11月7日(日)東京・東京ベイNKホールにて行われるパンクラス『PANCRSE 2004 BRAVE TOUR』の全対戦カードが決定した。
4月の後楽園大会以来試合から遠ざかっていた菊田早苗(パンクラスGRABAKA)。アイスマン(猪木道場U.S.A)戦を前に「"ニュー菊田"を早く皆さんにお見せしたい」とコメント。大晦日へ向けての出場もアピールした。また来年開かれるPRIDEミドル級GPについて「3試合くらいになると思うんですけど、オファーがあれば考えます」と答えた。さらに現PRIDEミドル級王者ヴァンダレイ・シウバ(シュート・ボクセ・アカデミー)についても「(近藤選手の戦い方を見て)もう少しやりようはあるのかなと思う。まだ柔術系の強豪とはあまり試合をしてないし、試してみたい気持ちはあります」と前向きな』コメントを残した。以下、記者との一問一答。
菊田 前回あまりいい試合じゃなかったんで、今回は練習内容も変えて、厳しい練習をしてきました。自分の力を出していい結果を出せると思います。いつも自分はギリギリのところで戦っているんで、アイスマン選手のことを"かませ犬"だという意識はないです。相手うんぬんではなく、自分の戦いです。全力で勝ちに行きたいと思います。
――練習内容はどのように変わったんですか?
菊田 やはり自分の場合は寝技が出てくると思うんですけど、一時期は寝技だけをやったりとか、バランスを考えてやったりとかしたんですけど、あんまりいい成果が出せなくて。寝技中心ということは変わらないんですけど、細かい地味な練習を繰り返しました。総合格闘技は色々なものを持っている上で、これといったアイテムを持っている人間が勝つと思います。なので例えば今までやらなかったアッパーの練習をしたり、膝蹴りの練習をしたり、色々な場面を想定してトレーニングしてます。スタミナを付ける練習もしました。もっと全体を使って寝技につなげたいと思います。プレッシャーを感じたりしましたけど、相手関係なく自分のパフォーマンスを見せたいです。
――ホイス・グレイシーと戦いたいという気持ちはあるんですか?
菊田 すぐには難しいでしょうけど、いずれはやれると思います。いつか実現させたいです。年末には強豪選手、グレイシー姓の選手と戦って、来年はそういう流れを作りたいです。まあでも難しいことなんで流れに沿って、(尾崎社長の方を見ながら)「来年はどうしても」って思っているんですけど…(笑)
尾崎社長 榊原社長にはその旨を伝えています。一戦一戦、菊田が勝っていけば早く実現すると思いますし、その可能性はあると思います。
菊田 続けてもいいですか(笑)。もし自分がホイスやグレイシーと試合することになれば一本取れると思っています。自分は寝技を警戒されていた部分もあるんですけど、グレイシーだったら寝技で直線勝負すると思うし、そうなれば一本取れると思います。次の試合でアピールしたいです。
――4月の試合後はモチベーションが上がらないというコメントもありましたが、今の心境はどうですか?
菊田 自分が表紙をやっている「ガテン」にも書いたんですけど(笑)、格闘技以外の職業を経験していいリフレッシュになりました。職人の仕事を見て気付くものも多かったです。早く試合で自分のパフォーマンスを見せたいです。そしてつなげることが出来るんであればそのまま年末まで持って行きたいです。
――格闘技以外の仕事というのは?
菊田 俳優業です。かなり真剣にやりました。格闘技と俳優は似ていると思うんですよ。自分があまりパッとしない時期に他のことをするのは賛否両論あったんですが、自分にとってはプラスばっかりでした。いい経験が出来ました。
――具体的にはどの辺が似ていると思いますか?
菊田 5,6日間の撮影だったんで、すべてを語ることは出来ないと思うんですけど、ここまでやるかっていうくらいこだわって地道な仕事をするじゃないですか。それを朝から晩まで続ける。少し練習が大雑把になっていた部分があったんですよ。だから細かい部分の練習については朝から晩までやってもいいかなと。撮影の時は睡眠時間も少ないし、いつ食事が出るかも分からない。それを考えると格闘家は自由な仕事ですよね。だからこそ丸一日格闘技に使わないと駄目だなと感じました。もうちょっと格闘技にのめりこもうと。
――どういう試合を見せたいですか?
菊田 パンクラスの選手では出来ないレベルの寝技を見せたいですね。派手な動きじゃなくても技術職としての動きを見せて印象に残るような試合をしたいです。もちろん一本取らないと納得しないと思います。狙うわけじゃなくて流れの中で極めたいです。本当に状態がいいんで早くお客さんに"ニュー菊田"を見せたいです。
●アイスマンのコメント
「パンクラスで戦うという事は私にとって長年の夢でした。多くの人が私はキクタのかませ犬だと見ているかもしれないが、今まで自分が培ったものをすべて出して全力で倒しに行く」
パンクラス「PANCRASE 2004 BRAVE
TOUR」
2004年11月7日(日) 東京・東京ベイNKホール
<全対戦カード>
▼メインイベント ライトヘビー級 5分3R
同級王者
近藤有己(パンクラスism)
VS
エヴァンゲリスタ・サイボーグ(シュート・ボクセ・アカデミー)
▼セミファイナル 初代スーパーヘビー級キング・オブ・パンクラス王座決定戦 5分3R
同級2位
ロン・ウォーターマン(チーム・インパクト)
VS
同級10位
高阪 剛(チーム・アライアンス)
▼第6試合 ミドル級キング・オブ・パンクラス王座決定戦 5分3R
同級1位
ネイサン・マーコート(アメリカ/チーム・ハイ・アルティチュード)
VS
同級3位
三崎和雄(日本/パンクラスGRABAKA)
▼第5試合 ライトヘビー級 5分3R
同級1位
菊田早苗(パンクラスGRABAKA)
VS
アイスマン(猪木道場U.S.A)
▼第4試合 ヘビー級 5分3R
野地竜太(パンクラスMEGATON)
VS
柳澤龍志(フリー)
▼第3試合 ライトヘビー級 5分3R
同級2位
郷野聡寛(日本/パンクラスGRABAKA)
VS
現在交渉中
▼第2試合 ウェルター級 5分3R
同級6位
北岡悟(パンクラスism)
VS
同級8位
井上克也(和術慧舟會千葉支部)
▼第1試合 ミドル級 5分2R
同級8位
三浦広光(パンクラスMEGATON-TOKIN)
VS
クァク・ユン・ソブ(ネオファイト)
<チケット料金>
VIP(最前列のみ、パンフレット付) 30,000円/SS席 15,000円/A席 10,000円/B席 6,000円
2F-A 席 8,000円/2F-B席 5,000円
<発売中>
チケットぴあ / ローソンチケット / e+(イープラス)
<お問い合わせ>
パンクラス 03-5792-0815 |