2005年3月12日(土)GCMコミュニケーション『D.O.G(ディー・オー・ジー)-demolittion
of octagon gear-』の一部対戦カード発表&公開練習が行われた。
北沢タウンホールで行われた今回の会見。UFCなどで使われているものよりも一回り小さいとはいうものの、ホール内に組み立てられたオクタゴンは迫力充分だ。各選手、オクタゴンの中に入り金網の具合をチェック。金網に押し込んでのテイクダウン&パウンドや金網を蹴ってポジションを変える動きを確認していた。
3分1Rの公開スパーリングを行ったのは宇野薫×戸井田カツヤ、大沢ケンジ×飯田崇人の2組。宇野×戸井田が動きのあるグラップリングの展開を見せれば、大沢×飯田はパウンドを中心とした攻防を見せる。どの選手も口を揃えて「オクタゴンの方がやりやすい」と言うように、リングと変わらず、もしくはそれ以上に個々の特性が生かせることになるだろう。UFCにレギュラー参戦している宇野も「金網の雰囲気は独特のものがあります。その中でどれだけ選手達が力を発揮できるか楽しみです。WK以外にもオクタゴンで戦いと思っている選手はどんどん出てきて欲しいです。旗揚げ戦も豪華なメンバーが揃っているんで非常に楽しみです」とコメントした。
この日、新たに追加されたのは井口摂×廣野剛康、飯田崇人×山崎剛の2カードだ。井口×廣野は過去のDEMOLITTIONシリーズでは類を見ない遺恨試合となったカード。廣野の敵討ちを誓った漆谷康宏を破りWKハンターの名を欲しいままにする井口が廣野を返り討ちにするのか?それとも廣野がリベンジを果たすのか?
また修斗クラスAの山崎を相手に、飯田がDEMOLITTION無敗記録を更新できるかにも注目が集まる。
なお今大会では契約体重によって試合が行われるが、将来的にはタイトル制定、それに伴う階級・ランキングの開設のプランがあることも明らかとなった。
●各選手のコメント
飯田崇人
先輩達の試合を食える試合をする
「今回参戦している選手の中では一番下っ端に見られると思うんですが、先輩達の試合を食えるよう頑張りたいと思います。リングでは出来ない金網を使った戦い方をしたいです。公開スパーではパウンドを中心にやりましたけど、金網があることでリングの床と同じように、(金網と)顔をサンドイッチして殴れるので威力が増すと思います。充分対策を練って、逆に自分がそれを相手にやろうと考えてます」
山崎剛
オクタゴンは普段やってる練習に近い
「リングよりはやりやすそうだな、と。普段やってる練習に近いと思います。一昨年、昨年とケガから復帰して、チャレンジしている事があるので、それを次の試合で出せたらいいなと思います」
井口摂
ジムの前の駐輪場の金網で練習する
「金網に押し付けられたりしましたけど、ジムの前にある駐輪場の金網よりは硬いなと思いました。これから試合まで駐輪場で練習します。再戦にはなるんですけど、前の対戦とはルールも少し違うし、オクタゴンなんで、あの時と同じ展開・結果になるとは思ってません。前回は判定だったんで、今度は金網を使って綺麗に勝ちたいと思います」
大沢ケンジ
軽量級の中心になれるよう、危なげなく勝ちたい
「見た目はけっこう広いなと思ったんですけど、実際に中に入ると圧迫感があって狭く感じました。でも金網を使って色々出来そうですし、面白そうだなと思います。志田選手はパンクラスのトップなんで、サラッと勝って修斗のレベルの高さを見せたいです。そして軽量級の中心になれるよう、危なげなく勝ちたいと思います」
志田幹
"危なげなく"ではなく、"危なく"勝ちたい
「今日はスパーリングパートナーを連れてこなかったんで、金網の中で戦うという感覚はつかめなかったんですけど、これからUFCのビデオを見て戦い方を研究します。やるからにはKO決着を目指してますし、僕は"危なげなく"ではなく、"危なく"勝ちたいと思います」
戸井田カツヤ
金網がかなり硬いんで簡単に勝っちゃいます
「自分的にはオクタゴンはやりやすいですね。リングでやるとロープに体が引っかかったり、外に出たりして動きが途切れますけど、この中だと止まらずに動き続けられますから。(オクタゴンは)見るからに威圧感がありますし、一般の人にも届くような熱い試合をしたいです。山本選手はレスリングが強いんで、レスリングやろうと思ったんですけど、金網がかなり硬いんで簡単に勝っちゃいます。すいません」
山本篤
金網に押し付けて殴る
「オクタゴンは自分のスタイルに合ってますね。金網に押し付けて殴ります」
光岡映二
金網の経験を利用して相手をぶっ潰す
「他の選手と違って金網での試合経験があるんで、それを利用して相手をぶっ潰したいと思います」
門馬秀貴
デンジャラスなものを求めているお客さんを意識した試合をしたい
「下になって金網に押し付けられて殴られるとまずいなと思いました。顔が金網にぶつかるだけで痛いんで。もっとグラウンドで上になる練習をしたいと思います。金網を見たらお客さんはデンジャラスなものを求めていると思いますが、自分もお客さんを意識した試合をしようと思ってます」
●質疑応答
――オクタゴン経験者の宇野選手、光岡選手にお聞きしたいんですが、リングとオクタゴンの一番の違いは何ですか?
宇野 それはあんまり言いたくないですね、企業秘密です(笑)。そういうことも自分の経験なんで、自分の同門の選手にだけ教えたいと思います。
光岡 僕はデビュー戦と2戦目がオクタゴンだったんですけど、デビュー戦は普通のリングで戦うよりも緊迫感がありました。気持ちの上ではそういう経験が生かせると思います。ただ宇野くんと一緒でそれ以外は企業秘密です。
――将来的にはタイトル・ランキングの制定はあるんですか?
伊東広報 今後、ベルトやタイトルを作るにあたって、階級は作らないといけないでしょうし、いい選手が充実してくればランキングという形もありえます。
「D.O.G-demolittion
of octagon gear-」
GCMコミュニケーション
2005年3月12日(土)東京・ディファ有明
開場16:00 開始17:00
<追加対戦カード>
▼-57kg契約
廣野剛康(和術慧舟會GODS)
VS
井口摂(バトラーツB-CLUB)
▼-70kg契約
飯田崇人(和術慧舟會A-3)
VS
山崎剛(チームGRABAKA)
<決定対戦カード>
戸井田カツヤ(和術慧舟會トイカツ道場)
VS
山本篤(KILLER BEE)
大沢ケンジ(和術慧舟會A-3)
VS
志田幹(P'sLAB東京)
<出場予定選手>
光岡映二(和術慧舟會RJW)
岡見勇信(和術慧舟會東京本部)
門馬秀貴(和術慧舟會A-3)
<チケット料金>
全席指定 SRS席8,000円/RS席6,000円/S席5,000円/A席4,000円
<発売場所>
チケットぴあ/楽天チケット
<お問い合わせ>
GCMコミュニケーション 03−3538−5801