978年1月9日、フランス出身
エクストリームチーム・レ・バンナ所属
身長177cm、体重69s
WPKL世界ムエタイ王者
戦績74勝(14KO)4敗2分
ウィリアム・ディンダー WILLIAM DIENDER
1981年1月1日、オランダ出身
身長不明 体重70s
戦績21勝(8KO)8敗2分
「K-1 WORLD MAX 2004〜世界王者対抗戦〜」
TBS/FEG
2004年10月13日(水)東京・国立代々木競技場第一体育館
開場16:30 開始17:30
<決定対戦カード>
▼K-1ルール3分3R延長2R
元ラジャダムスタジアム・ウェルター級王者
武田幸三(治政館)
VS
K-1 WORLD MAX2004世界王者
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムック)
▼K-1ルール3分3R延長2R
須藤元気(ビバリーヒルズ柔術クラブ)
VS
WBCインターコンチネンタル・ジュニアミドル級王者
マイケル・ラーマ(USA/アイロンホースボクシングクラブ)
▼総合格闘技ルール5分3R
山本“KID”徳郁(PUREBRED TOKYO)
VS
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル/モンゴルレスリング連合)
▼K-1ルール3分3R延長2R
安廣一哉(正道会館)
VS
WPKL世界ムエタイ王者
サミール・ベルバーチ(フランス/エクストリームチーム・レ・バンナ)
▼K-1ルール3分3R延長2R
WKAA&WKASPスーパーライト級王者
ジョン・ウェイン・パー(オーストラリア/ブンチュー)
VS
2001ムエタイ世界選手権準優勝
アースラン・マゴメドフ(ロシア)
▼K-1ルール3分3R延長2R
ISKA世界ミドル級王者
大野 崇(inspirit)
VS
K-1 WORLD MAX2002 in Brazil王者
マルフィオ・“ザ・ウォーリヤータイガー”カノレッティ(ブラジル)
▼K-1ルール3分3R延長2R
K-1 WORLD MAX2002 USA大会優勝
ドゥエイン・ラドウィック(USA/3−Dマーシャルアーツ)
VS
ウィリアム・ディンダー(オランダ/キックボクシング・アーネム)
▼K-1ルール3分3R延長2R
小次郎(スクランブル渋谷)
VS
マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム)
▼K-1ルール3分3R延長2R
K-1 WORLD MAX2004日本代表決定トーナメント優勝
小比類巻貴之(チームドラゴン)
VS
K-1 WORLD MAX2002王者
アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズ)
※試合順は未定。
<チケット料金>
SRS席20,000円 S席12,000円
須藤元気応援シート12,000円(S席・特典付き)
山本“KID”徳郁応援シート12,000円(S席・特典付き)
武田幸三応援シート12,000円(S席・特典付き)
小比類巻貴之応援シート12,000円(S席・特典付き)
A席6,000円
<チケット販売所>
●デジタル先行発売 発売中
K-1オフィシャルサイト=http://www.k-1.co.jp
FEGオフィシャルサイト=http://www.feg-jp.com
i-mode K-1オフィシャルサイト
Voda fone live! k-1オフィシャルサイト
EZ web k-1オフィシャルサイト
●一斉発売 9月11日(土)10:00〜
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
ローソンチケット=0570-06-3063
CNプレイガイド=0570-07-9911
チケットぴあ=0570-02-9999
キョードー東京=03-3498-9966
●一般発売 9月12日(日)10:00〜
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
ローソンチケット=0570-06-3003
CNプレイガイド=03-5802-9999
チケットぴあ=0570-02-9999
キョードー東京=03-3498-9999
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<チケットに関するお問い合わせ>
潟Lョードー東京=03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
皆EG=03-3796-5060
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